結月でございます。
「猫」「きもの」「お酒」ってトライアングルになっていて、それぞれが互換性があるって気がする。
きものを着て猫を抱くのが絵になることは竹久夢二が広めたことかもしれない。
きものを着てお酒を飲むのも様になる。それは日本酒でもワインでもいい。
猫を抱きながらお酒を飲むのも心地いい。
もしこれが「犬」だったらどうだろう? ものすごく違和感があって、しっくりこない。
きものを着て犬を散歩してもイマイチだし、犬と一緒にお酒を飲むというのもあまり聞かない。
思うに「猫」「きもの」「お酒」はどれも「しなやか」だからいいのだと思う。
猫は体がしなやかで、きものは生地がしなやかで、お酒は酩酊してしなやかになる。
そう言えば、犬をラベルにしたお酒は見たことがない。一方、猫をラベルにしたお酒は日本酒にもワインにもある。
どうも犬は生真面目で、忠実なところがあるから、ふしだらなお酒には合わないのかもしれない。
きものを着て、猫を抱きながら、お酒を飲む。これってものすごく退廃的な色気があるよね。
こういう色っぽい世界って、きっと戦争からかけ離れたものなのだろうな。
猫が好きで、きものが好きで、お酒が好きっていうのは怠け者なんだから、争うような面倒なことはやりたくない。
三つのうちどれかが好きっていうのじゃなくて、全部好きっていうひと同士なら、みんな仲良くなれると思うよ。