結月でございます。
2歳の愛娘と過ごす年末年始。
年末年始でなくとも毎週レンタルDVDを借りに行ってアンパンマンやドラえもんなどを観ている。
今回は『トイストーリー』を借りてみた。その4作目がたくさん並んでいて、どうやら今年公開されたらしい。
その第1作目を手にしてみた。タイトルは知っていたけど、アニメだからわざわざ自分では観に行かない。
アメリカの映画だから音声は当然英語に設定。吹き替えというのはその映画の良さが半減するからね。それに2歳児にも英語は普通に接するようにしておきたいし。
子供向け映画だと思ってナメてたら、映画開始すぐに、
「ムムッ!これは面白いぞ!」
CGとか技術的なことよりも、映画としてのセリフがいい。ジョークがたくさんでかなり笑える。その会話のどこを取っても、
「これがアメリカだよ!!」
と、思い切りアメリカンで最高!
おもちゃたちのトークが生き生きとしている。そして脚本がいいよ!100点満点中97点!
隣の家の悪ガキの存在がいいね。しかもそのガキの家庭教育環境が最悪ってことがわかりやすく、映画見ながら、
「うげ〜 どうしようもないガキだなー」
と、感情移入。あんなガキに捕まったらおもちゃたちは大変だよ。
またそのガキの子供部屋のクソぶりがよかった。貼ってあるポスターなどの趣味の悪さ。そこから悪ガキの親は出てこなくてもそうなっちゃう親でしょって感じがして、かなりリアル。
登場人物というか登場おもちゃたちのキャラもどれもしっかりしていてよく練り込まれている。
前半での海兵隊さながらの人形たちのやり取りはおもしろかったね。笑っちゃったよ。軍隊のリアルがあるのにみんなおもちゃだからさ。そして新しいおもちゃに怯えるおもちゃたち。もし子供にシカトされたら、
「俺たち、ガレージセール行きだ…」
なんて、もう最高のセリフだよ。
そしてやってきたのは強烈な勘違い野郎、バズ・ライトイヤー。自分を本物のスペースレンジャーだと思い込んでいるところって、あれドンキホーテだもんね。
ラストでロケット花火に点火するためにマッチを擦ったら爆走してきた車の風で消えてしまう。そこでバズの宇宙服のガラスで太陽の光を集めて火をつける。
あれは悪ガキが虫眼鏡で太陽光線を集め、主人公のウッディの額を焼くいたずらが伏線。
おそらく脚本ではラストのことから決めたわけでなく、時系列で書いていったんだろうね。悪ガキのいたずらを書いて、それが自らのヒントになってあの展開を思いついたんだと思うよ。
まあしかし、映画としてものすごくおもしろくて、アメリカらしくて、本当にいい映画だった。嫌らしさが微塵もないところがよかった。2歳児よりもわたしが釘付けになって観ていたよ。
それなのにうちの愛娘は映画の途中で、
「うんち…」
とか言い出して、
「えっ!ちょっと映画がいいとこなんですけど!」
と、一時停止し、トイレに連れて行く。
でもさ、こんなおもしろい映画を選べたのもこの子のおかげだからね。自分ひとりだったら絶対に観てないよ。
映画って基本的に娯楽だから、いい映画って観ると楽しいんだよ。