結月でございます。
明日は2019年の結美堂のオーラス。レッスンを終えたら、御徒町結月亭である中国料理店で忘年会。
クルマに乗るようになると、電車に乗るのが億劫になってしまうようで、でもお酒を飲むから仕方なしに明日は東京まで電車で行く。
それでもやっぱクルマで行きたいと思う誘惑があるのは、みんなで楽しくお酒を飲んだ後にひとりで電車で帰るのが寂しいから。
これは東京にいた頃からで、宴会の後のひとりの電車って寂しいものなのよね。それが栃木になってしまって、きっと電車が進むにつれ、車窓から見える風景は真っ暗になり、街灯もない田舎を走ることにスペックが都会人のわたしは絶対に、
「田舎、クソ!」
と思う。
わたしはいわゆる田舎が嫌いなのである。奥日光ほどの田舎とは言えない僻地ならいいのだけれど、中途半端に人が住んでいる田舎は嫌いなのっ!
なんて言っても仕方がないけどね。
さて、この時期は忘年会が嫌でたまんない人は多いと思う。会社に勤めていると、忘年会も多いだろうし、クソ上司に気を使いながらお酒なんて飲みたくないし、飲みたくないものに金を払うのは癪だし、忘年会スルーしたいよね。
なんて、会社に勤めていないわたしは悠長なことを言ってるけど、一応、ちょっとだけ会社員をしていた時があるので、気持ちはわかる。
でも、わたしはその頃、そんなに忘年会が嫌じゃなくて、むしろ誘ってもらって喜んで行くタイプだった。
それはきっと人に気を使わないタイプだからだし、お酒も好きだし、飲んで騒ぐのが好きだったから。
しかしながら今から思うと、泥酔して、終電がなくなり、タクシーで帰るはいいけど、吐きそうになって気持ち悪かったりして家に帰り、その翌日は仕事だしで、よくあんな過酷なことをやっていたなと思う。
それも自分で好きでやっていたのだから馬鹿だった。
会社の同僚と飲んでも何か得られるわけでもなし、要はストレス発散なわけで、そんなことに金と時間を使っていたのだから。
そんな忘年会でもスルーするかしないか、場合によるよね。
出世欲が強かったりすると、忘年会は積極的に行って上司と話したり、情報交換することは大事。チャンスだから。
これを嫌だからスルーっていうのは、出世欲がなく、まあ、上には行けないよ。日本社会では。
なので、忘年会スルーするのはずっと平社員の可能性が高いよ。スルーして上にいけるのは、よほどの能力があるってことで。
なので、お酒が飲めるっていうのは上に行ける条件のひとつかもしれない。
そして、上に行ける人のほうがやっぱりおもしろい人が多い気がするよ。
そうは言っても、わたしも実は人見知りだから、まったく知らない人ばかりの飲み会やパーティーはとても憂鬱で苦手。
そんな場では気が滅入って極端に無口になって、こっそり帰ってしまう性格だけど、知らない人の場に行かないと交遊は広がらないのが痛いところ。
それが苦手だから自分はダメだなって思うよ。
自分が興味がある人に対しては図々しく積極的になれる。ところがまるで知らないとなるとね、ダメなんだ。
まあ、そんなだから、わたしは忘年会には誘われなくなったし、そういう意味では失っているものは大きいかな。
だから今では誘う側になっていて、自分が主催して人に会うようになった。
というわけで、明日はささやかな結美堂忘年会。
ささやかなというのは大々的なものでなく、わたしが声かけた人だけのものだから。無理に全員に声かけても、忘年会が苦手な人もいるし、そういう性格は把握してるし、誘うと気の毒で、断る理由を考えさせなきゃいけないから誘わない。
あとはネガティヴな人は基本的に誘わない。だって、楽しい気分が台無しにされても困るから、お互いいいことないから。
大人数は駄目だけど、わたしとサシだったら大丈夫って人もいるね。わたしも実はサシのタイプ。それもわかってるから、サシ同士ってこともある。
サシだったら気兼ねなく、そしておもしろいっていうね。そういう人はわたしと同類だからサシだと楽しいよ。逆にサシだと絶対に嫌ってタイプもあるけど。
まあ、いろんなだね。
と、いろんな性格がわかるけどさ、やっぱり忘年会を楽しめるタイプのほうがいいよ。それは自分が人見知りだからわかる。苦手ですっていうのは、世界が広まらないし、結果、人に助けてもらえないから。
単にチャラい奴と思われる軽はずみは駄目だけど、人との繋がりって大事だよね。そういうことが自分で仕事するようになってわかった。会社勤めじゃ、とりあえず給料振り込まれるから忘年会スルーもできる、つまり人と繋がらなくても一応やっていけるからその重大さに気づかない。
嫌われるより好かれるほうがいいし、嫌いより好きなほうがいい。
それが性格的な明るさなんだよ。
だから、忘年会スルーって性格が暗いんだよ。そして、そもそも誘われないのはもっと暗い。
わたしは誘われない暗さが自分にあるのがわかっていて、それが駄目だと思ってるから、プロデュース側にまわることにした。
プロデュースって、人と人とをつなげることなんだよね。
明日の忘年会は楽しいのはもちろん、何か新しいものが生まれたり、内容があるものがあればいいなって思う。
ただ馬鹿騒ぎって楽しいけど、そこに金と時間をかけるのもね。せっかくみんなで集まるから、発見があるといいよね。
と、結美堂忘年会は新たなステージに向かうなんてね。