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庭の草刈りは業者に依頼

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結月でございます。

栃木に来るまで一戸建てなるものに今まで住んでことがなかったわたし。つまり、庭なんてものを経験したことがなかったわけだけれど、田舎の庭がこんなに面倒なものだとは知らなかった。

春あたりからタンポポが咲き始め、朗らかな心境でいたのは甘い過ちで、暑さが増すに合わせて、ガッデムな雑草がギラギラに生え始め、途中、手作業で刈り取りはしたものの、根本的に雑草とかそういうものに触れたくないわたしは1時間に満たないうちに根をあげてしまい、

「まあ、次にするか」

と、入り口のところだけの作業で終了。

農作業系がマジで嫌なために次するかの次はなかなか訪れず、すると酷暑が始まって、暑すぎて外にも出れないように。

すると雑草はその月に合わせて種類を変えながら生えまくる。こっちがノーマークだから好き放題生えまくる。

そうするとさすがに無視できないほどになってしまって、遠目から見ても廃屋っぽいし、無頓着さがルックスになったために草刈り業者に電話。

ともかく、ここに来る前に不動産屋が草刈りをしてくれて、その際、

「結構、高かったですよ」

と言っていたから、どんなもんかと思っていた。値段によっては自分で草刈機を買ってやってしまおうと。

そして今日、業者さんに見積もりに来てもらったわけ。庭を一瞥して、

「こりゃ、大変だわ…」

と、口にはしないけれど、表情でわかる。

そこでいろいろ話を聞いた。

庭が思いのほか広い。推定で20坪近くある。それが見事に草ボーボー。蔓植物が絡み合い、そこは草刈機では無理だから手作業。さらに除草剤を散布する。

とにかく重症だから、かなりの手間とのことで、8万か9万はするという。

「ゲッ!特に愛着もない庭にそんなに払う気にならんよ!」

と、口にはしないわたし。

しかし、放置するわけにもいかない。だってすでに庭と言っても庭に見えないし。

聞けば、10月くらいまではさらに成長するとのこと。そして、草刈機の操作は素人では簡単ではなく、デンジャラスらしい。

回転する刃が石をこすると、それが弾丸のように飛びまくって危ないというじゃないか。それは平気で向こう側の路上まで飛んでいくし、何と言っても自分が危ないから防護服みたいなものをしておかないとマジやばいらしい。

そうなると草刈機と防具服だけでも買えば安くて5万くらいはするという。

そんな話を聞いて、

「ああ、これはアタシじゃ無理だわ」

と、結論。

そもそもそういう作業が大嫌いだし、やる気ないし、屋外が苦手なんだから絶対に途中で嫌になるに決まってる。そんなことは自分のことだからよくわかる。

でも、愛着ないものに10万近くっていうのはどうもね。

と、価格交渉をし、何とか4万円でやってもらうことにした。

作業時間は6時間ほどで、二人でやるらしい。そこに除草剤も入っているから随分安くしてもらった。

そして、いろいろ手入れのイロハを教わる。

とにかく、一戸建ては初めてだし、そもそもこんな田舎に住むことが初体験だから何も知らない。東京から来た人はこういうことに恐ろしく無知なのである。

除草してもまた生えてくるから、まめに除草剤は撒いておくのがいいとのこと。そうすれば今のような惨状にはならない。そして、生えてきた雑草はチェーンソータイプの草刈機があるからそれがいいとのこと。

虫とか草とか土に触ったりするのが強烈に嫌なわたしもそれくらいのことはしておかなくてはね。

嫌すぎて放置したからボーボーになったわけだけど、思うに前に住んでいた人がおそらくガーデニングが好きで、これまた土がホクホクの栄養分たっぷりのものなんだよね。

わたしは一層のこと、コンクリートにしてほしいくらいだけれど。

しかし、金かけてやってもらうのでそれを大事にして、ボーボーにならないよう手入れをこれからしておこう。除草剤を撒くくらいならすぐできるし。

ああ、田舎が嫌だ。アタシは田舎が嫌いのなのっ!

と愚痴りつつも、もう東京に戻るつもりはないし、この経験も今後に生きてくる。雑草のクソぶりには話せるようになった。

これも未体験のことだからいいか。東京に戻らないのはもう経験してしまったことをまたやろうと思わないから。

愛娘が大学に行くくらいになったら、アタシは奥日光で暮らそうと思ってるくらいなのだから、この雑草知識は生かされるだろう。

でも、草刈りに金を使わなければならないなんていう概念がわたしには初めてだったよ。

世の中、いろんな仕事があるものだね。

東京ではあり得なかったことが、こっちでは常識だったりするんだから、おもしろいと言えばおもしろいか。

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