結月でございます。
ともかく物事というのは一足飛びにうまくいくものではない。そう簡単にことは運ばない。
だから、途中で嫌になってしまったり、諦めてしまったりする。
実はうまくいくやり方や考え方はちゃんとあって、それさえ把握すれば思いのほかうまくいく。ところがそれをなかなか見出せない。
それはうんざりするほどトライアンドエラーを繰り返すしかなく、それはあまりにもうんざりするものだから大抵は途中半ばでやめてしまう。
根気がないといけないわけで、それは絶望とのちょうどスレスレのところに位置していて、
「もうこれは駄目だ…」
と、絶望的になって諦めかけるところにその答えがあったりもする。
しかし、答えを得たからといってすぐにうまくいくわけがない。その答えは概念的なものに過ぎないから、それに基づいてまた一から始めないといけないから苦労はまた続く。
「そういうことか…」
と、無数のトライアンドエラーの果てに辿り着いたときはあまり感動がない。妙に納得して、静かな気持ちになる。
しかし同時にこれがわかればあとは安心という気持ちも生まれる。
それは自信が背後にある。
自信がある安心。
それだけトライアンドエラーを繰り返したからこその自信かもしれない。だからすぐに諦めたり、やめてしまったりするとその自信を得られないから何事も中途半端になる。
結局は苦労しなければならない。
その苦労は無駄なことを続ける苦労ではなく、自分が望むものへと向かう地道な苦労。
ブラック企業で我慢して働き続ける苦労とは別物。
そういう悪質で、無駄な苦労を重ねると人間は苦労話にしんみりとなり、演歌の世界になる。
そんな生産性が皆無な苦労はなるべくしないほうがよく、自分の望むものへの苦労をすべきである。
トライアンドエラーを繰り返して、ようやくのことで得た真理。それは頭上の木々からポトリと小さな実が落ちてくるような感覚。たったそれだけん小さな実。
しかし、それでレールが切り替わるように人間は変わる。
今までの徒労とは異なる方向に進める。
そしてまたうまくいかなくなりトライアンドエラーを繰り返す。するとまた小さな木の実が落ちてくる。
そのループを繰り返すことで高みに登っていく。