結月です。
一昨日からのどうやら精巣上体炎というダサすぎる症状に全身筋肉痛なわたし。
昨晩は薬を飲んで落ち着きはしたものの、これは甘い安堵であり、今朝目が覚めるとまたしても全身筋肉痛で起き上がるのにもうなされる。しかし、今日は5歳の愛娘の運動会なのである。いつもより早く出かけなければならない。あちらこちらにしがみつきながら起き上がる。
すると朦朧とする。熱を測ると38度である。典型的な精巣上体炎である。
解熱剤やら痛み止めやらを飲んで、5歳児を起こし、朝の準備をする。しかし、
「これはもうあかん… 病院、行く…」
と、「趣味・病院」を決断。運動会の会場までクルマを飛ばし、集合時間になると愛娘を預け、先生に病院へ行ってくるからよろしくと告げる。
そこから人間ドックでお世話になった病院へ再びクルマを飛ばす。ここは泌尿器科があるのである。
ところが診察が始まる9時よりも30分近くは着いたというのに待合室は年寄りだらけである。受付に訊くと、泌尿器科は19人待ちというじゃないか。これは待ち時間2時間越えは間違いない。これでは運動会のほうが先に終わる。
仕方がないので診察券を返してもらい、再び運動会の会場へ。
しかしその頃には幸い薬が効いていて、病院での入り口でも検温すると36.1度まで下がり、筋肉痛も和らいでいた。
運動会が終わり、北関東で展開する「爆弾ハンバーグ」を食べ、一度マンションへ戻る。運動会で砂だらけになった愛娘をシャワーしたが、薬が切れてきてまたしても全身筋肉痛が始まる。午後からは5歳児を連れて宇都宮に行かねばならない。また薬を投与。
ふらふらになりつつ、クルマを走らせ宇都宮へ。
2時間ほどで用事は終わるが、その間、わたしは二荒山神社へ参拝。しかし、この神社、急な階段が一直線なのである。全身筋肉痛、特に太腿の筋肉が激しく痛むわたしには過酷である。
男体山に登り下山した直後と酷似するほどの痛さで、山登りと同じく二荒山神社の下りの階段がキツいったらない。手すりにつかまって片足ずつ降りていく。その都度激痛である。90歳の老人だってもっとスムーズに降りる。
2時間後、愛娘を迎えに行って、クルマに乗り込む。クルマの運転は筋肉痛は影響ない。ただクルマを乗り降りするときがその都度激痛であり、呻き声を上げながらでないと乗り降りができないのである。
再びマンションに戻り、薬切れのためすぐに飲む。そしてソファに倒れ込む。
やれやれ、やっと今日のノルマが終わった。もちろん公演の仕事は何一つできていない。
それでも昨日よりはマシにはなっている。月曜は「趣味・病院」で改めて行こう。いや、しかし昨日からまるで公演の仕事ができていない。月曜日は三日分はやりたいのだ。正直、待ち時間が大半の病院に時間をかけたくない。
明日様子を見て考える。改善がないようなら「趣味・病院」。
しかし、今日の病院、総合病院と言っても待合室がオール老人でビビった。田舎だから余計に老人ばかりなのだろう。高齢化が可視化され、大昔、高齢化の予想図を聞かされたが、それは本当になった。
特に幼児ばかりの保育園の運動会から来たものだからそのギャップが衝撃的だった。しかし、保育園も子供が少ない。これだけしかいないのかと思うほどで、だから競技もすぐ終わる。8時半から始めて、11時過ぎには終わっていた。わたしが保育園児のときは子供が多くて、丸一日かけて運動会をしていたものである。
そんな少子高齢化を目の当たりにしつつ、一昨日からのわたしは歩いてもヨチヨチ歩き。階段は手すりにつかまりながら片足ずつ。椅子に座るときも便座にしゃがむときも激痛で呻き声をフォルテッシモであげる始末。その動作は老人よりひどい。
「大丈夫…?」
と、5歳児に心配される始末。だが、人のことを思いやれるところまで成長したのか。東京からこちらに来たときはまだ2歳になっておらず、言葉もままならなかったというのに。
しかし、あと何十年かして、わたしが本当の老人になってしまって、体が動かなくなったら愛娘はかわいそうだ。親がそうなると子に多大な面倒をかける。そうならぬよう、足腰は鍛えておく。エアロバイクを乗り続ける。
今回は精巣上体炎だから許せ。
そして、泌尿器科のサイトを見ると、保冷剤で冷やすといいとあったので、股間に保冷剤を当てている。両脚を広げて保冷剤を当てている姿は滑稽である。
そんなわたしを見て、5歳児はゲラゲラと笑っている。