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11月22日(月)マロオケ公演、やるよ!!

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結月でございます。

今日のエキサイティングなお知らせはタイトルの通り、今年2021年11月22日(月)にマロオケ公演をやるよってこと!

4月から進めていた企画とはこのことで、ようやく開催が確定したのでやっとお知らせできることに。

場所は、大田区民ホール・アプリコ、開演は19時。

そして、曲目が今回もまたすげえよ! 2016年のサントリーホールでのマロオケ東京初公演と同様、またオールモーツァルトプログラム!

またモーツァルトかって、いいの、いいの、なぜならわたしがモーツァルトが好きだから。猛烈に好きだから。モーツァルトがやりたいわけ!

やっぱりね、やりたい曲をやらないとおもしろくないよ。熱量が上がんないよ。しかも今回はマロオケとしても初の試み! 

ナナナナナナント!! モーツァルトのレクイエムをやるのである!

4人の独唱と40人の合唱団と共に声楽のある曲をやるのはマロオケとしても初めてで、もちろん指揮者はなし!

演奏時間1時間に及ぶこの壮大な曲をやっちまうのである。

それだけではない。やはり管弦楽のマロオケサウンドもやっぱり聴きたい! だから当然、交響曲もやるよ。オープニングに第31番「パリ」、そして第38番「プラハ」。

それが前半のプログラムで、後半にレクイエムに突入。

しかし、それだけじゃない! レクイエムの後には、世界で最も美しい曲「アヴェ・ヴェルム・コルプス」をやる。

これは大満足のプログラムだと思う。いつできるかわからないマロオケだからこそ、ダイナミックなことをやりたい。

と、開催が確定するまでは資金的なことなど解決しなければならない問題があって、なかなか大変だった。合唱と独唱がある都合、いつもより金がかかる。

それに企画立ち上げから公演日程が半年ちょっとという時間のなさだったから、まず多忙な一流奏者のスケジュールを確保するのも大変だった。残念ながらスケジュールが空いていなくて来れなかったメンバーもいるけれど、それでも一流奏者たちが新たなマロオケのために集まってくれた。メンバーはすべて確定してから公表しようと思う。まだスケジュール調整をギリギリまでしてくれていて、返事待ちの愛すべきメンバーもいるから。

でも、今回のメンバーを見てもそのゴージャスさにはお客さんも満足してもらえるに違いない。

それから場所を確保できたのは奇跡に近い。

オーケストラができる都内のホールは2年前、遅くとも1年前には募集が始まっているから、ほとんど空きがない。

しかも、マロさんの空き日程とドンピシャでなければならないハードルの高さ。

都内のホールに電話をかけまくって、断られまくって、でも蒲田にある大田区民ホールのこの日だけが奇跡的に空いていてヒットした。

栃木県にいて不便なわたしは空き状況を確認したら、その当日に東京上野ラインに乗って蒲田に赴き、申し込みをした。

電話でできると思ったら、来てもらわないと登録ができないというじゃないか。

さらにリハーサル場所の確保も困難を極めた。

今回は合唱団も一緒ということで人数が多い。それだけ大きな場所が必要。

しかし、今はコロナの影響で、どこのプロオーケストラの練習室も他団体には貸しておらず、大きなリハーサル室が限られた。

ようやく見つけ、日程に合うところがあっても、コロナのせいで使用人数が半数に限られたりして普段ならOKなところもことごとくNGだった。

これにはかなり焦った。最悪、どこかの学校の体育館を借りようと交渉を考えたが、思えばリハ時間は夜。周辺住民から音がうるさいなどとクレームが来そうで、これも駄目かなと思った。

そんな中、ようやく2日に及ぶリハの場所を二つ、ギリギリ確保できた。その一つは今からだと1日貸し切らないと申し込みは受け付けていないと言われ、夜間オンリーだと申し込みは1ヶ月前。

1ヶ月前なんてそこが取れなかったらリハーサルができない。仕方がないから使わない朝からオールデイで借りた。ちょっと金が多くかかった。

でも、場所は確保できた。これもコロナの制限がある中、奇跡的な出来事で、実はメンバーを集める中でも小さな奇跡は起きていた。

ハードルがいくつもあった中、小さな奇跡を重ねながら公演確定まで持ち込めた。

これからチラシ、ポスターを作り、チケットぴあなどに申し込みチケット販売、さらに打ち合わせをし、公演が決まったことでやることがどっさりと増えた。それは前に進んだ証である。

昨年から1年以上、コロナで世界は苦しめられた。日本も経済的な打撃も大きかったし、死者も出た。

ようやくワクチン接種が現実的になって沈静化の景色が見えてきた。

それまでクラシック音楽もたくさんの公演が中止され、プロオーケストラのほとんどは存続が危ぶまれた。それはまだ解消されていない。

コロナに関しては人類が初めて遭遇するウイルスで、その対処は過去に事例がなく、それゆえに試行錯誤が繰り返され、結果的に理不尽もたくさん社会に現れた。

それは生命に対しての恐怖で、非科学的な過剰な恐怖もあったし、でも現実的に死んだ人もいる。

生きている人間もいれば、死んだ人間もいる。

しかし、いずれにしても生命の危機を感じた日々だった。

だから、このレクイエムをやることは大きな意味があり、

「コロナ禍の中で死した魂、そして生ける魂への祈り」

を今回のコンセプトにした。

わたしは音楽なんて不要不急だと思っている。音楽家の多くはそうは思っていなくても、わたしは音楽は不要不急だと確信している。

生命の危機にさらされた時は、音楽なんて不要なものなのである。そこに音楽が生きるために必要だと言うのは、音楽家の自己中心的な講釈に過ぎない、というかただのお花畑だとわたしは思う。

事実、必要なのは病床であり、ワクチンであり、医師であり、看護師なのである。そこに音楽なんて能天気なものが入り込む余地はない。

しかし、音楽が不要不急だと言っても、わたしは音楽を否定するつもりはない。

それでも音楽ができることなんてあるとは思っていない。

音楽に使命なんかあるわけがない。芸術とはそんなもので、使命でやるのは政治だ。

ただ、コロナ禍でダメージを受けた精神があるのも事実。いくら感染していなくても、ダメージを受けたハートがわたしたちにはある。

おそらくそこに関われるのは芸術なのである。

そして、音楽は不要不急であれど、祈ることはできる。

祈ることでウイルスがなくなるわけはない。感染者が減少することには関係ない。

しかし、祈ることで、祈りを感じることで救われるものがある「かも」しれない。

それは断言できない。まったく無意味かもしれない。

でも、やってみなければわからない。やってみなければ結果は出ないものだ。

だから、レクイエムをやろう。この公演をやろう。そして最後にアヴェ・ヴェルム・コルプスの祈りの美しさをコロナ禍でズタボロになったハートに染み込ませたい。

音楽にできることは、そんな不確実で、目に見えないものだけだ。

でも、ないよりはいい。

そしてやってみて良かったと思えるもの、言語化することはできないけれど、胸の奥底に染み渡る何かがあればいいじゃないか。

そして、ワクチン接種も始まった今、11月にこの公演はできる。

ぜひ、このコンサートに来てほしい。

*  *   *  *  *  *

公演名:篠崎史紀のモーツァルト・レクイエム! マロオケ2021

日時:2021年11月22日(月) 開演19:00 開場18:30

場所:大田区民ホール・アプリコ

合唱団:東京オペラシンガーズ

曲目:モーツァルト 交響曲第31番「パリ」 第38番「プラハ」 レクイエム アヴェ・ヴェルム・コルプス

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