結月でございます。
今更ながらに『トイ・ストーリー』を見始めたわたしはようやく最新作『トイ・ストーリ4』までたどり着いた。
第1作に感激してしまい、短期間のうちに最新作までDVDで観たというわけだけれど、『トイ・ストーリー4』は悪くはないけど、第1作目の衝撃を超えることはできなかった。
続編の映画はどれも同じで、キャラクターのことを観る側が知っているからね。だから映画を作る段階ですでにハンデを背負ってる。
もちろん脚本を書く側もそうで、すでに決まったキャラを扱うので突飛な発想は出てこないし、だから物語を作るようになってしまう。
『トイ・ストーリー』もこの法則というか、地獄にちゃんと陥っていて、それがさすがに4作目まで来ると映画に驚きはなくなってしまい、物語重視の作品になる。
とは言え、『トイ・ストーリー』は製作にすごく金をかけてるし、超一級の脚本家が作っているから映画としては悪い映画にはならない。ただ物語になっちゃってつまんないなってところがあるだけで。
4作目は、主人公ウッディの恋心という点で同シリーズでは新しいけれど、映画としては普通の展開。手垢のついた、ありきたりなもの。
映画のスパイスになってきたバズ・ライトイヤーの出番が少ないのもマズかった。
おそらく脚本の段階でラストを決めていたんだと思う。ウッディとボーのラブストーリーにしようと。
そうなるとキャラ的にバズは要らなくなる。
だから振り返ると、イマイチだと思った2作目のほうがよかったなんて思う。
ピクサーは今はディズニーの子会社だから、2作目はスターウォーズのパロディも権利的にできるところもちょっとおもしろかった。
これまでDVDでレンタルして、第1作目はおもしろくて愛娘と4回観た。
第2作目は2回。
そして第3作目は1回。
もちろん第4作目も1回。
第1作目は今でももう一度観たいと思う。
アメリカンなジョークも冴え渡ってるし、展開も馬鹿げていて、それがおもちゃたちだからおもしろい。
もう5作目はやらないでと願う。
『トイ・ストーリー5』を数年後に作ってもある程度はヒットするとは思うけどね。でも、どんどん駄作になるのは間違いない。
今のディズニーだとバズ・ライトイヤーのスピンオフとかやりそうで勘弁してほしい。
でもバズのファンとしてはあったら観に行っちゃうかな。