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男に「稼ぎが悪い」と言うと殺されるよ。

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結月でございます。

こんな事件があったみたいです。

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夫婦で一緒にお酒を飲んでいて、奥さんが旦那さんに「稼ぎが悪い」と言ったら平手打ちされ、転倒したら打ち所が悪くて死んでしまったということ。

奥さんもコロナ騒ぎで給料が下がっていたようなので、これも一種のコロナの死亡例。ウイルスでなく、経済が困窮すると人間は死ぬ一例です。

しかし、頭を打って死んでしまうほど人間は簡単に死ぬ。

これはビートたけし、監督としての北野武が言っていましたが、ヤクザの喧嘩でもナイフで刺されたくらいであっけなく死ぬ。

ハリウッド映画なんかでは、登場人物が機関銃で撃たれまくってもなかなか死ななくて、なぜか意識を持ったまま物語を推し進めますが、現実はそんなことがなく、人間は「あれ?死んじゃったの?」という死に方が自然なのでしょう。

というわけで、この亭主も殺すつもりなんかない。酒に酔って、自分の給料のことを言われたからカッとなってビンタしたら打ち所が悪かったのでしょう。

そもそも、男に稼ぎのことは絶対に言ってはいけません。普通の男でも激昂するだろうし、気の小さい男でも言われ続けると体当たりしてくるでしょう。

男に給料のことを悪くいうのは、男のイチモツを貶す以上にデンジャラスです。

なぜなら、イチモツのほうは生まれ持ったものだし、早いとか小さいとか言われてもどうすることもできず、逆上したところで、

「もうおしまい?」

と、言われれば、その事実を認めるしかない。

ところが稼ぎの場合は何とか頑張ろうとしてもどうにもならないもの。事業家とかならいいけれど、サラリーマンの場合は努力に関係なく給料が上がらないことは普通だし、その不甲斐なさはその男のせいだけではない。

だから、

「あんた、稼ぎが悪いからダメなのよ!」

なんて言われても、それは社会や会社という自分と関係のない枠組みの中のことだから、自分ではどうすることもできない。それなのに奥さんからはどうにかできそうなのにやらないように言われているように感じてしまう。

だから、これを言われたら男は逆上するか、自殺するかでしょう。

そこにもし、他人の亭主との比較がなされるともう最悪。友達の旦那さんはいくら稼いでるのに、あんたはこれだけ?みたいなのは、これは男にとって究極的な侮辱ですから。

そういう男心は女は理解しておいたほうがいい。

そもそもこの事件では奥さんの収入も下がっているわけだから、それを他人(亭主)に当てつけて、旦那さんの稼ぎの悪さ、つまり稼ぎが良ければ私は困らないのに!という卑怯な論法になっています。

というわけで、打ち所が悪くて死んでしまったけれど、これは奥さんが自ら殺人を誘発してしまったと言えるでしょう。

とにかく、この日本ではサラリーマンをやっていて稼ぎを上げるなんてことはそうできることじゃない。昇給なんてあるかないかだし、それより下がるほうがトレンド。

サラリーマンの収入はどの程度の大学を出ているとか、その学歴によって決定されることがほとんどだし、さらに世代の悲哀もある。

例えば、ロスジェネ世代だと就職氷河期、つまり90年代後半から2000年代前半に大学を卒業した世代はどんなに優秀でも就職が厳しかった。どんなに頑張っても採用そのものがなかった時代です。

この世代は大変気の毒で、ベビーブームのせいで人口比率が高く数が多いゆえに、大学受験は今とは比べものにならないほど激戦で、今のような少子化で定員割れの時代とは比べられないほど勉強をしているのですから。

ともかく、一度サラリーマンになってしまえば、そのスタートの段階で生涯年収はほぼ決まると言っていい。なので、そんなサラリーマンをやっている亭主に稼ぎのことを言うのは妻の愚かさでしょう。

自分の亭主の稼ぎが気に入らないなら、さっさと離婚でもして、あなたをゴージャスに養ってくれる男を探すべきです。でも、現実はそんな男なんてあなたを相手にするはずもなく、というより、そもそも出会いすらないでしょう。

