結月でございます。
まずはお知らせから。
女子チーズ第2期ですが、昨日から発送が始まりました。北海道から直送で順にお送りしているので、これから1週間ほどかけて順番に届くと思います。
万一、「届いていない!」って方がいらっしゃれば、結美堂までご連絡ください。
さて。
こんな記事を見つけました。
猫ネタとしてはありがちな記事で、同じようなことがいろんな媒体で書かれ、さらにその情報がまとめサイトでキュレーション化しているので、見飽きるほどの内容かもしれません。
猫がスリスリするのはどんな理由?というわけですが、猫が大好きなわたしとしては興味があります。
記事によると、
1、おねだり
2、甘えたい
3、あいさつ
とありますが、なんとも平凡な理由です。
わざわざ記事にされなくてもわかるような内容で、
「へえ〜」
とも思わない。
うちの猫も頬をすり寄せてきますが、そこからフェロモンが出ているというのはわかる。
フェロモンは目には見えないけれど、無意識に引き寄せられるものがありますから。
その証拠にわたしはうちの猫が胸の上にいるときは、猫でなくわたしのほうからその頬に鼻や唇を押し当てて擦り付けています。
あとは肛門の周辺や尻尾の付け根もフェロモンが出ているらしく、確かに猫のお尻を痴漢さながらに撫で回したり、尻尾の付け根を触ったりしています。
これは本当に思わずやってしまいたくなるものだから、フェロモンに引き寄せられているのでしょう。
そうなると、猫の可愛さ、猫好きのクレイジーさはこのフェロモンに冒されているのではないか?
猫が嫌いで、猫なんて触りたくないと思う人間は、きっとこのフェロモンを感じる力がないか、それを不快に思う何かがあるに違いない。
とにかく、猫を撫で出すと止まらなくなってしまい、わたしの場合、寝室で寝転がっているときは、猫がいつもベッタリで、三匹の猫が代わりがわりわたしの胸の上にやってくる。
おかげさまで、家にいるときはほとんど猫に密着しているという有様で、骨の髄まで猫のフェロモンに毒されているわたしは猫から離れるとソワソワして落ち着きがなく、猫がいないと眠ることもできず、一種の中毒患者のような有り様です。
「猫がいないと生きていけない!」
と、そうなるわけで、実に猫は中毒性の高い生き物なのです。
ところで記事の話に戻ると、猫がスリスリしてくる理由をそれらしく列挙していますが、実のところこれらはすべて人間の憶測です。
猫に訊いてみたわけでなく、人間が勝手に人間の行動様式から推論として決めつけているだけです。
だから、もしかすると猫はまるでそんなつもりでスリスリしているのではないかもしれない。
ちゃんと猫に訊いて、
「ご飯が欲しいからスリスリしてるニャ」
だとか、
「甘えたいニャ」
と、猫が答えたならいいけれど、猫はそんなことを答えるわけがない。
だから、猫の気持ちとは推測以上のことはできないわけで、外科的な解剖で頬にフェロモンを出す器官があるとか、そういう特定はできても、そのフェロモンをどういうつもりで猫たちが使っているのかは猫に訊いてみないとわからない。
しかし、もし猫がそれを答えたとしたら?
そんなことがあったらたちまち猫の魅力は半減することでしょう。
猫の気持ちはわからないからいいのであって、たとえ本当のところは悪意に満ちた猫の気持ちであったとしても人間側からすれば、たまらなく可愛い!というどうにもならない恍惚を味あわせてくれることがいい。
世の中には知らないほうがいいものがたくさんある。ところが今はネットの情報もすごく、ちょっとわからないことでもGoogleで調べればあっという間にわかってしまう。
ひとのときめきとは、未知なるものに感じるのであって、簡単にわかるものには興味を持つことができません。
今の人間はネット時代で大変利口にはなったけれど、奥行きはなくなった気がします。
それはあらゆることが簡単にわかりすぎるからでしょう。
結婚率が下がって、そもそも恋愛をしないひとも多いのは、SNSの発達で交際する前からそのひとの私生活がわかってしまうから。
一目見て憧れたひとも、そのFacebookを見れば食生活が最悪だったり、酒飲み過ぎだったり、趣味がダサかったり、怪しすぎるセミナーにどっぷりだったりするのを事前に見てしまうと、恋心は一気に覚めてしまう。
あとは交友関係もわかるので、ゲッと思うような人たちと居酒屋でいるような写真など見せられると辛い。
秘すれば花であって、何事もさらけ出すと恋はできない。
何事もさらけ出していいのは、そういうキャラで生きて行こうという芸術家や自営業者であって、一般人はやらないほうがいいに違いありません。
その点、猫は訊いても答えてくれず、ニャーというだけで、スリスリしてくる。人間からすると意味不明な行動もたくさんあり、猫の気持ちは永久に解明されることがない。
だからこそ猫は魅力的なのであり、中毒になるのであるから、モテないひと、なぜかひとが遠ざかっていくひとは一度、自分のSNSをチェックしてみるといいかもしれませんよ。