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目玉を蹴られる

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結月でございます。

何か夢を見ていたのを覚えている。それがどんな夢だったかもおぼろげに覚えている。

「痛っ!!」

と、思わず声をあげたのは夢ではなくリアルな話で、右目に激痛が走ったのは隣で寝ていた4歳の愛娘がわたしの目玉を蹴ったからであった。

ちょうど足の親指がジャストミートしたのがわかる。いつもその寝相の悪さから蹴られていたが、目玉を蹴られたのは初めてだった。

親指が眼球を捉えるストライク。これは確率的にもかなりレアなケースだろう。

右の目玉がズキズキと痛む。目を開くと一応ちゃんと見えた。4歳児はわたしと上下逆になって眠っている。つまり、わたしの顔に足を向けている。

これでも4歳になって寝相が随分良くなったと思っていた。しかし目玉を蹴られた。

あれだけど真ん中のストライクで目玉を、しかも足の親指で蹴られたのに目玉はつぶれてないことを思うと、目玉とは思いのほか丈夫にできているものだと思った。

そんなわたしの目玉は老眼なのか、遠視が入ってきたようで近いものが見えづらい。

一昨年、近いものにピントが合わないことにちょっとイラついたりすることがあったため、近所のメガネ屋に行って調べてもらったら、目はいいと言われた。老眼もなくはないが、メガネを作るほどではないという。

昔から目が良くて、視力がいい。そういうタイプは早く老眼になると聞いたことがあるが、そうなのだろう。

遠くはよく見える。

いつだったか、ケーズデンキに行ったらハズキルーペがサンプルであってそれをかけてみると実によかった。あれは老眼鏡ではなく、拡大鏡なのだという。

その1.3倍のものはちょうどPCを打ったり、本を読んだりするのに良さそう。しかし、お値段が1万円ほどする。Amazonだと7000円くらいだっただろうか。

バイオリンのレッスンをするときも楽譜が見えなくなっていて弾きにくい。ハズキルーペがあればさぞやいいだろうと思ったりもする。しかし、焦点距離がどの程度なのかわからず、楽譜のこっちは見えて、あっちはボケるというのも困る。

そういえば、いつも行くスーパー、イオンザビックに行くと、ワゴンに山盛りでハズキルーペのバッタもんが売られていた。形状もそっくり。お値段は目を疑う47円。

「47円?」

とにかく、このイオンザビックは恐ろしく安い。何を買っても安い。それはわかっていても47円は安すぎる。いくらバッタもんでも470円が妥当だと思える。

47円だから買ってみた。しかし、それは倍率が1.6倍。かけてみるとかなり近くのものでないとピントが合わない。ほとんど虫眼鏡だ。

これでスマホのKindleを読もうとすると、近すぎて読みにくい。あと、さすがバッタもんだけあって、真ん中がやや窪んで見える。

ところが47円のハズキルーペもどきは活躍する場を見つけた。

それは愛娘の小さな爪を切るときで、これをかけて爪切りをすると大変やりやすい。

4歳児の手は小さいから、老眼気味で近くを見ようとするほどボケてしまって爪切りは至難だったが、このバッタもんは威力を発揮している。

老眼気味のボヤけた目で子供の爪を切るのは集中力が必要で、しかも子供がじっとしていない。

難儀していた爪切りが47円のハズキルーペもどきでやりやすくなった。

そして、手だけでなく足の爪も切ってやる。

子供は爪が伸びるのが早い。

ハズキルーペもどきをかけるといつもクスクスと笑う愛娘。

このルーペは近いもの以外は風景がすべてボケて見えるから、たちまちめまいがする。

だから、4歳の小さな手を取るまではオデコにかけて、爪を切るときにサッと下ろす。

とまあ、爪を切ってやるのだが、爪を切ってやった足の親指で目玉を蹴られた。

思えば、爪を切っていたからよかった。伸びていれば、まぶたに傷がついたかもしれない。

しかし、それも可愛いうちなのだろう。

大きくなればそんな可愛さもなくなる。同じ布団で隣で寝ることもあるまい。爪だって自分で切るようになる。

そう言えば、今日は猫の爪も切ってやった。

猫は成猫になっても自分で爪は切れない。

だから、猫は人間と違って、ずっと可愛いものなのだ。

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