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テーマソングPV撮影しましたよ。

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結月です。

以前、ここで少しお知らせしたジェネオケのテーマソングが完成し、先日そのPV撮影をしてきたのです。

このテーマソングは12月12日の第九公演に合わせてのものだけれど、この歌詞はジェネオケのコンセプトでもあるからずっと使いたい。

思えば、旗揚げ公演に第九を選んでいなかったらこのテーマソングはできてなかった。例えば、旗揚げにチャイコフスキーの5番とかベートーヴェンの6番を選んでいたら、そのテーマ性がはっきりしなくて歌にならない。第九の歓喜の歌があったからこそ、テーマソングというアイデアが閃いたわけで、

「生きてることに、歓喜しよう」

という第九公演のキャッチコピーがそのままジェネオケのコンセプトにもなった。

クラシックのオーケストラにテーマソングというのは突飛なものかもしれないけれど、クラシック音楽は音楽そのものがものすごく抽象的なものだからメッセージとしては伝えにくい。だからこそいいと言えながらも、これから演奏会をやっていくのにジェネオケがどういうスタンスで、何を伝えたいかを明確にしていきたい。

そういうのは歌詞がある歌がいいわけで、どういう気持ちで演奏会をやり、お客さんに音楽で何を伝えたいかをテーマソングにした。

「JOYFUL〜よろこびの詩〜」

というタイトルで、作詞作曲はシンガーソングライターの田中マイミさん。マイミさんはなんと!日本国民の半分は知っているに違いないドン・キホーテの歌を歌っている方で、ドンキに行けば必ず耳にするあの歌は田中マイミさんが作詞作曲し、さらに歌っているのである。

以前にもここでテーマソングの経緯はここで記したけれど、ざっくりと言うと、今年の夏、わたしは5歳の愛娘を連れて宇都宮のドンキに夜、訪れた。すると、おなじみのドンキの歌がまるで銀座のバーで聴いてもおかしくないほどかっこ良すぎるアダルトなアレンジになったものがかかっていて、その歌に猛烈に感動してしまったのである。

おなじみのドンキの歌は店の楽しいBGMとして聞いてはいるが、この夜のバージョンはBGMではなく、「歌」としてしみじみと聴き入ってしまうのである。

これに歌唱の声がよく、銀座で弾き語りとして聴きたい。こんな歌を歌っているのはどんな人なのだろうとすぐに知りたくなってネット検索してそれがドンキの歌の人、田中マイミさんだった。

その魅力的な歌をYouTubeで何度も聴いているうちにジェネオケのテーマソングがあればおもしろいと閃いた。テーマソングがあれば、純音楽でわかりにくいクラシック音楽をどういう気持ちで演奏会で伝えたいかを歌詞で伝えられる。

そんなことで田中マイミさんが作詞作曲、そして歌ってくれることになった。

できあがった曲はものすごく素敵な歌で、ジェネオケの第九でわたしが伝えたいこと、第九を聴いて何を感じてほしいかが描かれている。それだけでなく、第九やジェネオケ関係なく、純粋に歌として聴いてほしい。

わたしたちは生きていれば嫌なこともあるし、辛いこともある。死んでしまいたいと思うことだってあるし、実際に自ら死を選ぶ人もいる。しかし、生きてさえいれば常に未来があり、可能性はその未来の中にある。その未来は決して悪いものばかりじゃない。幸せとは身近にあるもので、生きていれば必ずそれに出会える。だから、生きてることに、歓喜しよう。

そういうメッセージを多くの人がこの歌で感じ取ってもらえれば、これはジェネオケのテーマソングという枠を超えて、社会に浸透する。するとたとえ窮地の中にいようとも、うんざりするほどの苦難の中にいたとしても生きていることそのものに歓喜を見出し、可能性を見つけて生きていける。

これはベートーヴェンの第九そのものでもある。

だから、わたしは第九を日本特有の年末の風物詩みたいな扱われ方はしてほしくないのである。第九は年末のクリスマスケーキではない。

さて、そんなテーマソングのPVを撮影してきた。現在編集中で、もうすぐYouTubeで公開できそう。

田中マイミさんと4人のダンサーのものだが、ものすごくいい仕上がりになった。想像していたよりもはるかに良くて、カッコいいし、より一層、歌が映えた。

また撮影現場もとても楽しく、いい雰囲気で撮ることができ、それはPVを見てもらえればわかると思う。

しかし、愛娘と夜のドンキに出かけてドンキの歌ボサノババージョンに出会い、すぐに田中マイミさんにコンタクトし、そこから楽曲制作が始まり、アレンジを重ね、先週PV撮影。思えば、これだけすごいものができるのに4ヶ月ほどしか経っていない。

いいものができるときは不思議なもので、何か夢のようである。これだけのものが4ヶ月でできたなんて振り返れば驚いてしまうが、でも事実なのである。

よく考えれば、このジェネオケだって新しいオケを立ち上げようと思い立ったのが今年の2月くらいで、それが具体的になり始めたのが3月だったか。だからまだ9ヶ月ほどしか経っていない。それで旗揚げでいきなり第九をやるのだから、これはプロオケの最速レコードに違いない。

とは言え、この短期間ではさすがに新規のオケの知名度を上げるのは難しかった。というより、知名度というより認知度であろうか、なぜならまだ音を出したことがないし、まだ誰もジェネオケの音を聴いたことがないのだから認知されようがない。

だから今回、コンサートホールに来てくださるお客様はジェネオケを青田買いしてくれた方ばかりで、可能性を感じてくれた方たちだと認識している。

ともかく、今後はジェネオケはこんなにすごい音を出すんだということを認めてもらえるようにする。それが来年からの課題なのである。

そしてテーマソング「JOYFUL〜よろこびの詩〜」もこれから公開される真っ新なもので、ジェネオケ同様にこれからたくさんの人に知ってもらって歌ってもらいたい。

しかし、新しいものはいい。やり始めたばかりのものは「ないない尽くし」で何もない。足りないものばかりで、何もない。だからこそ、未来がある。何もないんだから未来へ向くしかない。蓄積された過去がないのだから。

それは小さな子供のようであり、大きな未来が広がっている。だから、新しいことをやったほうがいい。

閃きというビッグバンから行動を起こすこと。ビッグバンだけなら誰にでもある。それを行動にすることが重要であって、とにかく前に進むことである。失敗とか成功とかそんなことは考えずにやってみる。やってみないと何も始まらない。

既存の慣習を無視できるのは「新しさ」に他ならない。既存のものを生きながらえさせようとするよりも新しい価値観で生きたほうがいい。なぜなら否応なしに時代は変化しているからで、既存のものが永続するなんてことはあり得ないのだから。

とまあ、そんなことを考えつつ、ないない尽くしからスタートしたジェネオケはテーマソングを得たのである。これから少しずつ少しずつ行動することによって得られるものを得ていく。

過去ではなく、常に未来の中で生きていこう。

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