結月でございます。
祝日、マジでいらねー! だって保育園休みだし!
というわけで、土日が終わってたった一日過ごしたら保育園が休みで、終日3歳の愛娘と一緒。
いやいや、それはそれでいいんだけどさ、やっぱハードなワケ。
と、朝には朝食のうどんを作って、
「ねえ、今日はどこに遊びに行く?」
と、3歳児に尋ねる。
遊園地のとちのきファミリーランドはこの間の土曜日に行ったし、「あー行くとこないねー」と思い悩む。
那須塩原とか遠出すればいろいろあっても、車酔いのことを考えると躊躇する。
と、決定的な答えが出ないまま、昼近くに。
「ああ、そうだ。明日は20年来の付き合いのバイオリン職人のところへ行くから、あいつのところに栃木の日本酒でも持って行こーっと」
と、思い立つ。
クルマで15分くらいのところに外池酒造店という酒蔵がある。益子焼で有名な益子だね。そこの山廃仕込みを以前買って、本気と書いてマジと読むテイストの日本酒だったからあれを直買いしに行こう。
というわけで、愛娘を連れて酒蔵に愛車を走らせる。
「燦爛」という名の日本酒を作っていて、栃木では有名らしい。というのはわたしも栃木に来るまでは知らない酒蔵だったから。
中に入ると酒蔵だけにガチで酒を造ってる。いい香りが漂う。
デカいタンク。そばにいるのはうちの愛娘。身長96センチだからタンクはどれくらいの高さ?
そこで日本酒を購入。
山廃仕込みはわたしはもう飲んだから、違うのにしてみよう。
と、陳列棚を眺めていると、3歳の愛娘は、
「これにしたらどう?」
と、純米吟醸の原酒。
「おお!アタシもこれにしようと思ってた!」
と、ギフト用の山廃仕込みと自分用の純米吟醸原酒を買う。
そして、まだ遊びたいという愛娘は、お魚を釣りに行きたいという。
ああ、ニジマスね。じゃあ、行く? と、ニジマス釣り。
家に戻り、いつものようにニジマスをさばいて塩焼きに。これには純米吟醸原酒も合うだろう。
と、遅めの時間のランチはこんなの。
自分用の原酒は「郷のめじみ」というもの。
そして釣ったばかりのニジマスで塩焼き。
ご飯は栃木産。
そして栃木県民でさえ食わないという郷土料理「しもつかれ」。
むむっ!このあまりにもジャパンすぎるこの食卓、全部栃木産、すなわちオール栃木!
こんな純和風で、しかもオール栃木って栃木県民だってないんじゃないの! って、わたしは住民票的には栃木県民だけど、ハートは東京人かつパリっ子のスペック都会人。
しかし、この栃木産のコメはうまい。柔らかく炊くのがベスト。この美味しさは炊き立ての鮮度が大事で、翌日にはもう駄目になる。
さて、この日本酒、う〜ん、アタシ的にはあまり合わなかったな。ちょっと甘いっていうか、フルーティーすぎる。濃厚だけど、甘い。言ってみれば、豊満ボディの熟女っぽいテイスト。
ドライ志向のアタシとしては次は買わないかな。
やっぱ冒険しないで、美味しいとわかっている山廃仕込みをリピートすべきだった。
でもさ、相変わらず「しもつかれ」はビミョーなテイストで、これってうまいものなのかな? まずいとも言いがたく、なんなのだろう、これは。
と、実は今日は日光で「全日本しもつかれコンテスト」が開かれていて、栃木研究家(いつの間にか)のわたしはここに参加したいのに育児がそれを阻む。
来年こそは行ってみよう。ビミョーというわたしの印象を覆す「しもつかれ」に出会えるかもしれない。
というわけで、オール栃木な食卓。
あれ? 日本酒、しかも原酒がテーブルにあるのに陽射しがあるよね?
いいじゃん。休みなんだし、お酒っていうのはね、夜飲むよりも太陽が出てる時のほうがおいしいの! 基本だよ、それ!
だから、お酒は朝飲み、昼飲みがいいんだよ、本当は。
なんてことで、絶対栃木県民(ネイティヴという意味)だってやらないだろうオール栃木の食卓でした。
やい!栃木県民(ネイティヴという意味)! 異邦人のアタシが栃木の魅力度をあげようとこんなに頑張ってんだから、お前ら、しもつかれ食えよ!