結月でございます。
ふとしたことから、ダイソンの掃除機がほしいと思う。
今は銀座時代に店のために買ったパナソニックのものを使っているけれど、ヘッドのモーターが動いているのか怪しい状態。さらにこれは重量がありすぎて、2階建にいる現在、どうも使い勝手が悪い。
とにかく、一戸建てになって猫が三匹というのはマンションのようにとはいかず、高性能な掃除機が要求されることがわかった。
実は先日、カーペットの毛を取ろうと、両手の指先を水で濡らして必死に擦っていた。このカーペットは店で使っていた業務用でテーブルの下に敷いている。
指で擦らないと猫の毛は取れてくれず、何度も指を擦っていると、
「これ、指紋がなくなるのではないだろうか…」
と、いささかの不安を覚えつつ作業していると、
「なんか痛いんだけど…」
と見ると、指の皮が摩耗してなくなり、赤い肉が露出していた。
わたしは手のひらの皮が大変薄く、熱いコーヒー缶なども持てない。大昔、青果売り場で働いていたときも毎日の作業で指先がボロボロになっていて、指の先端すべてが絆創膏で巻かれていた。
そんな出来事があって、強力な掃除機がほしくなったというわけで、ダイソンのことをいろいろ調べる。
機種にも数があってどれを買えばいいのかわからなかったが、絨毯などには「ダイレクトドライヴクリーナーヘッド」というヘッドがいいみたいで、ノーマルのソフトだとあまり猫の毛は取れないとある。
それがわかったのはダイソンの掃除機マニアの動画があったからで、なんともすごい時代だなと思う。
最新型のV11にダイレクトドライヴ付属となるとかなり高額。
ダイソンマニアによれば、V10が最もコスパがいいとある。どうやらV8とV10以降で設計が大きく異なり、吸引力もアップしているとのこと。
ダイソンのウェブサイトからダイレクトに買えて、V10だと43000円ほど。送料は無料。
Amazonでほとんど値段が同じであれば、直接買ったほうがきっと保証もついているだろうし、ノズルも1本、多く付くらしい。
ところが肝心のダイレクトドライヴがセットになっているものはかなり値段がアップ。ヘッドにモーターがついているから高いのだろう。
Amazonでは並行輸入でヘッドだけが売られており、8000円弱。
これなら掃除機本体はダイソンで直接買い、ヘッドだけAmazonというのもありかと思う。
とはいえ、どれほど猫の毛が取れるものかという疑いもあり、ちょっと躊躇する。こんな高い掃除機を買って、大差がないのなら困る。
とはいえ、ダイソンはハンドクリーナーにも変化するのは魅力で、これは階段の猫の毛を掃除するのは最高。
一戸建てを生まれて初めて使うようになってわかったのは、階段に猫の毛はたまりやすいということ。
ものすごい勢いで階段を上り下りする猫はそこで毛を振り落とすのであろう。
と、実は早速、今日はケーズデンキに立ち寄り、ダイソンの本物をとりあえず見てきた。
リアル店舗で見て、ネットで買うというあるまじき行為。
噂によると、ポールが長く使いにくいらしいが、確かにそれはちょっとあった。アングロサクソン仕様で、アジア的身長だと長すぎるのかもしれない。
しかし、付属の各ノズルはテレビ台などの隙間には使いやすそう。
あとはこういうプレミアムな掃除機だと、掃除が楽しくなりそうというのはある。道具はそういう意味でも大事で、安物はその魅力が乏しい。
バイオリンだってその上達と継続は買ったバイオリンの値段に比例することが多いというのを自分の仕事でも経験している。
安いものはひとを惹きつけるパワーが弱い。掃除機では吸引力だけの話ではないのである。
今使っている掃除機が重くて、しかもコードが絡みやすい欠点があり、使う前からめんどくささを感じてしまいよろしくない。
きっとこれは技術屋が作った代物で、使う人のハートを考えていないのだろう。
と、ダイソンの掃除機がほしくなった。
そのもう一つの理由は、喘息が近頃激しくなって、ちょっとしたことで気管支が狭まり、呼吸が困難になる。
猫アレルギーはないから、猫の毛が主たる原因でないことは自分の体でよくわかっているのだけれど、喘息はすなわち過敏なアレルギー反応で、わたしの場合は埃に弱い。
小さい頃から埃一粒でも気管支に触れることがわかるくらいで、クルマに乗ってもエアコンの風で舞った埃が喉にくっつくのがわかる。すると瞬間的に喉が狭まり、ヒューヒューと音が鳴る。
と、二十年以上もなんともなかった喘息が休火山が活火山になるようにぶり返し、どこで何するにも喘息が出やすい。
そんなわけで掃除機までほしくなったというわけ。
ところで喘息持ちはコロナに罹ったら重症化するんじゃないかと思っていたら、実は逆らしい。いくつかの国のデータを調べると、気管支喘息患者は新型コロナには感染しにくいことが見られるという。
これは国立研究開発法人 国立成育医療研究センターがちゃんと論文として発表したもの。モーニングショーの玉川徹や岡田晴恵などのデタラメ情報でないのである。
と、こんなことでホッとしているわけでないけれど、喘息の唯一の利点かもしれない。
しかし、喘息は苦しいので、それなら喘息持ちでない体で、一度きりでコロナに罹って無症状、もしくは軽症で済んでいるほうがよほど楽には違いない。
生きていればいろんな苦しさがあるわけで、コロナに感染するより苦しい病気だっていくらでもある。
そんなことを思いつつ、喘息に関係なく猫の毛が処理できるのであれば、ダイソンがほしい。