結月でございます。
昨日は栃木県知事選挙。基本、選挙に行かないわたしも栃木県民になった記念として知事選に投票してみようかと思っていたのに、電車で東京へ向かう中で、
「あっ、今日が投票日だったんだ…」
と気づき、
「まあ、いいか」
と、瞬間で諦める。
いつも行くスーパーで期日前投票所が設置されていたというのに、意識低い系であるがゆえに選挙日のことより、飲み会のほうに意識が高くなっていてすっかり忘れた。
と、昨日はレッスンを終えてから、御徒町結月亭の中国料理店へ。
すると、
「あれ?店がないんだけど…」
と、あるはずのところにいつもの看板がない。もしかして、コロナ倒産した!? そうだとしたら最悪! あの拠点を失うなんてアタシにはダメージ大きすぎ。
と、絶望的気分が漂い始めながらよく見ると、
「あった、あった。なんだよ、改装して看板の色や何やら全部変えちゃってんじゃん」
中へ入ると、いつもの女従業員。そして仲良くしている男従業員。もちろん、両方が中国人で、客も中国人ばかり。
この店には日本人の客はほとんど来ない。
テイストが本格的な中国の料理で、いわゆる日本人に迎合したメニューでないし、もちろんジャパニーズ中華でもない。
味にうるさい中国人も認めるせいか、中国人客で賑わう。
定番化した料理を注文。
「う〜ん、やっぱりうまい。ここの料理はうまい」
と、うまさを実感しつつ箸を進める。特に四川風のセンマイ和えはわたしのお気に入り。
とりあえずビールはなしで、いきなり紹興酒。
結果、二人で紹興酒を二本飲んだわけだが、相手がいいと調子に乗ってトークして、調子に乗って飲む。
昔のことはすっかり忘れていて、普段は思い出しもしないのに、忘れていた知識や経験がどういうわけかスルスルと溢れ出して喋っていた。
チャイコフスキーやハチャトリアンのバレエ組曲のことなんて、ほぼ忘却の彼方だったけれど、機嫌良く酔っ払うとなぜか頭は鮮明になるらしく、いくらでは話せる。
今はシラフなので、多分今は話せない。思い出せない。
経験した知識はちゃんと脳みそのどこかに残っているようだ。今はそれを使うことがないし、必要としていない生活だから脳みその押入れのどこかに収納されてしまっているけれど、消えることはないのだろう。
しかし、そんな風に調子よく喋るというのは、相手が聞き上手、というか引き出し上手というか、本人はそんなこと微塵も考えていないだろうけど、そんなキャラがあるからであり、いやこれはキャラでなく“雰囲気”のせいかもしれない。能楽でいうワキなんだよ。
「あー、美味しかった!」
と、御徒町結月亭を出たのは、そこからバーに行ってサイドカーを飲みつつ、ひとつの決断をしよう!ということになったからだが、あいにく日曜の夜ということで上野でさえもバーは閉まっている。
こういうときはホテルのバーがいい。なぜなら、ホテルに土日は関係のないから。
と、スマホで見つけたそこへ向かうと、そこは真っ暗で、
「ギョッ!閉館って書いてある!!」
コロナの経済破壊の凄まじさを実感。
そりゃ、外国人観光客も来なければ、ホテルはやっていけない。
と、仕方がなく、なんだかよくわかんないパブっぽいところでジントニ。
そこではもちろんフライドポテトを頼んだわけだが、わたしはフライドポテトをこよなく愛しているのである。もっと言えば、フレンチポテトと呼ぶほうが好き。
と、そんなこんなで久しぶりにたくさん飲んでしまって、今日は二日酔い。
このところ、ずっと家でも飲んでなかったしなぁ、と思えど、考えてみれば紹興酒だって二人でボトル2本空けてるし、単純に二で割っても一人1本は飲んでるか。
「あー、でも東京はしっくりくるよなー」
なんて栃木に戻って、栃木生活は2年になろうとしているのにアウェイ感。だから知事選の投票だって忘れる。
でも、現職が勝ったみたいで、まあ普通に考えたらそうだろうな。やる前からわかってた。
投票するなら現職に入れようと思っていた。だって、もう片方の候補者はコロナの検査を拡充みたいなことを言ってて、
「お前の情報源、モーニングショーだろ!」
と突っ込みたくなるような愚策を今になっても公約にあげてんだからアウトだと思ったよ。
PCR検査はむやみやたらとやっても予算の無駄どころか、意味がないどころか、偽陽性やらで混乱するだけっていうには今は常識となっているはずだけど。
しかも事前確率が著しく低い栃木県でPCRの検査を拡充してどうすんだよ。田園地帯に一軒家がポツンとあるような世帯にも検査するわけ?
とまあ、コロナを選挙の争点にすると負けるよ。
さて、今年も残り一ヶ月半。
年末はまたしても御徒町結月亭で結美堂忘年会。
年明けに奥日光でスノーシュー履いて雪の中を歩くっていうのもやりたいから、そのミーティングもするかな。