結月でございます。
将棋は弱いくせに見るのは好きなわたしはAbemaTVで将棋中継はよく見る。そこに解説の棋士のお相手として山口恵梨子女流二段がたびたび出るのだけれど、ずっと前から彼女のことが好きでたまらないわたし。
「アタシは、吉高由里子が好きだー!」
と、昔から絶叫しつつ、実はわたし、吉高由里子の映画やドラマは一度も見たことがない。CMなどでチラッと見て、多分、彼女はおもろそうだな、自分と似たものがあるな、なんて一方的に思ってるから好きってこと。
でも、山口女流二段のことはそれとは違って、もっと好き。
ガチレズなアタシのハートがマックスになるくらい好き。
と、彼女のどんなところが好きかというと、
「かわゆい!」
ってことは置いておく。かわゆいけど、美人かというととりわけそうでもない気がするし、女流棋士としては華があるからマスコミは「美人」という言葉を使いたがる。
ただ、愛嬌があるのは事実で、世の中で大事なのは美形であることより愛嬌。美形は思いのほか、男からも女からも指示されないから、北川景子くらいにならないと出世しない。大抵は潰される。
そこのフェミニストっぽい批判をしようがそれは無駄で、理念が弾き返されるものが人間にはあるのであり、3歳児が無敵なのは純粋な愛嬌で満たされているから。
と言いつつ、ルックスも好きなんだけど、何より山口女流二段の素敵なところは、超絶頭がいいところ。
わたしはどんな女の人が好き?と訊かれたら、
「頭がいい女の人」
と、即答する。
頭がいいというのは単に学歴がいいとかそういうことじゃない。学歴だけだとそれは受験勉強が上手だっただけという可能性があるし、理屈っぽい解析に長けてはいても、人間的にアホっていうのはたくさんいる。
山口女流二段は将棋が女流プロだから将棋が強い。角落ちでスマホのアプリに勝てないわたしなんかより5万倍は頭がいい。
故・米長永世棋聖が、
「兄たちは頭が悪いから東大へ行った。自分は頭がいいから将棋指しになった」
と言ったとされているけれど、確かにプロ棋士になれる確率を考えれば、圧倒的に東大へ入るほうが簡単。
山口女流二段は奨励会を経てないからあくまで女流だけれど、それでも簡単な話じゃない。
そして、彼女が解説のお相手として重宝されるのは、馬鹿を演じられるところ。
解説のプロ棋士は流石に立場的に馬鹿なことは言えない。でも、山口女流二段は将棋初心者が疑問に思うところまであえてレベルを下げて、将棋がわからない馬鹿を演じることができる。
本人はもちろん、次の一手はわかっていても、ガチなプロの読みばかりになると将棋の初心者が理解できなくてレベルの高い人たちだけの番組になってしまう。だからあえて、自分が馬鹿を演じて、わかりやすさを引き出している。これは相当の頭の良さがあって、将棋的な頭の良さだけでなく、自分が何を求められているかがよく理解できていると言える。
ここに余計なプライドがあればそれができないわけで、そんなプライドがなく、自分の立ち回りを理解し、演じることができる愛嬌こそが彼女の最大の魅力。
だから、お相手が山口女流二段だと解説する棋士も楽だと思う。しかも彼女はものすごく明るくて、天真爛漫なところもあるから場の雰囲気がすごくよくなる。
こんなパートナーがいたら最高だろうな、とわたしも恨めしく思うわけで、自分にもこんな女の人がそばにいてくれたら、もっとやりたい仕事を爆裂にできるのになぁ、なんて思っちゃう。
しかし、それがいないところがわたしの実力であり、出会いのなさであり、ないものねだりであり、それゆえに一人でやっているから限界がある。
とは言え、表に出て馬鹿をやってくれる人はそうはいないのはこの世で、そう考えるとそんな女の人はもともとレアなのだから出会えることは少なくて当たり前。
表に出ない裏方的な力を発揮する女性となると秘書などで卓越した能力で主役を支えるタイプがいて、それは比較的多くいて、社長よりも秘書的な立場の女の人のおかげで成り立っている会社は実は多くある。
山口女流二段に似た能力があるのは、ホリエモンチャンネルで堀江貴文さんのお相手をやっている寺田有希さん。
彼女もギラついた知性という感じはまったくないのだけれど、受け答えがうまく、自分の役割をよく理解していて、堀江さんのトゲを和らげていて、しかも堀江さんの良さを上手に引き出している。
これも頭の良さだと言えるし、出しゃばらず、馬鹿を演じられるところが重宝され、だからこそ堀江さんと長くチャンネルができるわけで、逆を言えば寺田さんがいるからこそ、ホリエモンチャンネルは続いていると言っていい。
とまあ、こうした女性の頭の良さは知性ギラギラでないところがよく、どうしても知識が豊富な学者系になると色気がなくなってしまう。
一応、学者とされている三浦瑠麗がメディアでよく扱われるのは、知性的なところもありつつ、色気は完全に殺していない強かさがあるからで、きっと女性受けは悪いと思いつつ、本人もそれがわかりながら演じているのだろう。
だから、国政政治学者という肩書きは自称っぽいというか、学者というには眉唾な感じがして、現に論文を書いているかとなるとそうでなさそうだったりして、かなりビミョーなライン。
でも、そういうビミョーさがマスコミ的には扱いやすい。ガチな学者は空気を読む能力が皆無だからテレビ番組にはちょっと使いにくい。
さて、わたしは山口女流二段的な人がそばにいてくれるといいなという願望を持ちつつ、あとは相性だよねって思っている。
人間関係はやっぱり相性だね。
きっと「好きっ!」って思える相手は相性がいいのだと思う。それはガツガツした「好き」ではなく、雰囲気として「好きっ!」っていうもので、そうした相手だと気分が明るくなって、思わず飲みすぎちゃって、とにかく楽しい。
暗さがあると楽しくなくなるよね。
暗さの相性が良すぎて、暗い気分に酔いしれて太宰治みたいなクソ野郎と心中しちゃう女もいるけど、そういうのはやっぱり良くないよ。
明るくて、楽しいのがいい。
それがなくなると、人間関係は一気に潰れる。
新婚の時は明るく入れたのに、いつしか離婚するカップルとか、それは結婚生活で暗さが勝ってくるだろうね。
だから、本当に相性がいい相手とは結婚なんかしないほうがいい。日常を共にすると、ずっと明るくとはいかないから。
しかし、アホさっていうのは人間関係の潤滑油になるね。馬鹿とは違ってアホ。
アホなことを互いに言い合えることが楽しさになるから。だからガチンコの学者なんていくら知識的には頭良くてもつまらないんだよ。それは男も女もね。
ちなみに日本では左派とかリベラルが政治的に票を取れないけど、それはね、アホさがないからだと思うよ。クソ真面目な馬鹿ではなく、魅力的なアホさ。
不思議と右派の人って言っていることがデタラメでも、魅力的なアホさを持っていることが多い。だから政権を取れる。そこに魅了されて票が集まるからね。
それはガチな美人よりも愛嬌のある女が出世するのと同じ原理。
いくらフェミニストが悔しがっても、それが人間的な事実なのだと思う。
理念で人間の事実は覆らないんじゃないかな。
と、わたしは山口女流二段が好き。