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次回のジェネオケ公演は2024年5月6日サントリーホール予定

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結月でございます。

結美堂のテーブルの上は書類が長らく散乱していて、それは公演に関する書類はすべてこのテーブルの上にある状態にしてあるから。書類を整理すると見た目はきれいでもどれをどこに片付けたかわからなくなるため、事務処理が完了するまでは散乱状態。

しかし、昨年末の公演直後には事後処理をするためテーブル上で書類の分類を行い、ちょっとすっきりとはした。とはいえ、2公演分の書類は膨大であり、処理が確定するまでは片付けはできなかった。

しかしながら、第九の分は確定が決まり、片付けを始めた。紀尾井ホールの分はまだ最終の確定が出ていないためまだテーブル上にあるが、まもなくこちらも完了するだろう。

さて、こんなスコアを買った。

そうなのである。ジェネオケの次回公演は、マーラーの交響曲第3番が第一候補なのである。

日程も告白してしまおう。それは来年2024年5月6日。ゴールデンウィークの最終日。場所はサントリーホール。

サントリーホールは確保済み。懸案としてはリハーサル会場を押さえること。これがなかなか至難であり、早ければ4月に受付開始のところに申請していく。

マーラーの交響曲第3番はクラシック音楽史上でも最大級の曲で、演奏時間が2時間近くある。6楽章まであって第1楽章だけで30分超え、しかも女声合唱に児童合唱団、そしてアルトの独唱。

そしてマーラーがゆえにオーケストラも巨大で管楽器だけでもかなりの数、例えばホルンだけで8管。さらにハーブが2台。パーカッションはなんだかごちゃごちゃたくさんある。

「一体、いくら金がかかるのか?」

とりあえずこれから概算の予算を出す。

さらに指揮者は昨年の第九同様、世界的マエストロの大植英次。

どうやら第九の演奏で、ジェネオケメンバーたちもエイジにゾッコンらしく、

「英次、希望」

という声が多いらしい。さらにコンサートマスターは、

「マーラー3番がやりたい」

と、夢を語ってくれる。

言うのは簡単だけど、現実にするのは大変であり、プロデューサーのわたしは、

「ふ〜む…」

と、考える。これを実現させるにはどうすればいいか、具体的な方法を考えるのである。

一体、いくら金が必要なのか?それが最重要なテーマで、音楽的なことは心配していない。なぜなら、ジェネオケメンバーはみんな国内のトップ奏者だから。

とはいえ、現実的にはチケット収入だけの独立採算ではまるで金が足りなくて、サントリーホールを満席にしても足りない。であるからして、事業としてどこかからお金を集めて来なければならない。

とまあ、そんなわけでまずはリハーサル会場をどう押さえるか、つまり楽章のパートを調べて、リハのこの日は打楽器は要らないからこの場所で、合唱がある第4楽章、第5楽章は広い場所でなくてはならない、など効率的な組み合わせを考えるためにスコアを買った。

あとは打楽器のレンタル代はいくらになるのか? ちなみに第九で運搬費込みで18万ほど。マーラーとなるとその3倍以上はかかるだろう。打楽器を借りるだけで、サントリーホールの70席分のチケット収入がぶっ飛ぶ。

しかし、マーラーの3番は最終楽章は息ができなくなるほどに美しい。マーラーはああいう美をやってしまうからたまらない。5番のアダージェット、6番のアンダンテ・モデラート。あれぞマーラーの音だね。マーラーの美だね。

ラストは感動的なフィナーレ。これをGW最終日にサントリーホールで響かせられれば最高である。

と、そんなことを考えつつ、プランB、プランC以下も考える。

同じマーラーでも声楽がない交響曲は予算的に低くなるし、管楽器が異常なまでに多いマーラー以外の作曲家なら予算も随分異なる。

最も低予算でできるのは小編成で指揮者なし。これはこれで音楽としてはエキサイティングだが、曲は限られる。

今回は前回と違い、少し時間的な余裕があるから、じっくりと考える。とは言いつつ、時間の進行は早く、2023年ももう3月である。

とにかく、どうせやるなら公演としても音楽としても挑戦的なものがいい。そういうところにエネルギーは集まり、逆に打算的なものは魅力に欠ける。

ジェネオケは定期的に公演をやる常設オーケストラでないから、

「待ってました!」

という期待を背負いたい。

そこにマーラー3番ができたら最高。いや、そもそもマーラーの6番がわたしの悲願なのであるが、それよりもコンマスの夢を叶えさせてやりたい。

そして、コンサートホールを大感動に導く。来てくれたお客さんすべてがゾクゾクして、死んでからも忘れられないような感動を得るようなとてつもないもの。

とはいえ、現実的にできないとわかれば執着せずにプランBに移行する。金銭的に無理なだけで、大感動を与えられる演奏は他の曲でも可能だから。その際、3番はもっと運営的な実力をつけてから再チャレンジする。

ともかく、マーラー3番のスコアを読んでみて、音楽のことでなくお金のことを考える。

現段階としては、期待しないで、

「へ〜 そうなんだー」

くらいで聞いておいてほしい告白。

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