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茨城県自然博物館はイチオシ!

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結月でございます。

東京へレッスンへ行く日以外の土日は、必ず3歳の愛娘を連れて出かけている。

今日は茨城県自然博物館へ。ずっと気になりつつも行っていなかったのは、栃木方面に行くことばかりだったから。と、なにげにここに行くにはクルマで1時間20分。

入場すると、いきなりマンモスの化石が! マンモスって、こんなにデカかったの!? と、度肝を抜かれる。そしてその奥にも恐竜の化石。

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再びそのデカさに度肝を抜かれる。こんなにデカい生き物が動いていた時代があったとは。一戸建てより大きい。そして、どんなウンコをするのだろうと、現実的な想像をする。

どうやらこうしたものは大人になってからのほうが驚愕の感動があるらしい。子供の目だと、

「うわ〜大きい〜!」

くらいで済むものが、大人だと現実的想像力があるから、こんな動物に踏み潰されたら大変だとか、満腹するのに何日飯を食わねばならないのだろう?だとか、リアルなことを想像して、そのデカさに心底ビビる。

さらに大昔の巨大なサメみたいな獰猛な魚の模型が天井から吊るされていたり、こんな魚が泳ぐところをこれまた想像してビビる。

化石コーナーはなかなか見事で、トカゲかワニかわからないような恐竜の化石があったり、得体の知れないイソギンチャクみたいな化石があったり、とにかくジュラ紀だかなんだかわからない時代の生き物の気持ち悪さにビビりながらも感動する。

どれも興味深いものでじっくりと見たいのに、うちの3歳児は走り回りながら、

「これ、見て〜」

と、うるさく、わたしが、

「ふ〜む…」

と、化石を眺めていると、

「こっちだよー!」

と、無理に手を引いて、落ち着いて見られない。

おまけにこの博物館のメインである恐竜コーナーでは、大変よくできた恐竜の特大の模型がリアルに動いているのだけれど、それに恐怖した3歳児は怖がって逃げようとする。

しかし、そこを通らないと先へは進めず、1番の見せ場なのに見ることができない。

仕方がないから半泣き状態の愛娘を抱っこして、

「じゃあ、目をつぶっていてよ。わかった?」

と、恐竜コーナーをダッシュ。

たどり着いたのは森のコーナーで、剥製のキツネや熊などが展示されている。

しかし、熊の剥製をよく見てみると、ものすごい爪をしていて、こんなもので引っ掻かれたら大怪我だな…と、ちょうど一年前、飼い猫の喧嘩にレフェリーストップをかけようとしたら、飼い猫に噛まれ、引っ掛かれ、右手が血だらけになったことを思い出す。

猫であれだけの怪我になるのだから、熊なら肉が裂けて何針も縫わねばならないだろう。

さて、そのほかはシーラカンスの剥製もあり、シーラカンスが海の中でくつろいでいる映像も流れている。これは貴重な姿を撮影できたとしてニュースになったから以前見たことがある。しかし、生きたシーラカンスの映像は何度見ても神秘的な気分になる。古代を覗き見るようである。

とまあ、見所は他にもたくさんあって、実に楽しめた。願わくば、ひとりでゆっくり来たい。

こうした考古学は知的興味を喚起させるもので、ちょっと勉強したくなる。

化石を掘り出す作業などは楽しそうで、わたしはこう見えてもああいう地道で単調な作業に強く、それが恐竜の化石となると黙々とできるタイプなのである。

この茨城県自然博物館は大人で入場料が750円。これは企画展をやっているときのもので、それがなければもっと安い。

たった750円でこれだけ知的に楽しめるのだから、ここは再訪したい。愛娘だってまだじっくりと全部見ちゃいないし、動く恐竜だってそのうち慣れれば見るようになる。

小さい年頃からこうした場に連れてくるのは非常に重要で、その経験は学校へ行くようになったら理科の成績にも出てくるだろう。

勉強ができるかできないかは好奇心にかかっているわけで、好奇心さえ当たり前のものになれば放っておいても勉強する。

さて、ちょうど昼過ぎだったので、館内にあるレストランでランチ。

3歳児は「お子様パンケーキセット」、そしてわたしは「天そばセット」。

こうした博物館にあるのはありがちなレストランで、要はメニューが洋食屋で、かつそこに蕎麦やラーメンがあるのである。

得てして味は期待できず、しかしながら日本全国、博物館や水族館に共通するテイストであるから、こうしたレストランで食事をすると博物館にいることを実感する。

ところでこの自然博物館はその周囲が自然公園になっていて、レストランから見える風景もいい。

食後は公園を散歩したが、肌寒さの中で枯れた芝生を歩くとまたしてもフランスのことを思い出す。

乾いた空気はフランスの冬と同じで、リヨンのテット・ドール公園とよく似ている。

ついでに言えば、ドイツのミュンヘンにも似たような公園があった。

茨城のこのあたりは博物館の周辺には特に何もなく、だだっ広い田舎。茨城も広いけれど、筑波山から千葉方面はひたすらに平べったく、寂れた風景画広がる。

でも、クルマで走るのは悪くなく、栃木とは違った開放感がある。これが水戸や日立となると風景が変わるのだけれど。

ともかく、大人になってからの博物館はおもしろいもので、大英博物館に行ってみたいと思った。

若い時より、今のほうがわたしが謙虚だから、パリのルーブルなども再訪すれば落ち着いて、そして素直に見られるような気がする。

20代の頃はギラギラしすぎていて、歴史的なものを軽く見すぎていた。アバンギャルドでありたいと思いすぎていた。

でも、本当にアバンギャルドであるにはしっかりとした歴史を知ることが重要で、歴史をゆっくりと咀嚼することが必要なのである。

今はようやくそれができるようになったから、きっと今の自分のほうがおもしろいことができそうな気がする。

本当にようやくここ数年で大人になったなと思うのであり、だからこそ二十歳になったばかりに思えて、わたしはやっと成人したくらいなのである。

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