結月でございます。
先週、突如始まった全身筋肉痛。ピークは日曜日でありつつ、それでも東京にレッスンに出かけたが、
「あれ?バイオリンが弾けない…」
と、バイオリンを弾こうとすると、左手に全く力が入らず、弦を押さえられない。腕全体の筋肉が痛い上に握力がなくなり、おまけに指を曲げると指が痙攣する。
そんな症状に自分がなって、ジェネオケメンバーがこんなことになったら大変だと過剰に心配する。
筋肉の痛さは太腿が強烈で、ヨチヨチ歩きしかできない。クルマを乗り降りするときや椅子や便座に座るときは痛くて根性丸出しの呻き声。階段は手すりにつかまりながらで、激痛の中、片足ずつゆっくりと動かす。
もはや車椅子が要るほどの有様だったが、幸いなのはクルマの運転だけは差し支えなかったこと。
あまりにひどいので、月曜に総合病院に行く。精巣上体炎のせいだと思っているから、泌尿器科へ。
すると、泌尿器の医者は若い女医だった。ああ、よかった、医者が男でなくて。ガチなレズビアン体質のわたしは股間の扱いが男だと困るのである。
女医さんに発症から一連の症状を説明する。
「う〜ん。白血球の値は正常なんですよね」
と、事前に行った尿検査の結果を知らされる。
「でも、すごく痛くなったんですよ、睾丸が」
「どっちがとかあります?」
「もち、ダブルですよ」
「う〜ん。とりあえず、超音波で見ます」
と、パンツを脱がされ、股間に何やら機器を当てられる。よかった、女医さんで。男の医者だったらパンツは脱がん。
「う〜ん。形も血行もいいですけどね…」
と、女医。
「いやいや、そういう問題と違うねん。腫れて痛かったんや。それで股間に保冷剤当ててたんや」
とまでは言わないにせよ、すれ違いを感じるわたし。
でも、白血球が正常ということは細菌ではないということか。それとも家にあった抗生剤が効いてたということ?
しかし、突発的に高熱が出たりと、わたしはやっぱり精巣上体炎が原因だとは思ってる。何かしらの炎症がないと熱など出ないじゃないか。
「筋肉痛は泌尿器科でわからないので、内科に行ってください」
と言われる。
ちなみに高熱が出たというと、病院はコロナを自動的に疑うものだから面倒なのである。実はこの日はクルマの中で待っていてくださいと言われ、待合室に入れてもらえず、するとビニールの防護服を着た看護師がやってきて、クルマの中で長い綿棒を鼻の中に突っ込まれる。
「あのな、キン○マ痛いから来とんのに、なんでコロナの検査、されなあかんねん!?」
と、わたし。
でも仕方がない。他者というのはコロナでないことはPCRでしか信じないのである。病院の立場もわかるから綿棒を受け入れる。
15分ほどして電話がかかってきて、
「陰性でしたから、診察室の前にどうぞ」
と言われる。
「当たり前や。そやからキン○マ痛くて熱出ただけやと言うややないか」
とまあ、そんな経緯で泌尿器科で診てもらい、内科へ。今度は血液検査である。
するとまだ女医さんだった。再び一連の症状を説明する。
「症状としては、横紋筋融解症です」
と、女医。
「でもそれを誘発する薬も飲んでいないし、激しい運動もしてない。原因はわかりません」
「なんやねん、それ?」
「筋肉を作る骨格筋組織が分解したり壊死が起こって、筋肉の成分が血中に流れ出ます」
「なんや、おどろおどろしいやないか」
「血液検査のCKの値が1000以上ありますから」
このCKは何やら筋肉の酵素らしいが、それが基準値の5倍以上あった。それだけ高いと筋肉痛は理解できるという。
とにかく原因はわからない。でも、自然に治っていくとは思う、と女医は言うが、車椅子がほしいくらいの状態である。
薬も特にないというので、そのまま帰される。
先週の木曜の真夜中にいきなり始まったこの症状。今日は別件でかかりつけの医者のところに行って話したが、
「それに相応する病名がないんでね…」
なんて言われる。
とまあ、かなり大変な日々であって、その状態で愛娘の運動会に行き、5歳児を連れて東京にレッスンに行き、その後は銀座のドンキに行きたいというわがままを言う5歳児にしたがって銀座まで行った。
そして、結美堂が銀座にあったときのビルの地下にあるバーに開店前に顔を出し、数年ぶりに馴染みのバーテンに会った。そこから行きつけだったラ・ボエム銀座店にものすごく久しぶりに行ってゴルゴンゾーラのピザを愛娘と食べた。さらに歩いて新橋近くのドンキへ。
バーもラ・ボエムも地下だから階段が大変だった。男体山の下山直後でもこんなにはなりやしない。
全身が痛くて仕事はできず、MacBook Proのキーボードも打てない。でも、早く返事をしないといけないメールには指一本でこなした。
昨日からようやく痛みは引き始め、太腿の痛みはほとんどなくなった。しかし両腕がまだ駄目で、握力がない。今日もジェネオケ公演のチケット申し込みの電話をもらい、お客様の住所を控えようとするが字がまともに書けない。ヘロヘロな字でなんとか書き留め、忘れないようにすぐにエクセルに打ち込む。
チケットを発送しようとしたが、レターパックに宛名が書けない。仕方がないから明日以降にする。
今はPCやスマホばかりで字を書くことがほとんどないから助かった。しかし、重いものが持てないから、猫のトイレを掃除するのが一苦労で、猫砂ごとひっくり返しそうになる。
医者によれば原因不明ということだけれど、症状は横紋筋融解症。
急激に歩けなくなるほど筋肉が痛くなることに医者は首を傾げていたが、こうしてキーボードは打てるくらいになったから直に治るのだろう。
泌尿器科に行ったついでに一昨年の人間ドックで判明した前立腺肥大症も相談してきた。これのおかげで頻尿気味で困る。手術で良くなるならさっさとした方がいいし、投薬で治るならそれでよしということで、今日は引き続き、膀胱の超音波検査であった。これで残尿量を確認するのである。
その技師は男であったが、股間でなく、お腹の検査だったからよかった。
なんて言いつつ、自分の体を調べ、治療することにわたしは医者は男でも女でもどちらでもよく、実は気にしちゃいない。
医者は上手ければいい。判断が正確であればいい。