結月でございます。
2月。その下旬。
結美堂の庭にちらほらと雑草が生え出した。昨年、雑草を放置しておいたら大変なことになり、除草業者に金払って草刈りをしてもらった。
それはなかなかいい金額で、いやそれでも交渉して安くしてもらったとはいえ、庭なんて興味ないし、いらねーって思っているのに庭に金がかかったことがなんだか腹立たしい。
スペック都会人のわたしは田舎で暮らしたことがなく、一戸建ても栃木で初体験。だから庭なんてものはほのぼのとしたイメージしか抱いていなかった。しかし、現実は雑草が生える恐ろしいものだった。
庭なんて要らないから、全部アスファルトかコンクリートで埋め尽くしてほしい。
そもそも出不精だし、性格的には人間嫌いで引きこもりだし、インドア派だし、庭があっても庭ですることなんてない。ガーデニングとかまるで興味なし。
まあ、庭のメリットとしては、隣と家との距離を保てるってことかな。庭がなくて、家と家がベッタリとくっ付いていて、トイレの窓を開けたら隣の家の壁があるなんて都市部の一戸建てにはあるからさ。
でも、都市部でわざわざ一戸建てに住むって、わたしにはその感性がよくわかんないのよね。あんな窮屈なところでどうして一戸建てなんだろう?
だったら、マンションの方が絶対に快適だと思うけど。近所付き合いもないしさ。
さて、そんなことを思いつつ、庭が昨年のようにならないように、生え出した雑草に除草剤を早くも撒く。
液体タイプと粒剤タイプ。
液体タイプは生えてしまった雑草に効き、粒剤タイプは土に染み込み長期間雑草を生やさない。
そんな知識まで身についたわたしは近所のホームセンターへ行って、「ネコソギ」という除草剤を買ってきた
いろいろ調べて、これが効果が高いと判断。
実は昨年買った液体のものが劇的な効果が感じられなかったため。
なので今回は「ネコソギ」の液体と粒剤の両方を買った。
粒剤は思い切って5キロ入った袋で買ったら、6000円ほどした。結局業者に頼まなくても雑草には金がかかる。
しかし、雑草がボーボーに生えたむさ苦しさを思い出すと苛立ってきて、
「今回はこれを撒きまくって、庭を砂漠にしてやる!」
と、決意。
思えば、人間の心の中にも雑草的なものってたくさんあるよね。
あっても困るだけで、いいこと何もないっていうもの。
それは過去の記憶かもしれないし、思い込みかもしれない。疑念が生み出す不安かもしれないし、取り越し苦労かもしれない。
そういうものが心の中でボーボーになっていると、性格が暗くなったり、病的になったりする。
だから、心の中に生えている要らない雑草は刈り取るだけでなく、二度と生えてこないように除草剤を撒いておかないとね、なんて思うわけですよ。