結月でございます。
斉藤由貴がデビュー35周年記念でセルフカバーCDを出すらしく、それに伴ってライブをやるという。
この情報はたまたまYouTubeで斉藤由貴を見て、今更ながらにゾッコンになってしまって生声って聞けるのかと思い、検索したら知ることができたライブだった。
そして運命はあって、そのライブチケットの発売開始はすなわち今日で、ゾッコンになった翌日とあって、これは行かねばならなぬと発売時刻きっかりにスマホからチケットぴあにアクセスするも、
「回線が混んでいます」
とのメッセージが出て、そのまま予定販売数終了の文字。
これって一体、どういうシステムなんだろう? わたしは販売開始時刻すぐにスマホをタップしたのにどういう先着順になるのだろうか?
あまりの激戦ぶりに東京公演を諦め、横浜を狙う。横浜の販売開始はその2時間後。
しかし、イープラスのほうでは同じ時間で東京公演販売。やはり東京で聴きたい。横浜は遠いし、馴染みがない。
しかし、この判断が駄目だったのかもしれない。東京はイープラスも瞬殺で、慌ててチケットぴあで横浜にアクセス。かろうじて購入ボタンが光る座席をダッシュでタップ。いけた!と思ったのに座席は用意できませんとなり、販売終了。イープラスに立ち寄らなければゲットできていたかもしれない。
いやいや、厳しいのはわかってた。もともと客席数の少ないライブ会場で、しかもコロナで座席数は減らしている。おそらく全部でも100席ほどなんじゃないか。となると、ぴあにもイープラスにも出す分は合わせても数十席で、あとは関係者とか、そういうコネで事前に押さえられている席だろう。
と、斉藤由貴の美声を聴こうとしたが、まるで相手にされない瞬殺ぶり。これは斉藤由貴と知り合いになるしかない。
さて、チケットをゲットするために発売開始のその時間瞬間に狙いに行くなんていうことをしたのは初体験。わたしはそこまでチケットには貪欲でないし、そういうのは美しくないからしたくないなんて思ってた。
そんなタブーに踏み込んではみたものの、コロナ禍で、しかもセルフカバーで80年代のヒット曲を歌ってしまうライブは素人にはゲットできるものじゃなかった。あとはリセール情報を見ておくか、ダブ屋。
でも、ダブ屋って金券ショップも含めて今はどうなんだろう? 自分ではコンサートに全然行かないからわからない。規制が厳しくなっているとは思うけれど。
と、斉藤由貴のライブは忘れることにして、今日は保育園が休みの4歳の愛娘を連れて、宇都宮の大谷資料館に行った。
このリポートはまた今度にして、その後、行きつけのベルモールというショッピングモールに行き、遅いランチ。そしてアルパカがいる公園で遊ぶと、
「あれ、なに?」
と、愛娘に訊かれた。
「あれは映画館だよ」
と、わたし。
そこにはTOHO CINEMASがある。
「見てみたい〜」
と、4歳児。
「見るだけだよ」
と、わたし。
実は絵本の『おさるのジョージ』をずっと前から読んでいて、それはジョージが映画館へ行くという話。そこでポップコーンを食べるのだけれど、映画館でポップコーンを食べるのが小さいな夢な4歳児。
だから映画館に行こうという話はしていて、ちょうどセーラームーンの劇場版が始まっていた。
まあ、いつでもいいやと思っていたところ、中を見るだけだったはずの映画館に入ると、セーラームーンがあど10分で始まるじゃないか!
でも、もう夕方だし…と思いつつ、あまりのタイミングの良さに、
「見たい?」
と、訊くと、
「見たい」
と、答える。
そりゃそうだ。今、まさに劇場にいて、10分後に見られるなら見たいだろう。
しょうがないからチケットを買い、憧れのポップコーンを購入。座席に座りながらポップコーンを食べる。すると、
「喉、渇いた」
そりゃそうだ。ポップコーンは喉が渇く。映画が終わってからジュースを買おうかと思ったが、わたしも喉が渇いた。
仕方がない。本編が始まらないうちにダッシュでジュースを買いに行くわたし。4歳児は座席でポップコーンを食べながら待っている。
「これ、パシリやないか!」
と、なんで4歳児のパシリをやらないかんの?
と思いながら、カルピスを買い、またダッシュで戻る。まだ本編は始まってなかった。
しかしだね、映画館はポップコーンが380円で、カルピスが320円。こんなに高額なものなのか…
わたしは映画の専門家だから映画館にはたくさん通ったけれど、映画館で飲み食いするメンタルがない。映画は映画だけに集中したいから。だからポップコーンもドリンクも買ったことがなかった。
まあ、ショバ代として妥当だとは思うが、自分一人なら絶対に買わないものに出費があるとハートに衝撃が走る。
さて、セーラームーンを見るのも初めて。どういう設定なのかも知らない。しかも今回の劇場版は「後編」であり、先週あたりに「前編」が終わっていた。
映画館での上映で前編後編に分けるなんてすごいなと思いつつ、後編を見る。
セーラームーン劇場版は、物語ではなく「概念」と「キャラ」で作った映画だった。なんというやり方。メリハリなく、ずっとハイスピードで概念で映画を進めていくやり方。
これもポストモダン的だと思いつつ、セーラームーンというキャラ設定ができあがったものだから成り立つ。
とはいえ、退屈はせず、おもしろいと言えばおもしろかった。
登場人物がプリンスを除いて全部女で、ガチレズなわたしにとっては過ごしやすい。
しかし、セーラームーンって、幽遊白書よりすごい戦闘パワーなのね。
「概念」で進められる映画だから、何故に闘っているのかわからないけれど、すごい戦闘。
ストーリーを説明できない「概念」映画ながらも、初めてセーラームーンを見て、コスプレする人の気持ちはちょっとわかった。
さて、明日は土曜日。また保育園は休み。