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Aujourd'hui,京都

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結月です。

GWが暇すぎて、というか保育園が休みで時間を潰せない問題から昨晩から5歳の愛娘を連れて栃木を出発し、今朝、京都の実家へ。

と言っても、こちらに来てもやることはないわけで、高速道路をぶっ飛ばす時間の暇つぶしと言えよう。

今日は近所までクルマで出かけたり、ちょっと買い物したりして大したことはやっていない。明日は京都水族館にでも行こうかと思いつつ、本心は別に興味もないし、まあ5歳児にはいいかなという程度。

人間は時間を潰すために金を使うのである。

しかし、こちらを離れてかなりの時間が経っているので、風景が様変わりしてしまい、クルマで走るもここでいいのかと迷っちゃいないが、ソワソワ。

周りは関西弁の人ばかりだし、すでにアウェイ感が漂い、

「・・・しちゃったよ」

なんて話すと、ちらりとこちらに視線が来る。

わたしは天邪鬼なので周囲が関西弁だと絶対に関西弁は話したくないと思うのであり、とは言ってもそもそももう関西弁は思い切り話そうと思わないと話せない。

とそんなよく知る土地なのにアウェイなここは未成年までの記憶が濃厚に残っていて、楠木を見るだけでマルセル・プルーストなのである。

しかし、こんな暇つぶしをできるのもあと少しで、今月からは目まぐるしく忙しくなりそう。

ただ、京都に来て、いつの間にか随分長い月日が経ったんだなと感じるわけで、自分が同じ人間なのか、違う人間なのかよくわからない。

とにかく、今までいろんなことがありすぎたというだけで、同時にまだ生まれて5年しか経っていない女の子はすべてが新鮮の中で生きている。

でも、こちらにいても何にもなく、何もないまま、不思議な日常、それは大昔からあった日常の風景に似ていて異なるようで、見たことがあるはずなのに違和感がある。

そして、明日の夜中には栃木に出発し、栃木に戻ればもっと身近な日常がそのままあって、京都の二日間はきっと霧散してしまう。

未来に対しては妙にリアリティがあるのだけれど、過去と現在に関してはあまりリアリティがない。

来月はあれしなきゃ、そのあとはあんなことをしてみなくちゃなど未来のことばかり考えているからである

そのちょっと遠い未来以前の時間は思わず忘れてしまうようなもので、わたしはちょっと先のことの物忘れがひどいのである。

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