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日本の恐ろしい現実風景を見てしまった。

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結月でございます。

先日は平日でありながらちょっと野暮用で小学一年生の愛娘の学校を休んだため、6歳児と終日過ごさねばならなかった。

チケット販売も始まり、いろいろやらねばならないことがあって仕事ができる貴重な平日が潰れてしまったのだが仕方がない。

暇じゃないのに6歳児とは丸一日もやることがないので、仕方なしに日光市今市にあるイオンに遊びに連れて行く。ここはわたしの憧れ女峰山が美しく見える場所でもある。

このイオンには親子だと1500円で制限時間なしで遊べる場所があり、親用にはマッサージチェアもある。平日は子供は学校であるからして、ここはほぼ貸切状態となる。やることがないわたしはマリオカートを全クリアするまで堪能する。

さて、ここは2階で平日の日光となるとイオンもガラガラで客がまるでいない。同じフロアにアミューズメントエリアがあってメダルゲームなどが豊富なのだが、そこを見ると恐ろしい風景があった。

メダルで遊べるスロットや子供がやるようなゲームに80歳前後ではないかという年寄りがちらほらと背中を丸めて向かっているのである。

田舎の高齢者はやることがない。だから平日からメダルゲームをやりにくる。その姿は生きてはいるが、すでに亡霊のようである。

これは日本の高齢化社会。

特に田舎はただでさえ寂れているし、人も寂れている。表情が暗いし、生気がない。より一層、ゲームに向かう老人が侘しく見える。

日光は見るからに過疎化しているが、あと20年もすれば人などほとんど住んでいないのではないかと思わされる。

東京でも23区外は怪しいもので、ゴーストタウンが珍しくなくなるに違いない。いや、23区内だって寂れたところはすでにある。

日本の人口減、さらに高齢化は絶望的な気分になってしまうが、もともと日本は国土の割に人口が多すぎて、そのサイズに合わせた発展をしてきたから人口が縮小すると今までの街並みがサイズ違いになる。だから、寂れるのは当然なのである。

平日とはいえ、イオンで晩御飯も買って行ったが、客はほとんどおらず、他の客とすれ違うことがない。これなら営業は土日だけでいいのではないか。食品はまだしも2階の衣料品売り場などは平日に営業する意味はない。

ああ、日本はこんなになってしまったのか…

と、栃木に来て日本の現状がよく見える。東京の中心にいるとちょっとわかりにくい。でも、先日、池袋の東武百貨店に行ったら6階あたりにダイソーがあって驚いた。百貨店にダイソーが出店できるほど日本はビンボーになったのか。

6歳の小さな手をつないでいると、この子が大きくなって日本にいるのは気の毒に思う。あと10年ちょっと経てば今よりももっと高齢化が進むし、日本には新しいものに取り掛かろうとするエネルギーが社会に見えてこないし、

「日本になんかいちゃダメだ」

と、思う。

大きくなったら景気のいいどこかの国で仕事できるように今から鍛えておく。その頃はわたしも年寄りになっているが、そんなわたしだって20年後の日本にはいたくない。しかし、20年後までに外国で暮らせる知力と体力と好奇心が自分にあるかは疑わしい。

いやいや、そこは反骨精神をもって好奇心旺盛に年を重ねよう。しかし、クラシック音楽の公演は20年後は間違いなく駄目になっているだろう。公演を支える人口が日本にはないし、今でさえ大変なのだから20年後にはプロオーケストラは半減して、コンサートも演奏の質は落ちて、内容も地域ボランティア的なももになると予測する。

イオンのゲーセンに亡霊のような老人がちらほらとメダルゲームをしている姿なんて今から20年前は思い描けなかった。

だから、今から20年後はもっとおぞましい景色になっていることだろう。

やはり愛娘を日本に居させるわけにはいきそうにない。

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