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断捨離でなく粛清

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結月です。

栃木引っ越しのため自宅の荷物をまとめているわたし。

押入れをまとめていると、

「なんだ、この紙切れ?」

と思ったら、ナナナナント!それは大昔、警備員をやっていたときの給料明細だった!

クー!超懐かしい!

でも、ゴミ箱にポイ。

今の家は7年ほど前に銀座界隈のマンションから引っ越して来た場所だから、きっとその当時も懐かしさを覚え、捨てずにキープしたから今だにあったんだろうな。

でも、過去を粛清しているわたしは今回はキープしない。

その他、懐かしいものもあったはあったけれど、前回の引越しのときもかなり処分したのか、それほど残っているものはなかった。

しかしながら、フランスにいたときの映画館のチラシとかは捨てない。フランスでの日々は粛清したい過去じゃないから。それでも大きめの封筒に収まる程度だけどね。

あと、未使用の原稿用紙がたくさん出てきて、こんなの手書きで書くこともないから捨てようと思ったけど、キープ。それはまもなく2歳になる愛娘シャンシャンの落書き帳に使おうと思ったから。

しかし、引越しのたびに思うけど、人間って無駄なものばかり買ったり、もらったりしてるんだなぁ。

例えば、大量にボールペンが出てきたんだけど、いやいやボールペンなんて数本あれば十分でしょ。なのに何十本もあるのは、銀座のときに信販会社の営業マンが店舗契約するときに社名の入ったボールペンをギフトとして置いていったとか、あとは原因不明であるボールペンとか。

それも蓄積するとかなりの本数になる。まだ書けるから勿体無いと思っても、現実的に数十本のボールペンのインクが空になるまで字を書くには、このスマホ時代だと100年はかかるかもしれない。

それくらいボールペンは使わないし、仕事で使っても一本でインクはかなりもつ。

というわけで。数本残してボールペンはゴミ袋へ。

断捨離に関する本は読んだことがないけれど、要らないモノへの執着っていうのはなくすべきだなとは思う。

本当に価値があって、本当に必要なものだけでいい。

使わないボールペンが数十本あっても、部屋の中がガサツに見えるし、気分が悪くなる。人が見てもきれいと思ってもらえず、ケチで貧乏性というイメージを相手に与え、これはデメリットでしかない。

旅行でホテルに行って、その部屋に入ったとき、

「わあ、いいな〜」

って思うのは、そこには執着のあるモノがないからで、そのスッキリ感が気持ちよさとなる。

人の念はモノを染めていくので、執着のあるモノに溢れた部屋というのは気持ちが悪いもので、長居はしたくない。

要らないものがない空間がどれほど気持ちがいいものか。

ところが人間は執着を捨てるのが苦手な生き物で、なかなか捨てることができない。

だからこそ、断捨離という言葉が流行るわけで、しかしわたしは断捨離という生易しい言葉ではなく、「粛清」という激しい言葉を使うべきだと思う。

今はデジタル時代で、スマホでなんでもできるようになっているから、そんなにモノは要らなくても生活できるようになってきた。

昔と違って、使い捨てで簡単に使えるものも増えた。それなのにメルカリという会社が手数料で荒稼ぎできるのは、それだけ家の中に不要のモノが溢れている人が多いという事実であり、他人の手垢のついたものをわざわざ買い求めるのだから、どうにもこうにも貧乏性な世の中なのだと思う。

今は作られていなくて、どうしてもその古いものでしか手に入らないものであればいいけれど、そうでないものをただ「安い」という理由だけで買いあさり、その結果、家の中に要らないモノが増えていくということにどういう意味があるのだろう?

おそらくは買い物病なのだろう。

それが本当に必要であるという目的で買っているのではなく、「お得感」を得るために買い物をしていて、得した気分になっている。

しかし、実際には中古とかリサイクルと買い漁っているほうがトータルすると金をたくさん使っている。

本当に必要なものを見極めて、価値があるものに金を使うのがいい。

そしてそれも減価償却したならお役御免でいいじゃないか。

何も減価償却し切って、不用品になっているのに家の中に蓄えることにメリットはない。

例え、それを転売できたとしても高い値がつくわけでなく、メルカリで儲かるわけもなく、それよりも不要なものを溜め込んで、それを置いておく場所に賃料を毎月払っているほうがよほど金がかかる。

そして、ゴチャゴチャとモノが多い家や部屋は空間が窮屈で夫婦や家族で喧嘩が多くなる。それを風水というのだけれど、家庭内不和は整理整頓されていない家で起きやすいものだろう。

金はあっても貧乏性という家や会社は雰囲気が悪いに違いなく、つまり貧乏であることと貧乏性であることは異なる。

貧乏性の会社には勤めたくないし、貧乏性の人がいる家には住みたくない。

これだけ物質に恵まれた時代であるからこそ、人間の生活に必要な物質は少なくて済むわけで、だから当時は必要であっても時間が経つことで今は必要でなくなったものは断捨離ではなく、粛清しよう。

身軽になった気持ち良さ。

それはダイエットに成功して、こんなに階段を上るのが楽なのかと感動する気持ち良さに似ている。

栄養分として食べたものも過剰になれば贅肉になるわけで、それはモノを結果的に溜め込むことと同じであるから、引っ越しは時に必要なものなのだろう。部屋に溜め込んだ贅肉化した不用品をダイエットするために。

 

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