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晩ご飯食べて救急病院へ

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結月でございます。

保育園にお迎えに行って、クルマの後部座席に座る4歳の愛娘が、

「お耳にビー玉が入っちゃたんだよ」

と言う。

「ビー玉なんか大きいから耳の穴に入るわけはないでしょう?」

と、わたし。

まあ、なんだかよくわかんないから、あとでお耳の中を見てあげるよ。と言ったものの、とりわけ普段通りのせいか、晩ご飯を作り、晩ご飯を食べてとこれまた普段通りにこなしていたら耳のことを忘れてしまった。

そして、晩ご飯を食べ終わって、

「お耳、見て〜」

と言うから、

「そうだ、そうだ。忘れとった」

と、スマホの懐中電灯で耳の中を見てみると、

「ギョギョッ! BB弾サイズのビーズがすっぽり中に入っとるやないか!」

と、さすがに慌てたわたしは時計を見ると19時46分。20時までやっている小児科に、耳鼻科じゃないし無理と思いつつ電話してみる。

すると赤十字病院の急患診療所に訊いてみてと言われ、これは電話するよりいきなりダイレクトに行ったほうが早いと4歳児をクルマに乗せる。

赤十字病院はマンションから近く、クルマでおよそ8分ほど。

救急の窓口でコロナ関連の問診票を書くと、すぐに中に入れてもらえた。幸い、急患がおらず、ゆったりとしている。

そして、自治医大の女医さんに診てもらうと、

「子供って、どうして鼻や耳に物を入れちゃうんだろうね〜」

と、笑われ、耳鼻科用のピンセットで取ってもらった。真珠のような色のビーズが耳から出てきた。保育園で遊んでいて自分で耳に入れたらしい。

とまあ、あっさりと終わってしまったわけだが、本人も痛がってもおらず、わたしも耳の外耳道に詰まっているだけだから、ビーズのサイズ的に鼓膜に達することはないとたかを括っていて、救急で取れなきゃ、明日の早朝に耳鼻科だなと思っていた。素人のわたしは夜間急患診療所に耳鼻科用のピンセットがあるか疑っていたのである。

とはいえ、素人がピンセットなんか突っ込んだら、ますます取れなくなるわけで、こうした単純な作業でもちゃんと人間の体を一通り勉強した医者でなくちゃいけない。

ともかく、耳の中に物が詰まっているのはちょっとビビるもので、外耳道止まりだと推測してもビビるのが素人。

しかし、病院に向かいつつ、耳にビーズが詰まったくらいで訪れていいものかとちょっとの迷いはあった。なぜなら、ここはマジで死にそうな人とかが来るのであって、そういう対応にバタバタしている時に、

「すみません… 耳にビーズが入っちゃって…」

なんていう子供の相手などしてもらえないのではないかと思ったから。

しかしながら、運が良く、今日は暇そうであってゆっくりと対応してもらえた。

というわけで、診療時間と往復時間でおよそ40分くらいで終わったのだけれど、こういう変則的な出来事はちょっと疲れるのであって、それは4歳児も同様。

本当はご飯を食べ終えてから勉強してバイオリンの練習をしようと言っていたのに、なんだかな〜んとなく疲れてしまって4歳児も絵本を読んだらすぐに寝てしまった。

わたしも今晩はExcelを使った仕事をやっちまおうと思っていたが、どうもモードが狂ってしまってこうしてブログなんか綴っている。

さて、「趣味・病院」のわたしだけれど、今住んでいる栃木の田舎は本当に病院には恵まれている。こんな馬鹿げた案件でも急患で訪れることができる。

もしこれが東京だったら、もっと面倒だったに違いない。クルマもなければ、タクシーか電車で行かねばならず、急患窓口だってもっと切羽詰まっていて、きっと血だらけの患者とか、発作で死にそうになっている人とか、人口が多い分、それは壮絶なものだろう。

それなのに栃木県真岡市は近辺に自治医大、そして獨協医科大があるおかげで優秀な医者も多いし、病院の数も多い。

それでいて人口が少ないから病院には事欠かないし、クルマがあればどこだって行ける。しかも田舎だから渋滞がない。

もちろん、コロナ対応はしていないけれど、普通に病気でかかるなら実に恵まれているのである。

さて、4歳の子供だから急患で訪れても医療費はタダ。日本はなんていい国なんだと思う。耳にビーズが入って取れないというくだらない案件でも丁寧に診察してくれる。

その分、コロナのような有事には全く向いていない医療体制で、だから病院がこんなにたくさんあるのに感染症は扱えない弱さがある。

特別な有事に関してはもっと特別な方法を機敏に取れないものかと思うのだけれど、そこは日本のシステムではできないらしい。

ワクチンに関しても日本の緻密さ、丁寧さ、システムの縦割りなどが邪魔をして、時間との勝負にもたついている。このあたりは慣れて要領が掴めてくれば日本人は早いとは思いつつ、日本が有事に弱いことはコロナでよくわかった。

そんなコロナ禍に耳にビーズが入ったから救急に行くなんて、牧歌的な話である。そして、4歳児は耳には物は入れないと学んだのであった。

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