さて、この事件の夫婦は一緒に酒を飲んでいた。ということは、日常から小さな衝突はあれども、基本的にそこまで険悪でなかったとも言える。

しかし、酒のせいで奥さんは言ってはならないことを口にした。言ってはならない言葉を使ってしまった。

そして、同じく酒に酔っていた旦那さんはその否定しようがない事実、しかし自分ではどうすることもできない事実、妻に言われなくても日々、その苦しみは自分でもよくわかっているのにそれを改めて言われてしまった。そして、反射的に激昂して平手打ちした。

言葉というのは思考です。その人の思考が言葉になる。

どういう言葉を使うか、どういう言葉を選んで話すかによってその人の頭の中が全てわかる。単純な頭の人は、言葉の使い方も単純です。

となると、死んでしまった奥さんはそういう人だったのでしょう。

こんなことを言うと、

「どんな理由があっても、暴力がダメ!」

なんてお花畑なことを言う人が出てきそうです。

でもね、人間というのはそんな安っぽい理想なんか簡単に吹き飛んでしまうほど怒ることがあるのです。だから、お花畑な人は、人間というものをわかってない。人間はそんなに賢く、そして我慢強くできているものではないのです。

ところでこの夫婦、一緒に酒を飲んでいたということに加え、旦那さんが稼ぎを言われて激昂し、奥さんをぶん殴ってしまったことを考えると、実は旦那さんは奥さんを愛していたのでしょう。

いえ、長い夫婦の間では「愛している」という概念も溶解して見えないくらいに溶け込んでいるのでそんな具体的な意識はなかったに違いない。

でも、おそらく旦那さんは奥さんのことを伴侶としてかけがえのないものとして捉えて生きていたはずです。

なぜなら、給料のことを言われて、怒ってぶん殴ったからです。

もしどうでもいい女から言われてもここまでは怒らない。知らない女、もしくは会社の同僚の女に給料明細を見られて、

「ああ、給料、低いんだぁ」

なんて言われても、

「なんだよ、勝手に見るんじゃねーよ!」

と、顔を赤らめながら背中を丸くしておしまいです。

しかし、自分が好きな人から低収入を言われてしまったら、これはキツい。好きな人だけには言われたくない。自分だって好きな人に贅沢させてやりたいと常日頃思ってる。でも、現実はそういかないんだ。俺だって会社にそういう不満を持ってる。でも、どうすることもできないんだ… だから、稼ぎは悪いが、好きなお前と一緒に酒を飲むくらいは楽しみたい。高い酒は買えないかもしれないが、一緒に酒でも飲もうや…

これが男の愛情というものです。

ところが女の奥さんは男の悲哀を理解できない。女という徹底した現実主義、ロマンのなさ、そこには亭主の給料が低いことへの不満しかない。

男は嫌いな女とは酒は飲まないものです。だからこの事件の亭主は奥さんのことに腹立つことはあれど、嫌いではなかったはず。

そして、そんな相手から一番自分が言われたくないことを言われた。一番聞きたくない言葉を自分の身内である奥さんから聞かされた。一緒に生活しているなら、自分の苦しさもわかってほしいのに理解を示すどころか、

「あんたの稼ぎが悪いから悪い」

と言われてしまった。

そして愛は瞬時にとてつもない怒り、まるで原子爆弾のような炸裂を持った怒りに変わった。

というわけで、自分の亭主に殺されたくなかったら、亭主の給料のことは言わないようにしましょう。

そもそもこの世に玉の輿はありません。自分の結婚相手のレベルが自分のレベルです。

自分の結婚相手を悪く言うことは、自分を悪く言うのと同じで、それは天に向かって唾を吐くというもの。

夫婦は本来、持ちつ持たれつなのでしょう。

相手が何を言ったら怒るかは、まあ知っておいたほうがいいに違いありません。

その禁句だけ避けて、どれだけ酒に酔ってもその言葉だけは使わないと心に決めておけば、殺されることもないし、相手を殺人者にしてしまうこともないのですから。

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