結月です。
予防できる病気はかなりの数あって、もしかすると予防できない病気、例えば先天性のものだとかの数を比較すると、実は予防できる病気のほうが多いかもしれない。
そんなひとつが歯周病。
これは歯磨きをちゃんとして、定期的に歯医者でクリーニングすれば容易に防げる。
とはいえ、しっかりと歯磨きできているかが問題で、磨けているつもりでも磨けていないし、歯ブラシが届かないところが必ずあって、そこは歯間ブラシを使わねばならない。
そんな中、イオンで在庫処分みたいなワゴンセールで売られていた歯垢チェックライトなるものを500円で買ったわたし。その値段から眉唾に思っていたが、使ってみると見事に磨きのこしがピンク色に光る優れものだった。
しかし、このチェッカーは楽天などでは1,000円以上で売られているもので、たまたまわたしが安く買えただけの話。
と、毎日、チェックライトを照らしているが、歯の隙間は今までの歯磨きの角度ではまったく届いていないことがわかり、そこに届かせるための歯ブラシの使い方が自分にとっては斬新に思えるもので、それはチェックライトがないと獲得できなかったテクなのである。
というわけで、チェックライトを照らし始めるとこれが楽しくなってしまって、すっかりピンク色に光る部分がなくなると爽快感がたまらない。
睡眠中に口内で雑菌が増殖するわけだが、これもチェッカーで可視化される。
寝る前にあれだけ完璧にピンク色をなくしたというのに起床後は歯の隙間にピンク色が出現している。やはり歯の隙間には雑菌が残っていて、それが睡眠中に増殖するのだろう。
そんな事実を見て、パナソニックから出ているジェットウォッシャーがほしくなった。
これは超音波水流で歯の隙間の汚れを吹き飛ばせる代物で、18000円ほど。
要は歯医者さんに行くと、水圧部プッシューとやるあれだと思うが、それが家庭でできる。
これを買おうか迷っているが、懸案の歯間の汚れは歯間ブラシを通してチェッカーで照らすとピンクの部分はなくなっている。つまり、歯間ブラシがあればある程度はオッケーだという思いがあり、そこに18000円を投入するかで迷う。
これを買ってもやはり歯間ブラシはしたほうが良さそうな気もするわけで、
「要らないか…」
と思いつつ、ああいったマシーンがほしいという気持ちもある。と同時に、あれが洗面台にあると狭くなって嫌だなとミニマリスト的なわたしは視界を遮るものが増えるのを嫌う。
あとはサブカーであるダイハツミライースのタイヤ交換を今週する予定で、タイヤはすでに発注して入荷したというからそこでも金を払うから18000円をジェットウォッシャーに使う優先順位が下がる。
まあ、急ぐことはないかという気分を抱えつつ、立ち寄った家電量販店で実物を見てしまうと買ってしまうかもしれない。
さて、こうした病気を未然に防ぐ意識に目覚めたことは小学生になったばかりの愛娘のためにもよかった。歯磨きの重要性を習慣化できるし、歯垢チェッカーも遊びだと思って楽しくやっている。
これが歯周病の意識がないまま大人になってしまうと、他の病気と同じく、自分の不摂生を見つめることを避けるのが人間というもので、歯のケアが必要な人ほど歯垢チェッカーを使わない。
そこが予防医療の困難なところで、他人の意識改革、つまり他人の習性を変えることは大変難しいのである。
であるからして、愛娘にはそこは小さいうちからしっかりとさせておこうと、何かあればすぐに病院に行く。
先週は明らかな鼻炎症状があったため耳鼻科へ。採血した結果が昨日出るので再び耳鼻科へ。
すると、スギとヒノキの花粉症、そしてホコリとダニのアレルギーであることが判明した。
わたしが先月から始めた舌下免疫療法のパンフを渡されたから薬剤師に訊いてみると、5歳からできるという。
「これ、やらないとアレルギーなんて治らないですよね?」
と訊くと、薬剤師のおばさんは眉間にシワを寄せ、
「治んない」
と、首を振った。
「やったほうがいいですね」
と言うと、
「やったほうがいい」
と、眉間のシワ入りで深く頷く。
というわけで、再び耳鼻科に戻り、
「舌下免疫、やったほうがいいですね」
と言うと、
「やる?」
と、嬉しそうである。
アレルギー検査結果のときに特に案内しなかったのは、小さな子供にはそれを理解できる親でないと面倒なことになりそうだから積極的には奨めていないせいかもしれない。だから、最初はとりあえずのパンフ渡しだけに留めたのだろう。
ということで、まずは花粉から始め、その2ヶ月後にはダニ・ホコリも追加。
薬剤師からは、
「子供の頃にやっておくと無料だしね」
と言われ、確かにそうだったと気づく。
わたしと同様にこれから毎朝、3年から5年は舌の下に薬を染み込ませる。
幼少の頃から喘息と鼻炎というアレルギーに苦しんできたわたしは舌下免疫療法が当時あればどんなによかっただろうと思う。
であるかして、6歳からアレルギーを根治させる。花粉症や鼻炎があると、勉強にも集中できないし、いいことなんてない。だから、最低3年でも毎日続けることは面倒ではあれど、アレルギーよりは遥かにマシなのである。
しかし、こういうことは本当に親次第で、コロナワクチンでさえ、陰謀論のほうを信じて子供に接種させなかったり、過剰に心配して接種させないとか、そこはもう親がどれだけ医療情報を理解できるかという問題なのである。
どう考えても必要ない状況で、これだけまだマスク姿があるのはそこで、知識でなく、曖昧なイメージで生きていて、正しく考えることをしていないからだと言える。そうしてそういう人たちに限って、扱いが実に面倒で、クレーマー化しやすい。
だから、予防医療は通じなければならない人には通じない。そんなジレンマがありつつ、そこをどう解決していくかが大きな課題であり、同時にチャレンジするとおもしろいし、有意義なもので病気も減らせる。
というわけで、ピロリ菌除菌もぜひ。