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退屈日曜日

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結月でございます。

やっと月曜日。保育園がある喜び、その解放。

昨日の日曜日は、4歳の愛娘と終日一緒にいたわけだけれど、特に出かける当てもなく、近所を散歩してスーパーに買い物に行ったりする程度。

遊びに行く場所も思いつかず、一応これでも緊急事態宣言のせいで休んでいる施設も多いため、ズルズルと家にいることになったわけ。

しかし、出かけないときの4歳児との一日は長い。

相手が大人だと、

「酒でも飲む?」

なんてこともできるけれど、まだ4歳だと一緒になれることがない。

というわけで、100円ショップでオセロを買ってやってみた。しかし、さすが100円だけあって、小さくて裏返しにくい。

今度はちゃんとしたものを買おう。いや、最初100円で済ませてしまったのは、せっかく買ったのにまったくオセロにならなかったら無駄だなと思ったから。

さて、小さい子に付きっきりだと、本も読めないし、留守にもさせられないし、要は自分に関することは何もできない。

仕事ができるって幸せだよなって思うのは、いくら仕事が面倒でも自分の行為としてやれるから。嫌なことでも、自分を主体として時間を過ごせる。

ところが4歳児相手となるとそれができない。自分の中の器を空っぽにするわけで、これはなかなか辛いものなのである。

と、月曜になってようやく解放され、猫を膝に乗せてMacBook Pro。

そして、「趣味・病院」を活かせて、喉の薬をもらいに行く。

感染には関係ない土地であるけど、栃木県全域が緊急事態宣言になったから、関係なさそうな田舎風景なのになぜか緊急事態。

そのせいか、コロナは受け付けない普通の病院はガラガラで、行ったらわたし一人で、すぐに薬をもらえた快適さ。

しかし、こんな田舎の飲食店まで1日6万円をあげてまで休ませるって、

「う〜ん」

って感じ。

さて、4歳児が寝てくれると、やっと読書の時間。

ジャック・デリダの続きを読む。

これななかなか分厚いであろう本。というのはスマホでKindleだから厚さがわからない。その代わり読み終えるまでの推定時間が表示される。それはおよそ6時間だから、まあまあの長さなのだろう。

しかし、読書は遊園地のアトラクションとは違って、コスパがいい。

なぜなら、6時間かかって読む本も1200円くらいだから、1時間200円ほど。

これが遊園地だと観覧車を親子で乗っても700円くらいはかかる。

まもなくジャック・デリダは読み終えるので、今度はエマニュエル・レヴィナスを読む。

そんなフランス現代思想とは関係なく、ちょっと思ったのは、人間というのは若い時のほうが他者のために生きようとするものなんじゃないかってこと。

わたしも今よりも銀座にいるときは他者、とりわけお客さん、さらには着物に興味がある人、音楽に興味がある人のためにと仕事をして、自分を削って他者に奉仕していたと思う。

若いときのほうが自己中だと思われがちなのは実は間違いで、きっと若いときのほうが他者に何かしてやれることを探すものなのだろう。

しかし、いろんなことを経験して、どんどん他者はどーでもよくなってきて、自分のことが大事になってくる。

それは自己中という意味ではなく、自分がまず充実することが大事で、他者のためばかり考えて自分を削るのは自分にとって良くないのではと思ったり。

他者をいい加減に扱うのでなく、むやみやたらと他者を思うことの無駄に気づいたというか。

会社だって、新入社員とか若手が一番損をする。給料は安いし、仕事に見合った評価もしてもらえない。でも会社のためとか、お客様のためとか、そういう他者への奉仕がいいと言われる。

テレビCMなんかでも、お客様に喜んでもらえることが自分の生きがい的なものがある。それは要するに若さを安く使うためのカラクリなんだよね。

とまあ、わたしも無駄に他者のためにサービスしすぎたかもって過去を振り返る。

それでも今もなお、うちに来てくれるお客さんがいるからそれはそれでよかったとも思う。

年齢を積み重ねると、残り時間を意識する。きっとそのことが他者よりも自分と考える原因なのだろう。

自分にとって大事な他者。それは変わらず大事にしながら、大事にすることが自分のためにもなっているという関係。

むやみやたらと大事にしようとするのではなく、ちょっと利口に考える。

とはいっても、猫と4歳児だけは仕方がない。

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