結月でございます。
今朝、保育園に愛娘シャンシャンを送り、そのまま「すき家」に直行。そして「ねぎ玉牛丼」をオーダー。
わたしは牛丼店では「すき家」がベストだと思っていて、その次は「吉野家」。「松屋」は選択肢にないかな。
そして「すき家」」では「ねぎ玉牛丼」以外は食べないという保守ぶりで、それは普通の牛丼にはないネギがたくさんのっていて、大好物の紅生姜を思い切りトッピングすることができるから。
これがもしチーズ牛丼なら紅生姜が合わないわけで、牛丼店には紅生姜を食べに行っているようなわたしは、すき家の紅生姜をその容器の3分の2は一度に食べてしまう。
そういう体質が遺伝したのか、愛娘は2歳のくせに梅干しが大好きで、先日も一人で5個食べてしまった。
小さい体に塩分が多いんじゃないかと梅干しの容器を取り上げると大声で泣き、今度はテーブルの下に隠すとそれも巧妙に見つけてしまう。
ところで「すき家」はその会社ゼンショーはブラック企業と言われているけれど、思うに飲食店はブラックなほうが飯はうまいんだよね。
「お客様のために死んでも働け!オラッ!」
と、過労を邁進させてでも顧客満足度を高めて儲けようとするのが飲食店のブラックだから、
「ビバ!ブラック!」
なんていうと怒られそうだけど、従業員だって嫌なら辞めればいいだけなので、ブラック対策は実に簡単で、
「辞める」
ただそれだけです。
ところが不思議とブラックに勤める人って辞めないんだよね。これ、すごく不思議なんだけど、辞めたら次の働き口がないって思っちゃうのかな? 辞めますっていうことに申し訳ないとかアホな罪悪感を覚えちゃってるとか?
ゆえにブラックはいくらこき使っても従業員が辞めない傾向があるので、
「ブラックは永遠に不滅です!」
ってことになる。
ところで飲食店のブラックは味が良くて客にしてみればいいかもしれないけれど、例えば着付け教室ってブラックばかりなのが困る。特にいろんな地区にどこそこ教室とたくさん持っているようなところはほぼブラックと言っていいかもしれない。
どうして着付け教室のブラックが困るかっていうと、飲食店が従業員をこき使って顧客満足度を高めるのに対し、着付け教室は従業員をこき使って顧客に変なものを法外な値段で売りつけて金を巻き上げようとしているから。
成人式のレンタル振袖なんかもこの部類に入るかな。
というわけで、同じブラックでもお金を払うお客さんが満足しているからまだいいほうで、ブラックで従業員もお客さんもいいことないっていうのは最悪なんですよ。
さて、そんなヤバい着付け教室が多い中で着付けを仕事にしているわたし。
栃木に来てしまった現在は、月に2度ほど東京の駒込でレッスンをしていて、着付けだけでなくバイオリンも教えている。
いずれにせよ、レッスンではあまり褒めることがない。
それなのに2歳の愛娘にはよく褒めて、実に甘い。
だってまだ2歳で、現在進行中でいろんなものを吸収してトライアンドエラーをしながら学んでいる小さな子供に大人目線で怒ったって仕様がないし、それって悪い影響しかないって思うから。
でも、仕事のレッスンのときはそんなに褒めることがなく、ダメ出しのほうが多い。
それはなぜかというと、レッスンはバイオリンだと40分、着付けだと60分という限られた時間の中でそのひとを「できる」ようにしなくちゃいけないからで、褒めて育てるなんて悠長なことを言ってられないから。
着付けだって一体、どこが悪くてそうなってしまうのかを捉えて、それをはっきりと説明しないと時間ばかり使っていつまでも着られるようにならないからね。
もしわたしがレッスンで、
「いいね、いいね〜」
なんて無理やりいいところを見つけて褒めたところで、相手は大人だし、褒められてもどこが駄目なのかを言ってもらえないと来る意味がないから。
大昔の自動車学校のように頭ごなしに怒鳴りつけたりっていうのは良くないと思うけれど、ちゃんと客観的にどこが悪くて、それをどうすれば良くなるのかを説明するのがアダルトだと思う。
というわけで、わたしはいいところはあまり言わない。だってそれはすでにできているのだから言わなくてもわかるじゃん。それよりもどこが駄目なのかを専門的な目で言わないとねって思ってます。それを改善したら、すぐのできるようになるんだから。
でもさ、2歳児の場合は違うわけよ。保育園に行っている間以外はずっとわたしが一緒で、日本語とか生活のこととか、ご飯の食べ方、歯の磨き方など教えるわけで、そんなずっといる人が駄目出しばかりしていたら気が滅入るし、大人とは理解のスピードが違う2歳だから。
いろんなことができ始めているから褒めることが多くなる。
だから、小さい子供に厳しいっていうのは間違いだと思う。それは大人の要求を無理やり通そうとしているだけだから。
そう考えたら大人の従業員を育てるっていう経営者って大変な仕事だなって思う。多分、それが大変すぎるからブラックにしちゃったほうが早いんだと思うよ。
ブラック企業は従業員に可能性を見出してない会社であるし、逆に可能性を見出すなんて甘いことを言っていたら、育てるうちに会社が潰れちゃうよっていう事情もあり、何とも言えないね。
会社がもっと育てる意識を持てばいい反面、従業員だって甘えんなよってところはある気がする。
要は一人の一個人としての成熟が低いのだと思う、日本は。
白血病になったひとがいることに「がっかり」って言っちゃうのも一個人として未熟だし、そういう感覚のひとがトップにいるっていうのが平成も終わるのにまだまだ昭和な日本のありがちな風景じゃないかな。
だって、妊娠したら暴言吐かれたり、村八分にされたりするわけだから、日本の会社は。
というわけで、白血病になって「がっかり」って言われるのは日本ではごく普通のことだと思うよ。
ま、いろんなことを管理して大きな責任を負う立場であるなら、描いていたプロジェクトとして「がっかり」っていうのは正しいフィーリングではあるんだけどね。だってそれは個人の幸不幸に対してではなく、全体の成り行きからの観点だから。そりゃ、がっかりだよ。
あれは言葉の使い方がちょっと悪かったけど、あの大臣が言ったことの全文を読んでみると、そんな悪いことは言ってない。「がっかり」が「残念」だったらよかった程度なんだよね。
マスコミに発言を切り取られて、ちょっと気の毒な大臣だよ。