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田舎のガキにチャリで負ける

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結月でございます。

今日も朝、チャリでロードワーク。少しずつ脚が回るようになってきた。しかし、体力的にはまだまだダメダメで、今月の結美堂山ガール部の令和初登山に耐えうる状態じゃない。

明日は土日で保育園が休みなためチャリに乗れず、だから室内でスクワットでもやろう。

文化系引きこもりなわたしは幼少の頃から運動が苦手で、つまりまともに運動をしたことがない。

遊びと言えばそれはスポーツではなく、京都や大阪で映画を観ることだった。

そんなわけで運動神経絶対零度という体になったわけだけれど、この栃木の地はチャリでトレーニングするに適している。なぜなら、田舎ロードだから。

自動車も少ないし、道は長く直線。田園地帯が広がり、右手には茨城県の山々が帯状に走り、左手には雪を残す男体山、女峰山が日光連山となっている。

スペックが都会人のわたしがこんな絵に描いたような田舎でチャリをこぐとは思いもよらなかった。今でも自分に違和感を覚えている。

そんな田舎ロードで、小学生くらいのガキがチャリを乗っているのが前方に見えた。こちらはメーカーはイタリア、製造は台湾のスポルティフなチャリ。余裕で追い越せると思って信号が変わって漕ぎ出すも、

「ウゲッ!あのガキ、スゲー速い!」

小学生の身長の小さいチャリのくせにガンガン漕いで行って、わたしは全然追いつけない。

「おそるべし!田舎のガキ!」

そして帰りは前方に女子中学生らしき女の子がママチャリに乗っていた。信号が変わるもその坂道を平然とダッシュして行く。またしても追いつけないわたし。

「おそるべし!田舎の女子中学生!」

その女の子なんて、田舎の女の子を絵に描いたようなダサさ。ジャージ着てるし、髪はただ束ねただけで、顔も田舎っぽい素朴な感じ。

でも、脚力はすごくて、何食わぬ顔でチャリを漕いで坂道を登って行く。

あ〜駄目だわ。田舎育ちには敵わねーわ。

基礎体力が日常から違うもん。

この辺りは地下鉄もないし、バスもあっても少ないから移動がチャリなんだよね。だから、日常ですごい距離をチャリで走ってる。

さて、うちには3歳の愛娘がいるが、東京の山王病院で生まれたとはいえ、住まいは栃木。

このままだと田舎のガキさながらに体力がつくのではと思われがちだが、そんなことは絶対にない。なぜなら、すでに運動はダメダメだから。

そもそも親が運動しないからね。

親が運動が好きなら土日が休みなら公園で運動で遊ぶという選択になり、必然的に子は運動ができるようになる。

ところが親が運動音痴だと、土日にわざわざ運動して遊ぶなんてことはしないわけ。だから子はその環境通りに育つ。

運動ばかりやる親はきっと家では本はあまり読まないだろう。となると、運動能力に長けてはいても、頭のほうはイマイチなんてことになる。

うちは本だけはすごく読んでいる。まだ3歳になったばかりなのに絵本を50冊は持っている。

それはまだ言葉を話さない2歳の頃から東京から栃木に来たわたしが毎晩、読み聞かせしたからで、今はひらがなで自分で本を読み始めている。

ところで思ったのは、

「アタシが3歳の時って、ひらがな読めてなかったと思うんだけど…」

と、野暮用のついでに母親に電話で訊いてみた。すると、

「3歳の頃は、読めてなかったわ〜」

とのこと。

さらに、

「アタシ、絵本を読んでもらってないと思うんだよね」

と言うと、

「ああ、そうやったかなぁ? 何か読ませてなかったかなぁ?」

なんてトボけるので、

「いや、おもちゃはたくさんあった記憶ははっきりあるけど、絵本は一冊もない」

と言うと、

「ああ、読ませてなかったかなぁ?」

と、やっぱりトボける。

そこでわたしはうちの愛娘がひらがなを読んでいることから、

「あのさ、今さら恨んでるわけじゃないけど、アタシって教育水準低く育ってない?」

と言うと、

「まあ、ひらがななんて小学校入ったら教えてもらえるっていう感覚やったかもしれんわ〜」

と、またトボける。

とはいえ、自分の親を見ると、それは全然期待できないとわかっているので、別に恨んじゃいない。歯磨きの指導だって今わたしが愛娘にやっているほどちゃんとした指導はしてなかったし。

運動どころか、言葉の学習もわたしに対してちゃんとしていなかった親。そりゃ、わたしが駄目人間なわけだ。

ちなみに本に関しては中学生の頃に哲学書を読むようになってから、わたしは自力で読書を始めたのだった。

というわけで、文化系引きこもりのわたしは運動をしないから、土日は愛娘も運動をしない。

しかし、この田舎環境で運動能力が高まると思われつつ、それはズバリない。なぜなら、わたしは愛娘を宇都宮にある国立の中学校に入れるつもりであり、そこに通うようになれば、わたしが毎日、今と同じように愛娘をクルマで送ることになり、チャリ通学で体が鍛えられるなんてことはないから。

そう考えると、自分の親に教育水準が低いと言っておきながら、わたしも愛娘の運動能力を高めるスキルがない。

しかし、愛娘の体系を見ても文化系だし、無理やりやらせても運動に才能がないのは目に見えている。

向いてないことに時間を費やしてもいい結果は出ないから、そこはまあ仕方がない。

とはいえ、山登りができる年頃になると、一緒に登るだろうと思う。

そうなると、10年くらいしたら結美堂山ガール部に入ることになるか。

山はさ、寡黙でいられるからいいよね。黙々と登れるからいいよね。

蛙の子は蛙。

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