結月でございます。
昨日はジェネオケ旗揚げ公演第1弾、つまりジェネオケサウンドが初めてこの世にデビューし、ソリストは神尾真由子さん。
すごい演奏になってしまった… 神尾さんはもう異次元的なすごさで、しかも美しくて、昨日紀尾井ホールに来てくださった方々は圧倒されたんじゃないかな。
それだけでない。ジェネオケメンバー一同も神尾さんに圧倒された。
神尾さんがヴィヴァルディとピアソラという四季二本立てのハードプログラムであるのにアンコールでパガニーニを演奏。それを見ていたメンバーたちもあれだけ弾いてパガニーニの超絶技巧を弾いてしまう姿に目を丸くしていた。同じ演奏者としてもビビってしまうほどのすごさだったのである。
「すごい」を連発してしまうけれど、そのすごさを言葉を駆使して表現しようとすればするほどそのすごさから遠ざかってしまうようで、だから単純極まる表現でも「すごい」と言ったほうがリアルな気がする。
わたしは神尾さんは世界一のヴァイオリニストだと思う。わたしはそう思う。誰が何と言おうが世界一は神尾真由子。もちろん、他にも素晴らしいヴァイオリニストは世界にいるけれど、わたしとしては神尾さんが世界一なのである。
でも、ジェネオケ弦楽チームのみんな、
「よかったぞ!」
神尾さんと見事に音楽を創り上げた。神尾さんがあれだけの演奏、アクセルベタ踏みでフルスロットルで演奏ができたのもジェネオケのみんなが素晴らしかったからなんだ。結成したばかりのオーケストラで、その初めての合奏ですぐ神尾さんとの信頼関係が築けたからこそ、すごい演奏になったのだから。
ジェネオケ創設者・最高責任者・プロデューサー、かつ雑務係のわたしは客席から見て、心底からジェネオケを創ってよかったと思った。
神尾さんと共演できたことでみんなも得られるものがたくさんあったと思うし、それが糧となって演奏者として更なる向上につながる。アタシたちはまだまだイケるぞ!
そして、やっぱりコレルリはよかった。コレルリこそ、音楽の純粋な美しさがある。そんな美しさを弦楽チームはコンサートホールに響かせてくれた。
でもまだ終わっちゃいない。来週の月曜には大植英次と第九をやるのだから。
今回のジェネオケ弦楽チームにさらに弦楽も増員され、管楽器打楽器も加わるフルオーケストラになる。
第九がジェネオケのフルオーケストラとして初めてのサウンド。これもまだ誰も聞いたことがない。なぜならリハーサルがまだだからで音を出したことがないのだから。
これまたすごいことになりそうだ。増員される弦楽メンバーも一流揃いで、管打楽器も一流ばかり。そんなメンバーが初顔合わせでいきなり第九をやる。
そこに予測不能の大植英次がタクトを振るのだから、何かとんでもないことが起こるに違いない。
わたしたちの第九は年末の恒例行事の第九じゃない。行事の一環としての演奏はしない。第九はクリスマスケーキじゃないんだ!ガチで行く!
旗揚げの公演でいきなり伝説を作ろうじゃないか。ジェネオケのメンバーなら絶対にやってくれる。
「みんな、全開で行け!」
というわけで、ジェネオケ旗揚げ公演はまずひとつが無事に終了。しかもそれは神尾真由子さんと共にすごい演奏になった。
この感動があるから音楽がなかなかやめられない。
最後に神尾さんとジェネオケ弦楽チームのみんな。
みんな、本当に素晴らしい演奏だった!!