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雨女は遺伝する

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結月でございます。

大雨。

千葉のほうはまた水害が出ているというほどの雨らしい。栃木も大雨。

雨が降ると何が困るかというと、わたしの場合、保育園の送迎。傘をさしながら2歳児をチャイルドシートに乗せるのはなかなかの手間。

さて、これからお迎えに行くというのに土砂降りで、どういう段取りでいけば雨に濡れずに済むかなんてシミュレーションをしている。でも、相手は2歳児だから、そんな緻密なものは簡単に破壊されてしまう。

保育園の駐車場や園庭は水はけが悪いため、大雨になると大きな水たまりとなる。このためダサすぎる長靴が必要となり、東京では絶対になかった姿でクルマを運転する。

ところで今朝、雨の中保育園へ行くと、2歳の愛娘は大喜び。クルマのワイパーが動くのもおもしろいらしくご機嫌。

「シャンシャン、雨好き?」

と訊くと、

「シャンシャン、あめ、だいすき〜」

という答えが。

ああ、これはこの子も雨女になるのだ。神がかり的雨女のわたしの血を引くのだ。

わたしの雨の力はすさまじく、気合が入った場面ではほぼ確実に雨が降る。そして洗車をすると雨が降るのも9割以上の確率を保っていて、実は昨日、洗車した。

ついでに言うと、わたしの母も雨女らしい。やはり遺伝するものなのだろうか。

しかし、雨が好きなんて呑気なことを言ってる場合じゃないくらいの水害で、気象変動のせいだろうか、これから水害が減ることはないだろう。

そんな中、年が明けたら3歳になる愛娘のチャイルドシートが小さくなってきた。そしてジュニアシートを購入した。

それを愛車に設置したいけれど、この雨じゃ外に出れない。あと1日早ければ、設置して今日、使えたけれど。

というのは、この雨の中だとジュニアシートのほうが座るのが早いということで、この土砂降りでチャイルドシートの位置まで抱っこして持ち上げるとなると、わたしのずぶ濡れは確定か。

おまけに今日は金曜で、お昼寝用の布団も持ち帰らねばならず、その荷物と持ちながら巨大な水たまりとなった園庭を歩く。

わたしはそんな緊張感たっぷりなのに、きっと2歳児は雨に大喜びするのだろう。

そんな恨み節の雨だけれど、サマセット・モームの『雨』という小説は傑作だよ。

これはルイス・マイルストン監督が映画にもしていて、映画のほうもすばらしい。

『雨』も再読したい小説。でも、わたしはドストエフスキーの『罪と罰』をこれから再読するんだよ。

読んだのは高校生の時か大学生の時か忘れてしまったけれど、書棚から引っ張り出した。

こんな古典を今更という感じなのに、ちょっと気になることもあってまた読みたくなった。

今読むと、昔よりももっと理解は深まると思う。自分の成長しているからね。昔わかっていなかったことが再読してわかるようになってるって素敵なことだね。

再読できる本こそが、いい本ってことで。

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