結月でございます。
とにかく子供がいれば大変なのである。
一昨日あたりから咳をし始めたうちの4歳児。年末年始も咳がひどく、保育園でも風邪が流行っていたから仕方がないとは思っていた。
「趣味・病院」を愛娘にも適応しているわたしは昨年末も幾度も喉の薬をもらいに小児科に連れて行っていた。そしてまた少し咳が出てきたから早めの処置がいいというわけで今日も保育園が終わるとこども病院へ。
事前にネット予約していたものの診察が終わって、薬をもらい終えたのは到着から1時間後。
かかりつけが二つあって、近所のほうが空いていていいのだけれど、木曜日は休みだから人気のある病院へ来たのだった。
待たされながら、ようやく名前を呼んでもらって、「よっしゃ!」と思ったら、4歳児は、
「おしっこ…」
「なに!このタイミングでおしっこ!」
と、仕方なしにトイレに連れて行き、パンツを下ろす。
なんてこったい。このトイレブレイクでまた一巡待たされた。
ところで今朝、お腹を触ったら、
「うむ?この固い感触は…」
と、またしても便秘を疑い、喉を診てもらうついでに便秘も診てもらう。すると、やっぱり便秘でこちらの薬も処方してもらう。
以前、ここの医者からお腹を触って便秘状態がわかる術を教えてもらっていたのだった。
病院を終え、家に戻ると19時過ぎで、そこから晩ご飯を作る。今朝、サツマイモの炊き込みご飯を作っておいたので、もやしとピーマン、そして豚肉の炒め物をサッと作る。
やっと食事。
そして薬を飲ませ、一段落と思いつつもそうでないのは、明日の保育園の準備をして、それから洗濯。
靴下はいつも汚れていて、洗濯機では汚れが落ちないからお湯に浸してから固定石鹸をつけ、歯ブラシで擦るという下処理をしなければならない。
「なんで保育園で上履き脱いじゃうんだよ?」
と訊くと、
「おママゴトのときは脱がなきゃなんないの!」
と言われてしまった。よくわからないが、事情があるらしい。
洗面所で靴下洗い。そして洗濯。さらに食べ終わった食器も洗っちまう。
やれやれ、と思ったところで4歳児の要望でママゴトに付き合う。わたしはぬいぐるみを手にしながら、ママゴトの世界に入る。
これが結構疲れるのであり、ぬいぐるみたちが眠ってしまった(設定)ら、やっと終わりかと解放された気持ちになる。
しかし、4歳児は、
「次の朝」
と言って、また朝設定からママゴトが始まる。
かれこれ1時間以上はやっている。もういい加減に終わりにしてもらって、今度はお勉強タイム。
今日はカタカタを書く練習と数字を数えてそれを書き込むもの。
最近は一人でやってくれるから、解説がいらないものに関してはテーブルで一人で勉強をしてもらい、わたしはソファで哲学書を読み、できあがったら呼んでもらう。そして、間違っているところがあれば直して、よくできていれば花丸をあげる。
しかし、随分上手に書けるようになった。ちょっと教えてやろうとお節介をすると、
「ひとりでやるから、あっち行ってていいよ」
と、言われてしまう。
うんうん、いい傾向。勉強はひとりでやるものだし、勝手にやっておいてくれればわたしの負担が減り、わたしもひとりで勉強できるから。
と、時刻は21時をまわっている。
歯磨きをして、
「さあ、そろそろ寝ないと、明日の朝、起きるのが大変だよ」
と、寝るように促す。
布団に寝転がると、
「絵本読む…」
と、お約束。
本を読まないと眠れないのはわたしそっくりで、こうも似るものなのか。愛娘専用書棚から絵本を数冊持ってきて、それを読んで聞かせる。1冊では満足しないので、何冊も読む。
ようやく寝てくれるのはいいけれど、わたしのお腹か胸の上に頭をのせて寝るものだから、わたしは完全に寝ついてくれるまで動くことができない。
懐いていて可愛いと思いつつも、その時間が退屈でもあるから仕方なしに今後の仕事のプランなどを脳内で展開する。
寝息が本格的になると、その頭をそっと下ろし、やっとわたしの自由な時間が始まる。もう22時を過ぎている。
保育園に迎えに行ってから5時間以上愛娘につきっきり。これはシッター料と家庭教師代という金額に換算すればなかなかのプライスになる。
なんてことを考えつつ、まあ、ママゴトに付き合うのも今のうちで、そんな可愛い盛りはずっと続くわけもないから貴重な時間だと素直に思う。大きくなれば手がかからない分、それはそれで寂しいだろうから。それに今は4歳児と一緒にいて、結構楽しい。
さてさて、明後日はまた週末でお休み。バイオリンのレッスンに連れて行き、その帰りにはいつものショッピングモールで遊んでサーティーワンのアイスを食べる。
その次も日曜で休み。わたしの東京レッスンでない日だから、また終日、4歳児と一緒。
しかし、2歳の時ほどのストレスはない。言葉もほぼ通じて会話が成り立つし、無理ゲーな要求で手に負えないほど泣きまくるイヤイヤもなくなった。
映画が観たいというから、日曜は4歳児が好きそうなものがやっていれば映画館へ連れて行くつもり。
これだけできるのもわたしが自由業だから。もし一般的なサラリーマンなら時間的に無理だし、仕事のストレスや苛立ちを抱えていては小さな子供なんてまともに付き合えやしない。
PCやスマホのストレージと同じく、大容量で、しかもたくさんの空きがないと子供といい時間は過ごすことは難しい。
とにかく、自分の精神をいい状態に保つことが育児環境には求められる。それに時間も自由にできないと、病院だってまともに連れていけない。
他人の面倒を看るには、まず自分に余裕が必要。決して頑張ってはならず、悠々とこなすくらいでないとね。
親が頑張ったなんて美談は、子供の成長にはいい影響なんてないのだから。親の演歌調な涙は子供の精神を歪める。
だって、親の苦労話なんて、
「それ、自己満だよね」
と、苦労は美化して酔うものであるから、そういうのは相手にしたくないって思う。