結月でございます。
今日は陸運局に愛車を持ち込み、車検。
車検というと、ディーラーなどの業者にやってもらうことがスタンダード。それゆえ、わたしは車検とはそんなものだと思い、前回も点検&整備をしてもらい、車検にも持って行ってもらっていた。
しかし、車検は自分で持っていける、すなわちユーザー車検のことを1年ほど前に知り、
「えっ!車検って自分でできるんッスか!」
と、とぼけたことを言っていたわたし。
つまり、車検手続きは煩雑なもので、素人ができない、いわば会社の行政手続きや決算のごとく、専門の人にやってもらわないと難しいものだと思っていた。
しかし、会社の行政手続きも決算、そして税務申告なども、
「ちょっとその手数料、高くね?」
と思いつつ、行政書士や税理士にお願いしていた。
ところがネット時代の今、そんなことはしなくてもいいことを知る。そうした手続きのやり方は大変親切に、かつ丁寧に、わかりやすくネットに掲載されているのである。
大きな会社などはさすがに能力のある税理士さんにお願いしたほうがいいとはいえ、そんなに大きくなければRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)を導入しているところに頼めば、すごく安くなる。
そして会社設立などの手続きも、昔はそのやり方の情報が外に出ていなかったから、専門の行政書士にやってもらわないとできなかった。確かわたしも昔、仕事料として30万円ほど払った気がする。
しかし今はそんなことしなくても自分でできる。設立でなくても、会社の移転手続きなどなどもネットで調べて、入力するだけで書類ができてしまう。
つまり、そういった種類の代行ビジネスはこれからどんどん廃れていくという流れ。
それは車検も同じ。
すごく面倒で煩雑と思っていた車検は、実は簡単でシンプルだった!
ちなみにディーラーに車検を頼むと、手数料は4〜5万円が相場。
しかし、今回、わたしは自分で陸運局に持ち込み、
「4万はねーだろ!」
ということを実感したのであった。
つまり、それくらい簡単なのである。
その方法については、すでにネットでたくさんの人が紹介しているからここでは書かない。ここでは、車検は自分で通して、無駄な金をカットして、自分の人生に金を使う!というスピリッツを伝授したい。
要するに、かけなくていい金はかける必要がないという合理的な考え。この簡単な手続きも面倒だから、金払ってやっちゃうよ!という方は、それでいいと思う。
しかし、仕事量に対しての報酬をきっちりと査定して金を使いたいわたしみたいな人間、これは自分で会社をしていたり、自営業をしていたら当たり前の感覚。
必要なところには金をぶち込んでも、要らないものにはコストをかけないというのは経営者としては当たり前だからね。
というわけで、ユーザー車検の手続きはまず、
① 国土交通省のサイトから車検の予約をする
② 陸運局に着くと、受付に行き、書類を3枚もらう。これはトレイに三つ並べてあるからそれを取ればいいだけ。その書類は、
・継続審査申請書 ・自動車重量税納付書 ・自動車検査票
これらに記入するのは車検証にある車体番号や名前、住所など。テーブルに見本があるので、それを見れば書き方がわからないなんてことはないほど簡単。印鑑は持参する。
③ 印紙の窓口に行き、重量税と検査手数料の分の印紙を買う。記入した書類をそのまま渡すと、窓口の人が全部やってくれる。つまり、印紙は自分で貼らなくてよかった。
④ 自賠責保険の窓口で保険の加入。これも前の保険証を見せればすぐにできる。時間的には1分未満だった。
⑤ 印紙を貼ってもらった納付書や自賠責、そして審査申請書、検査表をそのまま窓口に渡す。その際、サイトで予約したあった予約番号の下4桁を言えばいいだけ。すると、「検査のほうへ行ってくださ〜い」と言われる。
⑥ 駐車場に戻り、クルマを検査レーンに進めて待つ。
すると作業着を来た人がやってきて、ウインカーがちゃんと点いているかなど確認。あとは順番を待ちながら、レーンに入り、排ガス検査などなど、言われた通りにすればいいだけ。レーンでの検査時間は5分くらいだっただろうか?
