結月です。
昨日から奥日光にいたわたし。中学時代の友達2人、そしてうちの愛娘の計4名で過ごしたのだが、夜からはずっと雨だった。そして今日の夕方までずっと雨だった。
楽しみなお出かけがあるとほぼ雨が降ってしまう神通力がわたしにはあるが、特に奥日光となるとそれがさらにパワーアップして雨が降ってしまうのである。
ユニテスラの天体望遠鏡で電子観望しようという当初のプランは週間天気予報の時点でなくなり、普通の温泉旅行となったのである。
しかし、週間天気予報は2日前には雨予報が曇りに変わり、天体観測はできないが雨は降らずに過ごしやすいと思っていたのだが、当日はやはり雨で、真夜中は絶え間なくしとしとと雨は降りしきる。
なので、散歩もできない有様だったが、それでも楽しく過ごせたのである。
行きつけのこのホテルは穴場、というか僻地にあるのでもともと客が少ない。昨日はわたしたちともう1組家族連れがいただけで、温泉も貸し切り状態で心地いい。
何度も入った温泉をひとりで味わう。夕刻の露天風呂は極楽と呼ぶにふさわしい。温泉は天国ではなく、極楽なのである。
こんな最高のロケーションでたったひとりで温泉に入れるというのは、なんとも幸せなことか。
さて、そのまま帰りには宇都宮に立ち寄る。いつもの宇都宮東武百貨店に行くと「九州物産展」というイベントがされていた。
すると熊本の宇土市にある「小山本手打刃物」が出店していて、刃物が好きなわたしは店主と話をしながら包丁を触らせてもらう。
しかし、熊本に刃物屋があるとは知らなかった。
刃物が好きというのと、熊本には4年いたため愛着もあるしというわけで、1本買うことにした。ここの包丁はデパートでのイベント販売がメインで、熊本は工房であるから現地でも買えなくはないが数が限られるということだった。
牛刀に関してはツヴィリングの「雅」と「ボブ・クレーマー」があるので、違うタイプにしようと思う。
そこで野菜専用の菜切り包丁にしようかと思ったが、せっかくなので両刃の出刃包丁にした。片刃ではなく両刃。
出刃ではあるが、両刃のほうが使い勝手がいいかもしれない。そこで鋼を鉄に割り込んで作る「割込」のそれを買ったのである。
サイズは小さめのものを選んだ。大中小とあったが、中と迷った。少し大きめのほうがカッコいいと思ったが、包丁は使いやすさがメインである。小ぶりのもののほうが使いやすく感じたのは、ツヴィリングのボブ・クレーマーがかなり大きいからだろうか。
と、何度も握り直した結果、小ぶりのものにした。迷ったが小さめにすることを告げると、店主は、
「小さいほうを持っている回数のほうが多かったから、そっちが合うんですよ」
とのこと。
刃物のプロフェッショナルは客が迷うその手の動きをしっかりと見ていて、言われてみて自分が小さいほうを握っている時間が長かったと気づく。やはり気に入っているほうが触る時間が長いらしい。
その包丁はこういう代物。
またしてもわたしの日輪刀が増えた。4月からは鬼滅の新しいシリーズも始まることを愛娘と楽しみにしているのである。
さて、早速使ってみると、これまた驚異的な切れ味である。台所に少しだけ背が届くようになった6歳児が過って触らないように気をつけなければならない。
和包丁ということもあるが、ツヴィリングとは同じ驚異的な切れ味とは言っても味わいが異なる。
しかし、出刃であるから重さもあり、魚を叩き切ることもできる。かぼちゃもOKだろう。
ところで「小山本手打刃物」は宇都宮にも年に一度は来るし、東京でも高島屋に来るそうである。その際に買った包丁を持ち込めば、無料で研いでくれるとのこと。
次回は菜切り包丁を買おうか。
包丁の種類としては一番欲しいのは中華包丁であるが、これは本場中国で、マジなやつを買おうと思う。
さて、普段は安物のステンレス包丁を使うことが多いが、安物は素材が柔らかいので研いでもすぐに切れなくなる。そしてまた研ぐ。おかげで研ぐ楽しみは増えるが、安物の包丁は料理に気合が入らないし、どういうわけかいい包丁で料理したほうが味がいい。
それは気合という精神面だけでなく、現実に切った際の断面など違うのだろう。
というわけで、この出刃を大事に使う。一生使える代物である。錆がつかないようにするには新聞紙で包むといいと言われたが、今日日、新聞なんてとっていないから新聞紙なんてない。
ちなみに錆が出たときは、粉末のクレンザーで磨くと落ちるとのこと。
そうだ、そうだ。昨年のジェネオケ公演の新聞広告を出したときに掲載紙としてもらった朝日新聞があった。あれを使おう。
ところで来年のジェネオケ公演にはもう新聞広告は出さない。新聞の発行部数が年々低下し、新聞を購読しているのは高齢者ばかりだし、一昔前に見られたほどの広告効果はないから。それでいて広告料は高い。
紙の時代は終わっている。
しかし、ゴルゴ13だけは電子でなく、紙で読むのがよろしいと思う。