結月でございます。
ふぅ〜 やっと明日からいつも通りの保育園か。この三連休、3歳の愛娘と終日ずっと一緒だったから、疲れたよ。
初日は宇都宮動物園へ行き、二日目は運動公園にボール遊びに連れて行き、最終の今日は下野の道の駅へお蕎麦を買いに行った。
下野の道の駅では、その日に打たれた生蕎麦が売られていて、これはチョベリグにうまい。
とりわけ、下野でなければということでなく、栃木はお蕎麦が本気と書いてマジと読むほど美味しい土地なのである。
しかし、盛りそばにして家で食べていると、これは上方(関西地方)のテイストとはまるで違うものだよなぁなんて思う。
一応、上方の人間としては、自分が栃木のお蕎麦を美味しいと思って食べていることには些か違和感がある。
とはいえ、人生でも東京にいたほうが長いせいもあって、上方のテイストのほうが実は合わなくて、関西風味の食べ物はあまり食べる気がしない。
それはきっとよく知っているものだから、もう新鮮味がないからなんだよね。それよりも栃木のお蕎麦はまだまだわたしにとって新しく、いちいち感動できるわけ。
さて、そんな道の駅は国道4号線のそばにあるため人気スポットとなっており、大きな駐車場もほぼ満車。
かろうじて愛車を駐車し、愛娘と手をつないでショッピング。
天気も良かったので、3歳児のためにアイスクリームを買って外のベンチで食べる。わたしは食べなくて、じっと3歳児のそばにいる。
お蕎麦だけだと寂しいので、屋台でソーセージ&ハムを買った。
どうやら那須塩原の店らしい。
それが特盛なのに1パック500円という安さ。
田舎っぽい雑さ。しかし、これは「キングハムのお家」という那須塩原のソーセージ専門店らしい。
サラミの極太のものが1300円のものが500円ということで、1本買った。こういうディスカウントはやらせっぽい気がするけど、それでも結果、500円なら安いと思った。
これをわざわざ買ったのは、今が旬の菜花と一緒に炒めると美味しいのではないかと思ったから。
いつも保育園の近くで直売りの野菜を買う。これがたくさん入った一袋で100円なんかで売られていて、スーパーでは買えなくなるほどフレッシュ。
この野菜のクオリティだけでも栃木にいる価値がありそうで、毎日、かなりの量の野菜を食べている。
というわけで、栃木の蕎麦をすすり、栃木の米を食べ、栃木のソーセージをつまみ、栃木の野菜を料理していて、わたしの胃袋は栃木色。
ついでに言うと、今日、愛娘が食べたアイスは那須高原の千本松牧場のものだった。
栃木が自分の地元でないから、珍しさを感じることができるから楽しい。
わたしは生まれ育った土地にずっといることには大反対で、育った土地は離れるべきだと思っている。
ふるさとは遠きにありて思ふもの
そして悲しくうたふもの
よしや
うらぶれて異土の乞食となるとても
帰るところにあるまじや
(by室生犀星)
いやいや、そこまで悲観はしなくていいけどさ、やっぱ人間ってずっと同じところだと成長しないじゃん! だから離れたほうがいいのっ!
あとは地元にいたままだとマイルドヤンキー化するからさ。
と言いつつ、地方色はそんなマイルドヤンキーたちによって作られ、それが観光価値を生み出すから、独自の文化を作るためには、
「俺、地元ッス」
みたいな人って必要なんだろうなぁ。
京都とか、そういう人がすごく多くて、アタシは嫌だった。さらに言うと、熊本もマイルドヤンキーな土地柄ですごく嫌だった。もっと言うと、あれだけどっぷりだった大阪は正直、行きたくない。
でも、そんな土地のほうがキャラは立つけどね。ウザいけど。
でも、栃木の良さは地元のくせに「俺、地元ッス」みたいなおかしなこだわりが見受けられないところで、郷土愛があるのかないのかあんまりわかんないニュートラルなところ。
そうでなきゃ、アタシみたいな人間は3ヶ月ももたないよ。
というわけで、生まれ育った場所にずっといることができない性格とマイルドヤンキーというように人間は大きく分けて2種類いることがわかった。
なんて言いながらも、わたしも長年、銀座という土地のマイルドヤンキーだったんだよなぁ。
だから、銀座ももう行きたいと思わない。もう経験済みのことは興味ないんだぁ。
栃木の蕎麦開拓するだけで何年もかかるだろうから、そっちのほうがおもしろい。
そういう意味で、家なんか買う奴のハートがわからない。人間はどこだって生きていけるし、自分が知らない土地にいるほうが感動がある。そしてその都度、新しい自分になれる。
マイルドヤンキーになると、リピートの快楽になっちゃうんだよね。それ、麻薬じゃん。
でもさ、ずっと外のベンチに座って愛娘がアイスを食べ終わるのをじっと待ってたけどさ、栃木って本気と書いてマジと読むほど美人がいないよね。
本当に栃木は不美人率が高い。というか100%(by結月統計)。
な〜んとなくだけど、土地がもたらす顔っていうのがあるから、それを考えると美人がいないのはわかるんだよね、フィーリング的に。
と、面食いで、耽美主義なわたしは美人が大好きなんだけど、栃木にはそれは望めない。
でもいいんだよ。わたしは栃木にそれを求めちゃいない。それよりもな〜んとなくニュートラルな、ぼお〜っとした感じが好きだから。
お蕎麦に器量があると擬人化したら、栃木は美人だらけだよ。