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丸亀製麺っていうのはおいしいね。

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結月でございます。

愛猫の健康診断に行くため、年長組の愛娘をいつもより早く迎えに保育園へ。それは動物病院は時間がかかるからで、もし夕方の16時開始に行くと待たされた挙句、お迎えに行けなくなる。なので、先に保育園に行き、愛娘を連れて動物病院へ。

しかし、予想に反して混んでおらず15分待ちほどで猫の検診ができた。

さて、どこに夕ご飯を食べに行く?という話になり、以前から5歳児と話題にしていた丸亀製麺に行くことにした。近くにありながら、まだ一度も行ったことがない。

テレビで丸亀製麺がうまいという話を見て、満更でもなさそうだったから興味があったのである。

しかし、気にしつつも行かなかったのは、うどん派であるはずの上方の人間たるわたしは東京に来てからというものずっとそば派である、うどんを食べるのはどん兵衛くらいだったのである。

上方ではそばを食べるなんて左巻きのすることで、基本うどんである。そのせいか関西地方はそばは美味しくない。

そして麺汁であるが、これも上方は色が薄い。東京は醤油を薄めたように黒い。この黒さは関西人は「えげつない」とちょっと馬鹿にするというか、あり得ないと思っている。

しかし、わたしは東京の黒い汁のほうが好きで、たまに立ち食い蕎麦屋で関東風と関西風を選べると一も二もなく関東風を選ぶ。もうこの体は上方体質でないのである。

さらに栃木はそばが絶品で、栃木はその他の食文化はお粗末極まりない低レベルであるのにそばだけは一級。それゆえ、そばを食べるからわざわざうどんを食べようという気になれない。

そんなこんなでようやく丸亀製麺に行くも、注文の仕方がわからない。店員に教えてもらうと最初うどんを選んで、天ぷらなどのトッピングを選びお会計ということであった。

5歳児と一緒なので、釜揚げとかけうどんを頼み、かき揚げをトッピングした。

わたしはそばもうどんも天かすがないと食べられない体質で、かき揚げが好きなわけでないが天かすの代わりにした。

するとお会計のところに無料で入れ放題の天かすがあるじゃないか。しかもネギまである。

しまった、かき揚げは無用だった。

しかし、もううどんの上に載せてしまったから引き返せない。諦めてかき揚げ込みの金を払う。

丸亀製麺はレバーを引くと麺汁が出てくる。これには些か驚いたが、いいやり方だと思った。おかわりも自由だという。

と、5歳児とシェアしながら二つのうどんを食べる。

釜揚げからうどんをつまむと、恐るべし長さである。桶からはるか上まで手を伸ばしても器に入らない。しかし、この長さがうどんとしていいことはわかっている。

いざ食べてみると、なかなかうまいじゃないか。5歳児もおいしいと言いながら釜揚げを啜っている。

麺に十分なコシがあり、喉越しがいい。やはりうどんは喉越しである。まるで鳥になったような気分である。

麺汁もなかなかいい。かけそばのほうの麺汁は関西風だろうか、色が薄い。麺汁としては東京風が好きだが、この丸亀製麺のうどんには関西風のほうが合っている。

しかし、値段が安い。釜揚げはわずか280円。二人で食べて780円。かき揚げはいらなかったので、150円無駄だったがそれでもかなり安い。そしてこのクオリティ。

なるほど人気があるわけだ。この店も昼時にクルマで前を通ると、駐車場は混み合っている。栃木の小山にもあってチラリと見ると店内で大勢の人が席が空くのを立ちながら待っていた。それもコロナで騒いでいた時分にである。

うどんに特化して、うどんしかないがそのシンプルさがいい。

「また来ようね」

と、5歳児と話ながら店を出た。

さて、値段が安いのにクオリティは本格的な美味しさだったわけだが、一方でわたしは低品質のうどんも愛している。スーパーで一袋20円くらいで売っている茹で麺である。

高校で大阪に通っていたときは、よく立ち食いでうどんを食べた。それは梅田であり難波だった。

さっと茹でるだけの安物テイスト。庶民の貧乏臭さがあって、

「腹減ったから、食ってこか」

という軽いノリ。安月給サラリーマンの胃袋のオアシス。

そんな立ち食いのうどんが好きで、あの安っぽさがなぜかうまく感じる。

さらに競輪場で食べるうどん。飯を食う金があれば車券を買うという頭のおかしいギャンブル狂は競輪場では極力食うものには金を使いたくないという心理があり、しかし腹が減っては戦ができぬで最も安くて、かつそれなりに腹が満たされる素うどんを食べるのである。

あとは屋外にある売店にあるうどん。レジャー施設に多い。

栃木では栃木県民の心のふるさと(らしい)、とちのきファミリーランドのカレーうどんがうまい。

この遊園地には愛娘を連れて何度も来たけれど、この安っぽさがなんとも言えずよくて、学生食堂にありそうなオレンジ色のプラスチック製のお盆に載せて、アルミ製の丸テーブルで食べる。そばには鳩がいたり、ときには鴨いる。

とちのきファミリーランドの牧歌的雰囲気の中で太陽の日差しを浴びながら安っぽいカレーうどんを食べる幸福。これは格別なのである。

この安っぽさのいいところは肩に力が入らないところで、こだわりが一切ない気軽さである。

その点、丸亀製麺は安いけれどもうどんにこだわりがあって、ちょっと気軽さはない。味もおいしいから味わって食べてしまう。

それに対してとちのきファミリーランドの野外のカレーうどんは「どーでもいい感」があって気楽なのである。

大阪の梅田で食べる立ち食いカレーうどんも品質的には同じであるが、梅田の地下街の雑踏、ソワソワとした落ち着きのなさ、都会的な混濁がアウトドアのとちのきファミリーランドと違うところである。

梅田でうどんを食べ終わると、すぐに電車に乗って帰らなければならない。つまり、そういううどんはすぐに帰りたいがでも腹が減って我慢できないからサッとうどんでも食うかという発想で忙しないのだ。

それに比して、とちのきファミリーランドのダサさ、ショボさ、やる気のなさ、エッジのなさ、宇都宮といっても場末というユルすぎる条件が揃った場で空の下でのカレーうどん。これは戦い疲れた後には特に最高なのである。

ちなみにとちのきファミリーランドのスタッフはみんな、定年退職した後の高齢者のおっさんばかりなので、どのアトラクションに乗るときもチケットを渡すときはリアルな加齢臭を嗅がなければならない。

とまあ、丸亀製麺ってすごいんだね、なんて思ったわけで、ちょうどラ・ボエムを展開するグローバルダイニングの長谷川耕造社長の奮闘記を読んでいるところだったので、飲食店をあれだけ展開する創業者というのはすごい人たちなんだと畏敬する。

あれだけの品質を全国展開させて、どの店舗も同一のクオリティを保つなんてまるで飲食店のチンギス・ハーンである。丸亀製麺やすき家などのゼンショーなどその手の人たちに違いない。

とにかく実業家という人たちはすごい。勝負をかける根性が違う。事業にかける執念でいくつもの修羅場をくぐり抜けている。

ああいう根性や執念が文化的な事業者に圧倒的に足りない気がする。

さて、そんな丸亀製麺に行ったりと、5歳児とはお出かけばかりして楽しんでいる。これもクルマで移動しやすい栃木ならではの過ごし方。

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