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損得勘定でいるといいアイデアは出てこない

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結月です。

1月31日から始めた急速減量。2月22日現在でマイナス4kgのところまで来て、1ヶ月でマイナス5kgの目標値、思えば2月は28日までしかないから今月中の達成はビミョーという状況。

あと6日間で1kg落とす、つまり7,000kcalを消費すればいい計算だが、明日は祝日、さらに土日もあって平日のようにじっくりとエアロバイクが乗れない日が3日もある。それは保育園が休みだから6歳児に付き合わねばならないからである。

計算上は達成できなくはないが、今は東京でなく栃木にいる都合、歩く時間がほぼないクルマ生活。これが東京なら最寄り駅まで歩いたり、改札に出るのに階段を上ったり、街の中を歩き回ったりと日常でのカロリー消費があるのだが、田舎はそれがないから困る。

とまあ、別にそこまで厳密でなくていいのだけれど、減量というのは隙ができると精神が緩むので、とにかくストイックにやることが大事。であるかして「厳密」というところにこだわったほうがいい。

さて、太ってくると体重計に乗りたくなくなるが、痩せてくると体重計に乗りたくなる。減量中の楽しみはなんと言ってもその成果を体重で確認することである。

この楽しみを得ると、何がなんでも体重を落とすという気持ちが強くなり、さらに体重が増えるような行い、つまり「過剰に食べる」という欲望がなくなって、どんな御馳走にも目が眩まなくなる。

それでいて不思議なのは、フードファイターたちの大食いを見るのが楽しくなる現象。とんでもない量の食べ物をお行儀悪く食べていく彼らを見て、

「こいつら、アホやなぁ〜」

と、上から目線になれる楽しさ。

自分の胃袋に極限まで食べ物を押し込むことに命がけの行為に冷静に、

「こいつら、アホや」

と思える清々しさ。であるからして、毎日主食がほうれん草の辛子和えのみというわたしはその大食いを見ても食べたい欲望は出てこない。

さらにあんなに過剰に食べていたら間違いなくある程度の年齢で病気になるのであって、そこの無知が見えるからこれまた、

「こいつらアホやなぁ〜」

と、上から目線。

でも、フードファイターの「ますぶちさちよ」は好きで、美形だし、頭も良さそうだし、性格がすっきりしているから気持ちがいい。彼女は女だけどあれは中身は男的という感じがして、つまり、女にありがちな粘着さがないからすっきりしている。

とはいえ、あんな食べ方していたらいつしか体壊すから大食いは引退しなはれ。なんて言っても、大食いの人は大食いでしか売れないから大食いはやめられないだろう。自分の身を切り売りするような仕事は破滅まで行くか、いきなり表舞台から消えるかどちらか。

しかしまあ、大食いが終われば全部吐き戻すことをしているのだろうが、そうでないと内臓はあれだけの食べ物を処理できないのだが、なんとも虚しい行いだなと思う。

それはお酒も同様で、吐くまで飲んでしまうことがしばしばなのは愚かである。でもお酒は飲まなきゃやってらんないという精神的なストレスがあったりして、人間であることは大変なのである。

さて話は変わるが、金銭など損得勘定の上で物事を考えると、どうもいいアイデアは出てこない。金銭に縛られるから自由になれないからだろう。

だから、まずは損得勘定を抜きにして、何をやりたいか、何をすればギョッとするような驚きがあるか、そこを土台にして考えるのがいい。

その次に損得勘定の計算をして、現実に落とし込んでいく。

利口になるとどうしても損得勘定が上手になってしまっていけない。そこはフードファイター的なアホさがあったほうがいい。

きっと大食いを見ていておもしろいのは、彼らが無意味にアホなことを必死でやっているからだろう。そういう必死さは普通の人にはできないもので、だから視聴率が取れる。

思えば急速に減量するというのは大食いの逆パターンだ。ただ食べないことは見た目におもしろくないから興奮はしない。植物を眺めるのと同じようなもの。

と、損得勘定でいるといいアイデアは出てこないことがわかったが、やりたいことがないとか、やりたいことが思いつかないとか、いつまでも自分探しをしているとか、独立したいと口にしながらずっとサラリーマンをやっているとか、そういう人はきっと思考が損得勘定ベースになっているに違いない。

すぐに小賢しい計算をしてしまうからやりたいことが思い浮かぶ前に結論を出す。

何かをやりたいと思うエネルギーは計算以前のエネルギーで、とにかく誰よりもたくさん食ってみせるというフードファイターのようなものである。やって意味はなさそうだけど、食いたいから食う。吐いてもいいから限界まで食ってやる。そういうエネルギーは計算で導かれるものでなく、損得勘定は微塵もない精神状態。

健康に対して損得勘定がないがゆえに、きっと将来体を壊すことは間違いないが、損得勘定というソフトがインストールされていない人間のほうがおもしろいものである。それはすなわちリミッターが外れた人間。リミッターが外れたフードファイターたちの胃袋のように。

ガーシーが出てきたときはリミッターがない暴露をしたから大変おもしろかった。今は暴露ができない環境にあるのかもしれないが、参議院で懲罰処分を受けたお騒がせぶりはやっぱりおもしろい。

世間が必死に「常識」に彼を収めようとするがそううまくはいかない。リミッターが外れた人間に法定速度を守るように言ったところで通じるわけがない。

しかし、帰国して「議場での陳謝」をする可能性もあり、国会でガーシーがどんな服装でやってきて、どんな言葉を使って陳謝するのか想像するだけでもおもしろく、さらにおそらく想像以上のことをやらかしてくれそうな期待が持ててこれまたおもしろい。

逮捕されたらされたでおもしろそうだし、何をやっても「初」な現象が見られそう。

でも、そういう行いが実は社会を変える力があるもので、ガーシーを悪く言うような法定速度的な人には社会を新しくする力はない。

出席をすることが重要というのは本質から離れていて、それならリモートでもいいし、発言するリモートのほうが出席して寝ている議員よりはマシに違いない。

それを変えていくのはリミッターが外れた非常識の力で、科学技術だってそうした非常識な発想から進歩するものである。

「こういうこと、やろうよ!」

と誘って、

「おもろい!やろう!」

と言ってくれる人と一緒にいたいものである。

「いや…ちょっと…」

と、すぐさま損得勘定で考えを起こす奴はつまらん。

無謀な特攻は良くないけれど、フードファイター的なアホなエネルギーはあったほうがよろしいわけである。

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