しかしながら、ありがちらしいけれど、ヘッドライトの光軸がズレていた。ここで不合格。
作業の人に訊くと、
「近くにテスター屋があるからそこで調整してきてもらって、また並んで〜」
とのこと。
スマホで近くの整備場、つまりテスター屋を調べる。すると陸運局にくっ付いたところにあった。これはどこの陸運局も近くにあるらしい。要するに病院のそばに調剤薬局があるような感じなのである。
テスター屋に入ると、ボンネットを開けるように言われる。すると光軸を調べるデカい虫眼鏡みたいなものにヘッドライトの明かりを当てつつ、技術者のおっさんが長いドライバーで何やらクルクル回している。
これでおしまい。
「いくら?」
と訊けば、
「1000円です」
とのこと。
そして再び検査のレーンに入り、もう一度ヘッドライトの検査。合格。
そしたら書類を一式渡して、受付に行ってきてくださいと言われる。
ここは最初の受付の場所で、合格した書類一式を渡すと椅子で待つように言われる。しかし待つと言っても1分くらいだった。名前をすぐに呼ばれて、新しい車検証とシールをもらって終了。
光軸の不具合さえなく、全てをストレートに行くと、おそらく受付から始めて30分ほどで終わっている。
ちなみにわたしは受付予約の10時より先につき、書類を揃え、10時ちょうどに提出して検査レーンに向かった。
レーンにはクルマが並んでいて、全然動かない。
「検査って、結構時間かかるんだな…」
と思ったのは、前に並んでいたつなぎを着た業者っぽいおっさんは、車を降りて何処かに行ってしまうほどだったから。きっと仕事で慣れてるから、タバコでも吸ってるのだろうと思った。
しかし、それは検査に時間がかかるのではなかった。検査開始時間が10時30分だったからで、10時に受付を終え、すぐにレーンへ向かったわたしは検査そのものが始まる30分近く前に来てしまっただけだった。
なので、10時30分になると、検査員の人たちがぞろぞろと出てくる。検査が始めると、一連の検査もおそらくは10分もかかちゃいない。
そして、検査に不慣れな人にはちゃんと検査員の人が丁寧に誘導してくれるからなんの心配もない。
これはどう考えても、4万円取るような仕事でないことがはっきりした。
しかしながら、従業員を抱えて、店をやるとなるとそれくらい取らないとやっていけないのかもしれない。
とは言え、代行サービスとして考えたら、1万円くらいが妥当じゃないかと思われた。従業員を使って、1時間の拘束、そして移動を考えればね。
そうは言っても、車検の手続きはこれほど簡単なのだから、自分でやるのがいい。かけなくていいお金はかけない。そして浮いた金をかけるべきところにかける!
なんて言ったら、ディーラーをやっている人たちからは、
「余計な情報、流さないでよー!」
と言われるだろう。
でも仕方がない。ネット時代には代行ビジネスは廃れていくのだ。
ところで車検を通す手続きはこのように簡単でも、自動車の整備はやはりプロでないとできない。
だから、今回はディーラーで事前に整備をしてもらい、車検は自分で持っていくということで進めた。
自分も商売をしているから、車検をセットで頼まなかったことにはちょっと気の毒なことしてるなと自覚はあった。とは言え、ここは経営者的に無駄なコストはカットすべきなのである。そんなネット時代の中でディーラーも対応していかないとやっていけないだろう。
つまり、行政書士や税理士と同じように、素人は知らなかったがゆえに高額な手数料でやれていたビジネスはもうこれからネットの情報開示によってますますできなくなるということ。
さて、注意しなければならないのは、ディーラーに頼まず、自分でやって浮いた4万円をあぶく銭だと思って、くだらないことに使ってしまわないこと。
こういうのは得した気分になって財布の紐が緩むと4万円以上の無駄な金を使うことがある。
だから4万円得したと考えないほうがいい。
ユーザー車検をするのが当然として、法定費用だけを払うのが普通であると考え、金が増えたとは考えないこと。
ここはちゃんと理解して、自分ができることを他人に頼んで高額なコストをかけず、その無駄をカットするというシンプルな考えで行きましょう!という提案なのでした。
ぜひ、皆さんもユーザー車検をしてみてください。