結月でございます。
サッカーにはまるで興味がなくて、W杯が行われていることも開催されて、数日後に知ったくらいなのですが、ウェブの記事で日本代表がトーナメント進出のために攻撃を一切やめてしまって、パスだけで時間つぶししたっていうのを知り、YouTubeでその様子を見てみた。
う〜ん、これは金払って会場まで行ったひとにとっては腹が立つだろうと思ったら、事実ブーイングがすごかったらしい。
セネガルが得点を入れてしまったら、このやり方で決勝トーナメントを逃すわけだから、代表は日本に帰ってこれなかったと思う。怖くて。袋叩きだよね。リンチだよ。殺されるよ。
幸い、セネガルが負けたから進出できたらよかったようなものの、賛否両論に湧き上がる結果に。
わたしが思ったのは、こういうやり方をやってしまうチームは最強にはなれないんだろうなってこと。
それはケチなひとが大金を回せずに大金持ちにはなれないところに似ている。
世界ランキング1位のチームなら、その有り余る実力があるから、
「こんな試合、マジでやってられっかよ」
と、パス回しで時間を潰し、体力も温存させ、さあ、決勝トーナメントで本気出すかなって具合でも認められる。
ところがあまり強くないチームだと、ケチに見えるんだよね。
一度ケチに思われたら、そのイメージを払拭させるのって、とてつもない大金がかかる。そして、ケチって憎まれるから、あんなプレイをしたら、
「あんな奴ら、ぶっ潰してやろう!」
と、思われちゃって、いらぬ敵を作るんじゃないかって、わたしは思ったわけです。
今度のベルギーはガチで強いらしいから、日本みたいなケチなチームにそこまで憎しみは持たないかもしれないけれど、あのやり方はたとえトーナメントに進出できたとしても、周囲に与える印象を考えたら、とてもマイナスが大きかったんだと思いました。
クールに考えて、勝つための手段で、しかもルール違反でないからあっぱれだっていう意見もあるけど、それも本心からはそうは思っていないはずで、本当は果敢に攻めて、ポーランドに勝って進出して欲しかったはず。
だから、日本の多くのサッカーファンを複雑な気持ちにさせてしまった代償って大きいと思うんですよ。せっかく応援していたひとたちの代表への「好き!」って気持ちが割り切れない気分でトーンダウンするって、ファンにとっては辛いよね。好きなひとにはやってほしくないって感じはする。
ガッカリしたっていう失望って、ボロ負けを見るより辛い。やってみたボロ負けは次に期待できるけど、相手への失望は本当に哀しくて、涙が出てくるものだから。
ともかく、あのやり方をしてしまった以上、あれを完全に正当化するにはせめて決勝戦くらいまでにはいかなきゃならない。優勝でもすれば、勝てば官軍!で、あのケチなやり方も見事な戦術として評価されるでしょう。
事業を見ていると、大きなリスクを取って果敢に挑んだほうがいい結果が出る。逆に無難に、ケチ路線でやると、失敗はしないけどすごい結果は出ない。
そういうものだから、わたしは日本代表って強くはならないんだろうなって思ったわけです。
しかし。
それも現場にいるひとたちが選択したものだし、現場にいないとわからないってことはあるからね。
なので、あれがよかったのか悪かったのはわからない。
とにかく、次に勝つしかないんじゃないかな。
でも、サッカーって、あれをやってもルール違反じゃないんだね。ボクシングとか、打ち合おうとしなかったら減点だよ。
ルール違反じゃないことが不思議だったなぁ。