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トランプもバイデンもおそらくどちらも正しいんだよ。

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結月でございます。

ちょっと今更ながら、トマ・ピケティの『21世紀の資本』の解説本をKindleで読んでいるわたし。

『21世紀の資本』は読むと600ページはあるそうで、経済の専門家でないと読んでもよくわからないだろうから、解説本にした。解説本だと読んでわかる専門の人がちゃんとまとめてくれている。これは相対性理論を解説本で読むのと同じ。

さて、ちょうどアメリカでは大統領選挙。トランプもバイデンもどちらも拮抗しているようで、価値観が真っ二つに分かれている時代らしい現象。

トランプのことが嫌いでたまらない人も多く、それは反知性だとかそんな理由。

わたしはトランプのことはそんなに嫌いじゃない。見ていておもしろいから。アメリカ人じゃないから、そんな呑気なことを言えるのかもしれないけれど、彼のおもしろさが好きっていうアメリカ人もかなり多いんじゃないかな。

日本政府にとっては多分トランプのほうがやりやすく、そしておそらく中国政府もトランプ希望。

トランプがやらかしてくれるおかげで、ヨーロッパの国々のアメリカ離れが起きて、結果中国と仲良くなれる現象が起きるからだし、老獪な中国にとってはトランプみたいな単純明快なほうが付き合いやすい。

まあ、そんなことは日本で一般ピープルをやっているとあまり関係ないわけで、どーでもいいちゃどーでもいい。日本で、SNSで、熱く語ったところで選挙権はないし、どうせ全部床屋談義だからね。

さて、わたしはトランプが好きっていう人の気持ちも何となく理解できる。そしてトランプはやめにしてバイデンにしようと思いたい気持ちもわかる。

これはね、両方とも正解なんだよ。どちらが間違いっていうことはない。

つまり、世の中にはいろんな立場があって、いろんな環境の下で生きている人が混在している。だから、あるひとつの主張にすべてを集約はできやしないんだよ。

集約できないことがわかっているから、一応、民主主義でやりましょうってことになってる。

そうでない国は中国のように国が一方的に決めちゃう。でも、今のところ、民主主義より中国の俺様主義のほうが何かとうまくいっているようには思うけれど。

まあ、それも国民に民主主義という概念があまり理解されていないという点。そしてあれだけの人口を抱えて、身勝手好き放題なキャラの人がたくさんいる中国では民主主義なんかやったら治りがつかなくて、グチャグチャになるから国家が強権のほうがうまくいく。

とはいえ、民主主義を経験しちゃった国はコロナ対応にしたって人権は無視できないわけで、どっちもどっちといえども、まあ自由があったほうがいいかな。

アメリカに話を戻すと、大きく分けても富裕層、労働者に分類されて、働き方もまったく異なるし、所得も雲泥の差。

それぞれのポジションにとってどちらがいいかという話になるのが選挙だから、それぞれのポジションにとってはトランプ支持もバイデン支持もそれぞれにおいて正しいとなる。

それは日本での床屋談義も同じで、知性的なものが好きで、左派リベラルっぽい文化人などはトランプのことが大嫌いでバイデン支持が多い。

しかし、中国が大嫌いな昭和っぽい高齢者なんかは中国と戦ってくれそうなトランプが好き。まあ、実際は中国としてはトランプになったほうが嬉しいって話はさっきしたけどね。

あとは多様性を認めよう的なヒューマニズムな人はバイデン支持だよね。トランプの差別的発言は許せない。

人道的なことにこだわりがあるのはリベラルで、だからメキシコとの国境に壁を作ろうなんて認められない。

一方で、移民によって治安が悪くなったり、物を盗まれたり、家族が殺されたりした人にとっては、そんな教育水準の低い移民は勘弁してくれと真剣に思う。

とまあ、これだけでも価値観がたくさんあるから、単純な主張でまとめることはできないんだよ。

この選挙を「分断」と呼ぶ人がいるけれどそれは違っていて、単にもともとたくさんあった価値観が浮き出ただけで、鍋料理みたいなものなんだよ。鍋料理って、分断できないよね。でもいろんな具材があって、それがまとまって鍋になっている。国も同じ。選挙の結果によって肉メインの鍋なのか魚メインの鍋になるかってこと。

選挙というシステムだと、候補者がわかりやすい主張をしなければ支持されないから、どうしてもバイデンだって反トランプなことを言う。

でも、トランプのほうがいいことだってあるわけで、そこは敵を認めればいいのだけれど、選挙ではできない。

そこが民主主義の限界だとは思うよ。

だから、一番優れているのは、プラトンの「哲人政治」。とはいえ、これは実現不可能な理想だからね。それでしょーがなく民主主義をやってる。

まあ、人それぞれに価値観があり、さらに教育水準も違うし、であれば物事の理解力だって差がある。

それを無理やり「多様性」として認めようっていう変なヒューマニズムが今はトレンドで、CMが炎上したりすることがあるのも、変なヒューマニズムがアレルギー反応を起こすってところにある。

多様性はあって当たり前のもの。だって、みんながすべて同じじゃおかしい。身長も違えば、髪の本数だって違うしさ。

同性愛に対する侮蔑的発言で炎上する人がいて、それは表現がクソすぎるからヘイトになるわけだけれど、わたしは同性愛が嫌いだっていう人はいていいと思うんだよね。

嫌いでいいから、ただ汚い表現はするなってだけで。無視してくれてればいいよって。

だってさ、同性愛のことが生理的に嫌だって人にそれを多様性として無理やり認めさせるのってそれはそれで拷問だよ。嫌いな食べ物を無理やり口に押し込まれるようなもので。

だから嫌いだったら食べなくていい。それだけでよくて、同時に同性愛を認めたいという人は認めるだけでよろしく、嫌いだっていう人に無理強いするような運動はせんでよろしい。

それが普通にできるようになればいいんだけど、世の中は難しくてそうはならないからデモとかそういう手段になっちゃう。

まあ、立場が違えば、違う立場のことはよほどの想像力や知能がないと理解は無理だよ。コロナでさえそうだもん。どう考えても必要がないところでマスクしている人にそれは意味ないよってわからせることすら至難の業だから。

そんな水準の違いでホリエモンの餃子問題みたいなくだらないことが起きちゃう。

それも宗教的なんだよね。そのメンタルが。

選挙だって宗教的なんだよ。

そしてその勝敗で負けたほうは自分の信じる趣味みたいなものを認められなくて、次の選挙まで悶々と過ごすことになる。

でもどうなるんだろうね、アメリカは。

選挙であれだけ熱くなるんだから、おもしろい国だよ。

そもそもトランプが大統領になれるってところがおもしろいんだよなぁ。

それを悲劇と捉えて悲観的に生きるのか、おもしろさと捉えて喜劇的に生きるのか、それも多様性だよね。

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