結月でございます。
朝はまだ少し肌寒くても、暖かくなってきた。ひと月ちょっと前から庭に雑草がちらほらと咲き出した。
一戸建てなるもの、さらには「庭」というものに初めて接することになったスペック都会人のわたしは雑草の凄まじさを知らず、春になったら庭にタンポポが咲くのを見て長閑な気持ちでいた。
すると、それ以外の雑草が猛烈に生え出して、とんでもない事態に!
栃木に来て、除草剤なんかがどうしてスーパーの入り口に売っているのか不思議に思っていたら、そういうことだったのか!
と、伸び放題になった雑草を除草するのに業者に頼むと、値切ったプライスでもなかなかのお値段で、今年は絶対に雑草を生やさない!と心に決めていた。
だから、寒い時期から顆粒状の除草剤を撒き始め、ちらほらを芽を出してきたのを見かけると液体の除草剤をスプレーしている。
その効果があり、伸び始めた雑草はようやく枯れ始め、昨年のようにはなっていない。
とにかく雑草が生えているのを見ると、
「死にさらせ〜!」
と、胸の内でシャウトしながら、除草剤を噴射する。
昨年のことがあったため、雑草への恨みはかなりのものであり、どんな小さな芽でも容赦なく除草剤を噴射。
すると、これがだんだん楽しくなってきて、ホームセンターでも使ったことがない除草剤を買ってみたりするようになった。
とにかく、早く枯れてくれることが快感なので、効果がスピーディーなものなどを買ってみた。
普通の除草剤だと、枯れ始めるまで1ヶ月ほどかかったりして、憎き雑草にダメージを与えられているのかがはっきりしない。
効果が遅いと、しぶとい雑草には効いていないのではないかと不安になってくる。
さて、雑草が生い茂ると、家のルックスが暑苦しくて、さらに「この家の人、ヤバそう?」に見られること。
隣近所にはやはりあまり変な風に思われたくないもので、雑草を枯らしまくっている。
それだけでなく、雑草が多いと害虫が増えることが困る。雑草の中に卵を産みつけ孵化するために、得体のしれない害虫が飛び回ったりし、それらは実に攻撃的なのである。
東京にいる頃は銀座と自宅を行き来するだけだったから、蚊にさえ刺されたことがないくらいだったのだから、まるでRPGに出てくる魔物キャラみたいな虫が飛んでいると、スペック都会人はビビってしまう。
ところで早いうちから除草処理をしたせいで庭がつんつるてんになったはいいが、去年生えていたつくしが生えなくなった。
つくしは食べると美味しい。
小学生の頃、つくしが生えるところがあって、友達を採りに行ったことがある。そのつくしを母は卵とじにした。
それ以来、つくしは食べてないし、そもそもつくしが生えているのも見たことがなかった。
しかし、栃木に来て、自転車で田舎道をロードワークしていると、その土手にたくさんのつくしが生えているのを見かけた。
これは採って持ち帰ろうと思いつつ、ロードワーク中だから面倒に感じて結局持ち帰っていない。
そうこうするうちにつくしはシーズンを終えてしまい、あまり見かけなくなった。
ああ、もうそんな時期なのね、とハッとする。