結月でございます。
「趣味・病院」なわたしは昨日、蓄膿症で耳鼻科へ行き、そして今日は泌尿器科。
それは先日の人間ドックの結果でイマイチなところを潰しにかかっているからで、「様子見でいいんじゃね?」というものも調べてもらってる。
と、泌尿器科では少量&頻尿を治す薬を処方してもらった。昔からトイレは近かったけど、それにも理由があったということ。
山登りを始めて、長く貯蔵できないのは不便であるし、回数が多いと面倒だから、ここで改善を狙う。
そして、人間ドックで要検査になった案件があり、それは便潜血。数値的にややオーバーで目視はできないがリトル血便というやないか!
わたしが受けた人間ドックの病院は結果を院長先生が直々に説明してくれて、
「まあ一応、大腸内視鏡やっておいてもいいね」
と言うから、
「それ、ここでできるんですか?」
と、わたし。
「できますよ」
と、院長先生。
「じゃあ、申し込みます」
と、大腸内視鏡検査を数秒で決断。
数値的にはほんの少しだけのオーバーで、腫瘍マーカーも正常とはいえ、大腸がんは小さいと腫瘍マーカーにも反応しないことがあると院長先生は言うし、積年のアルコール漬け生活で絶対ポリープくらいはあるはず!と自分で思う。
ポリープを放っておくと癌化するわけだから、これは尻の穴にカメラをぶち込むしかない!
と、採血され、大腸内視鏡の説明をおばさん看護婦から説明を受ける。
すると、当日は2リットルほどの消化剤を飲まなければならないという。
「2リットルって、飲めるかな…?」
と、わたし。
「スポーツドリンクみたいな味って言われてます」
と、おばさん看護婦。
いや、アタシ、ハイボールだって2リットルは飲めない…
まあ仕方ないから当日そういうことでと手続きを済ませる。
そして、健康意識高い系で合理的即断で悩んで無駄なものは悩まない主義のわたしは大腸内視鏡検査を即答で申し込んだが、あとでネットで調べてみると、この検査、超絶ハードらしいやないか!
鎮静剤や鎮痛剤を使うのもありっていうもので、でもそこの病院ではそんなこと一言も言われなかったので、麻酔なしでやるに違いない。病院によって麻酔医の有無もあるのかもしれない。
出産より辛かったという証言もあり、痛いのには比較的強いっていうか、諦めが早いわたしもビビる。
病院に電話して、
「あの、麻酔お願いします…」
と言おうとも思ったが、眠っている間にできてしまうそれにすると、検査後、クルマの運転ができないらしい。
それはまずい。検査後は愛娘を迎えに保育園に行かねばならない。
しかし、尻の穴から挿入したカメラが腸の果てまで侵入するなんて痛いに決まってる。
検査だけだと15分くらいで終わるとはいえ、カメラ挿入状態が15分というと、NHKの朝の連ドラを見終えるだけの時間、お腹が苦しいとはかなりハード。
さらにポリープがあればその場で切除するから、プラスアルファもある。いや、絶対ポリープはあると予測する。
でも仕方がない。サラリーマンじゃないからずっと検査なんてしてなかったし。これはひとまとめにやるしかない。
しかしサラリーマンは会社で健康診断があると言っても、そこから病院に通って検査したり、きっちりと治すという人は思いのほか少ないように思う。
なぜなら、会社に勤めていると毎日が決まった時間で生きなければならないし、そこに病院の時間を押し込むというのは簡単ではない。それゆえにそんなに急な症状でなければ、
「まあ、いいや」
となるのではないか。
そこのところわたしは助かっていて、時間が自由になる生き方をしているし、病院が身近にある環境だし、さらに無頼派をやめて健康意識高い系になっているから。
そして、思うにわたしが今いる栃木県真岡市は規模が生活にはちょうどいいサイズで、人口もほどほどで、それでいて生活に必要なものは全て揃い、クルマがあれば移動は楽で、不便さというものがない。
つまり、生活環境としての市のサイズがちょうどいいということ。
東京は揃っていても人口密度が高すぎて、意外と不便。過密であり、サイズがデカすぎる。
というわけで、大腸内視鏡検査は恐怖だけれど、それも仕方がないことで、仕方がないことは仕方がないのだから諦めて受け入れる。そして、何か問題があればそこで処置すれば大病はしない。
どう考えても癌になるより、尻の穴からカメラを突っ込むほうが楽に決まってる。
人間にはいろんな死に方があるけれど、わたしは大腸がんは勘弁してほしいと思っている。それはわたしの恩人だった中国人が数年前、大腸がんで死んでしまったから。
やはり世話になった人と同じ病では死にたくない。自らの病で大腸がんには気をつけろと言い残してくれたようなものなのに、同じ病気になったのではあの世の恩人に言い訳できない。
というわけで、ポリープくらいあっておかしくはないドリンキングライフが長かったから、ここは自業自得と腹を括る。
人間ドックで残る懸案は、左側の横隔膜あたりがデコボコしているっぽいというレントゲン結果で、これはそれほどどうってことないようだけれど、行きつけの病院で来年、再度レントゲンを撮り、必要があればCTを撮ることにした。
咳ばかりしていたから、横隔膜が伸びた太鼓みたいになったのかもしれない。
あれだけ飲んでいたお酒をほぼノンアル生活にしたら、肝臓の数値が一般人になっていた。
脳味噌も異常なしでホッとしている。しかし、脳味噌は医学的に正常でも考えてることは異常かもしんない。これからも正常な脳味噌で異常なことをやり続けよう。
とまあ、そのほかは「まあ大丈夫でしょ」ということで、長年放置、というか、そもそも健康診断というものをやったことなかった肉体を「趣味・病院」で整備する。
しかし、人間ドックは脳ドックがセットになって市の助成金が出て4万円ほどというのは安い。
これを毎年しておけば、大きな病気になる前に発見できるし、そう思えば毎年4万円はコスパがいい。
だって大病をすればその治療、入院に大金がかかるし、それに病気で仕事ができなくなれば金を稼げなくなる。
それ以上に病気でやりたいことができなくなるのは精神的に辛い。そんな生き方は死ぬ前に後悔する。
でも、毎年ちゃんと検査して意識高い系であればその後悔はないわけで、同時に心配がなくなれば図々しく、がめつく生きることができる。
満足して生きて、死ぬときに「満足だった。この人生」と言えるためには人間ドックが必須ということで。