結月です。
今日は中国の新年。春節。
新年の宴会のため、田舎にある親戚の家に行く予定だったのが「宴会なし」になり、街の中にあるタワマンでそのまま過ごすことになった。
それは新型肺炎のためで、
「まあ、やめとくか」
といった感じ。
しかし、肺炎は口実で、実は宴会は中国人だって正直のところ面倒だと思っていて、料理は30人分ほどは作らなければならないし、人間関係も大変だし、風習としては否定できなくとも面倒というのが本心。
それを口にすると冷たい人間だと思われ、失うものが多いから口にはしない。
でも、今回は肺炎を口実にできて、宴会取りやめも不満が出ていない。
お年玉も渡さなきゃならないし、宴会はないならないほうが出費も少なくていいと思っているに違いない。
とはいえ、上海近くにいる妹が来れないのは、感染拡大を防ぐためにバスが運休しているから。
でも、来ようと思えば自家用車もあるし、そもそも自家用車で来るだろうはずがバスが動いてないからという理由になるんだから、お年玉とか面倒なんだよ。
というわけで、わたしも面倒だと感じていた宴会がなくなって、
「ラッキー!」
って思ってる。
でも、上海の親戚が来てるから、明日はもしかすると大きくはなくとも宴会があるかもしれない。
あとは帰国前日に同じマンションに住む知り合い夫婦と食事。旦那さんがフランスとの仕事をしているから、精神はパリっ子のわたしと酒飲みたいらしい。
まあ、これは親戚でないから楽でいい。
なんてことで、静かな春節。
宴会がなくなったため、朝はわたしがサッと料理を作った。
そして、麺好きなわたしは麺も作る。
この地域は食文化として麺はほとんど食べないところ。そして中国の乾麺は日本のようにカンスイは入っていない。だからさっぱり。
と、ザッとこんな2品。
アウェイの中国だけど、中国人が作ったと言ってもわからないほどの本場感が出てるでしょ?
ちなみに日本の中国料理はジャパニーズ中華なので、あんなものは本場にはないからね。
さて、春節もとりわけ出かけることもなくなったので、市場へ行って肉と野菜を買いに行こう。そして晩ご飯もわたしが作る。
暇だから、料理してると楽しいんだよ。
というわけで、こちらの台所にも慣れたし、料理もバリエーションも増やせそう。台所は制圧して食器洗いもアタシがやってる。
今晩はバルコニーのバケツに鯉みたいな魚があるから、これをなんちゃって四川料理にしようかな。
浙江省のひとは四川料理は作れないからさ。日本人のわたしができるというアンビバレント。
バルコニーからの景色。
18階は下を見ると股間が縮み上がってしまった。
今日も雨。雨が降ってないのはこちらに到着した日だけ。それ以降は24時間、ずっとしとしとと降っている。
この季節の浙江省はいつもこう。
でも今回は街中にいるから足元が泥だらけになることはない。
なんて、田舎のほうの古い中国もそれはそれでおもしろいんだけどね。
初めて来た頃は、異国でのそんな体験が大変なのにおもしろかった。
でも今は3歳児を抱っこして泥まみれになるのは、
「めんとくせー」
なんて思うし、ガチな田舎での驚きも慣れてしまって何とも思わなくなった。
つまり、感覚がネイティヴ。
高層マンションの18階でゴロゴロしたり、中華鍋を振ってるのがいいなんて、アタシも大人になった?