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中国の女傑がやって来た!

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結月です。

宴会がキャンセルになり、猛烈に暇であるところに上海から親戚夫婦がやってきた。

ワオッ!ウェルカム!この暇すぎる空気を変えてくれ!

彼女は上海で商売をしている。会うのは数年ぶり。

しかし、このひと、女傑。日本は男社会でやってきたせいか、女傑が極めて少ない。日本女性も男社会に迎合してきたところがあるので、女としての個が育ってない。これは男だけの責任ではなく、日本女性の甘えや頼りなさ、個性のなさは自らの責任だとも思う。

対して中国は基本的に男女同権だし、歴史的にも物凄い女を輩出しているので、女傑はそれほど珍しくない。

女傑の特徴はまず声がデカい。そして、よく笑う。

多くのひとが新型肺炎に怯えて家に閉じこもっているというのに、宴会がなくなればそのままスルーではなく、わざわざ個別にやって来る。

女傑は悩まず、行動的で、決断に迷いがない。

上海から来て、こちらに2週間分のホテルを予約し、一同が集まる宴会がなければ、親戚を周り、麻雀をやりにいくという。

こういうひとはオーラが力強いので、新型ウイルスも弾き飛ばしてしまうだろう。

女傑は愛娘にたっぷりとお年玉を渡し、台風のように去って行った。

嵐の後の静けさは些か寂しいもので、家の中にいるのもつまらないから、3歳の愛娘を連れて外に出た。そして、マンションの敷地内にある公園ですべり台などで遊んだ。

愛娘と二人で蘭州ラーメンを食べに行こうとも思ったが、延長された正月休みと新型肺炎の警戒から店は開いてないのではないかと察し、やめておいた。

本音は外食がしたい。あまりにも屋内にいる時間が多いため、外でリフレッシュしたいのではあるが。

しかし、雨は止んでいても気温が低いので、適当なところで引き上げる。

しょーがない。家で食べるか…

家に戻ると何やら騒がしい。

どうやら義弟がニラを大量に買ってきたというのである。台所を見るとギョッとするほどニラがあった。

日本人から見れば中国人は爆買いが普通であるけど、中国人から見ても逸脱した爆買いだった。日本のスーパーで売られている1束のニラを基準とすれば、軽く見積もって50束分はある。

大量に買った理由はアホすぎてここで記す気もしない。とにかく、今晩はニラがメインディッシュとなった。

「まったく!料理するのは誰だと思ってんだ!」

と、思いつつ、中国ではこんなことは幾度も経験しているから驚きもしない。

とにかく、ニラを日本基準の12束分は取り出し、洗いにかかる。

だから、ニラ料理が2品。

あとは昨晩の残りの白菜と蓮根、エノキダケがある。

野菜を切りながら、さて何を作ろうか考える。

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概ねの出来上がりを想像できたら、あとはアドリブ。

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ニラ玉。あまりに多すぎて、二度に分けて作る。

あとはニラと豚肉、そして蓮根。ニラの食感に蓮根の固さがあるとイケると思ったのである。蓮根は小さめにカットする。

そして、白菜とエノキダケで肉はあえて入れないものを作る。

赤唐辛子を刻んだものを酢漬けしたものがあったから、それを少し加えるといいアクセントになると思った。それを片栗粉でトロミをつける。

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と、こんな具合。

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おいしいよ。

さて、台所にいると、

「スッポンがあるよ」

と、義母が言う。

「そーなんだ」

なんて聞き流していたら、冷凍庫からスッポンを出して解凍を始めてるし。

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これってさー アタシにスッポン料理作れってこと?

実は義母はスッポン料理が本気と書いてマジと読むほど下手くそなのである。

彼女はこれまでも何度もこの高級食材を料理したけど、まずくてほとんど誰も食べずに放置されるという有様。スッポンにとってはこの世に生まれたことを嘆き、成仏もできない気の毒な末路。ほぼ無駄死に。

でも、中国じゃスッポンが家庭料理として普通だし、スーパーの鮮魚売り場では生きたスッポンが売ってるくらいノーマルだけど、ニッポン人のアタシはスッポンって食べたことは何度もあっても調理したことはさすがにないだよね。

まあ、しょーがない。もう解凍しちゃったことだし、何かレシピを考えよう。

まったく何しに中国来たんだろうね。

と、明後日帰国。

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