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結美堂の結月美妃公式ブログ

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何事も一発じゃうまくいかない。

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結月でございます。

マロオケ・レクイエム公演のチケット予約受付を結美堂マロオケ窓口で開始。

プレイガイドはチケットぴあとイープラスだけれど、これは今月の15日か16日に発売開始予定。

とは言いつつも、コンサートの実務としては何が一番大変か? それは紛れもなくチケット管理の業務。

もちろん宣伝をしてチケットを買ってもらうことが最もハードな仕事ではあるけれど、実務というか、事務的なことではチケットを管理することが大変。

座席がブッキングしてはいけないからで、どの座席をどのプレイガイドに預けて、どの座席が販売済みになっているか日々、管理しないといけない。

数百席の室内楽ホールならまだ楽とは言え、オーケストラの大ホールとなるとかなり神経を使う。

一度プレイガイドに預けた座席を引き戻したり、追加したりと行き来があって、何度も何度も確認しておかないと手作業であるから間違える。

数日に一回は販売済みの座席を全部確認するということをやらないとどこかでミスが出る。

こればかりは完璧でならねばならず、それでも手作業だから自分を疑い、SS席のいい席をいくつか空席として確保しておく。万一のチケットトラブルを想定して、座席を失ったお客さんにいい席を提供して納得していただけるようにする。

先日もプレイガイドに登録するのにゴタゴタする。

Web窓口と担当者がやるノーマルの窓口とが分かれていて、同じ会社の中で完全に部署が分かれているからどっちをどう使えばいいのかわからない。

併用はできないと言われ、じゃあ、ノーマルのほうへと問い合わせるとやっぱり併用オッケーですとなり、

「どっちをどう使うたらええねん!」

と、ムカっとしながらも、電話で訊けばすぐ済みそうなものがコロナ対策で在宅勤務とかでメールオンリー。

メールを打つのも面倒だし、返信を待つまで何もできない。

結局そういうことで座席登録が遅れたり、原券印刷の申し込みの準備が間に合わないなんてことになる。

そして、いざ座席登録をウェブ上でやろうとすると、苦労して入力し、さらに間違いがないか座席表と照らし合わせ、確認に確認を重ねてやっとのことで登録ボタンをクリックすると、“タイムアウトです”という表示が出て、

「ぶっ殺したろか!」

と、口にはしないが胸の中でシャウトする。

毎度のことながら、イープラスのログインを保つ時間はあまりに早漏であり、短すぎる。

結局小刻みに入力してその都度登録をする。

そんでもってぴあのほうはアナログな会社だから、追加の座席はメールに書いて送ってくださいと来る。

座席表に蛍光ペンで塗りながら、座席を書き出していく。

とまあ、登録だけでうんざりするような事務仕事であり、発売が始まると販売済みの管理が加わる。

そんなことをやりつつ、東京には緊急事態宣言。

これは1ヶ月前からちゃんとした筋からの情報で、感染者数はオリンピック前から多くなり、ちょうどドンピシャでオリンピック開催中にピークになると予測されていたから、わたしとしては何の驚きもなかった。

でも、緊急事態宣言のために発売中だった公演のチケットを収容人数50%にするため、急遽、発売中止にしているところもちらほら見かける。

なんとも同業者としてはその苦労がわかって気の毒に思う。ワクチン 接種が2ヶ月早ければこんなことにはならなかったのだけれど。

と、マロオケ・レクイエムも緊急事態宣言のなんとなく気分がトーンダウンするときにチケット発売が開始で、スタートダッシュが決まらないことはちょっとがっかりしている。

チケットの売れ行きは通常、販売開始でダッシュ、その後中弛みがあってほとんど動かず、そして公演前に動いてくるものなのである。

しかしながら、コロナ禍という特殊事情ではこの方程式はあまり当てはまりそうでもなく、オリンピック終了後に感染者数が減ってくるところ、そしてワクチンの効果がさらに出てくるところが喪が明けたようなスタートかもしれない。

とは言え、マロオケにいつも来てくださっている方は早々に申し込んでくれて、いい席をゲットしている。

だから、迷わず、早く申し込みをしてほしい。

そんなチケット業務もやりながら考えも変わるもので、当初考えていた座席配分とは違った形で行くことにした。

それはお客さんにとってよりいい条件にした設定だから、喜んでもらえると思う。

まあしかし、コロナがなくともやってみなければわからないことばかりで、それにぶち当たりながら軌道修正して進むしかない。最初から想定通りに一発で物事が決まっていくなんてことはない。

予想外の展開を解決しながら、得てして予定よりは遅れながらなんとかやっていく。そんなものなのである。

だから、ワクチンが供給不足なんてメディアが騒いでいるようで、それを真に受けて、

「国は何をやっとるんだ、けしからん!」

なんて文句を言う不特定多数もいるようだが、物事がスムーズに進むことなんてまずないし、ワクチンを日本全国に供給するというコンサートホールどころでない大事業はとてつもなくハードなのである。

それにワクチン不足はワクチン接種が驚異的なスピードで進んだ成功の結果でもあるのだから、政府や行政に文句を言う奴はきっと厳しい実務をしてこなかった経験不足なのだと思う。

ワクチン接種に関しては国はものすごくよくやっている。

コンサートのチケット業務でさえ、予定通りにはいかないのだ。何度もコンサートをやってきたのに毎回思い通りにいかない。

思うようにいかないのが普通。

わたしはそんな普通の真っ只中に生きている。

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