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保育園はよくやってくれている

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結月でございます。

先日、3歳の愛娘を迎えに保育園に行くと、保育士の先生がやって来てとても申し訳なさそうにいろいろと説明をする。

それは愛娘が興味を持ったストップウォッチを首から下げていると、それを引っ張った子供がいて、首に擦れて赤くなってしまったのだという。

すぐに氷で冷やしたんですがと言うが、その効果なのか、見たところそんなに赤くはなっていなかった。

以前は1歳児のクラスと交流したとき、1歳の子に頬っぺたを握られて傷がついてしまった。その時も氷で冷やしたと大変申し訳なさそうに説明され、すごく謝られた。氷で冷やすというのも大げさな気がする。

あまりに恐縮しているものだから、

「アタシってそんなに怖そう?」

と思った。

いやいや、わたしはそんなにこだわらないし、子供同士のことだから仕方ないと思ってるし、それを保育士に責任追求するようなことは考えてないんだけど。

まあ過去に一度、工事中の園舎の都合で、チャイルドシートをする時間を与えられなかったことには電話してやり方を変えてくれとはっきり言ったけど。でも、その時も提案しただけで、別に怖がられるような言い方はしてない。

と、この間、他の子供の親にも同じように恐縮しきって謝っていたのを見て、そういうものなのだとわかった。

今はクレーマーみたいなモンスタペアレンツがいそうだし、敏感になっているのだろう。

しかしながら、うちの愛娘が通っている保育園はしっかりとしていて、よくやってくれていると思う。どの先生も優しいし、きっちりとしている。

栃木には育児の都合でやって来たけれど、この保育園には東京にいるときにすでに決まっていて、当時は栃木に来るつもりなどなかった。

しかしながら、どうにもこうにもワンオペでやらせるには無理と判断し、急遽こちらにやって来た。だからそれ以降は毎日、わたしが保育園までクルマで送っている。

栃木に来てよかったと思えることは具体的にはそれほどなく、如何せん、仕事の拠点が東京だったわけだし、大好きな奥日光も行こうと思えば同じ栃木県内といっても2時間ほどかかってしまう。

しかし、この保育園はよかったと思う。わたしは満足している。

それは栃木の保育園がよかったという意味ではない。なぜなら、同じ市内の、近くにある保育園では虐待だか、子供への暴言かでニュースになったところがあるから。要するに地域がどうとかでなく、個別に今の保育園がよかったということ。

あとは東京と違って自然が身近にあること。

保育園の裏側はいきなり田園地帯だし、いつも近くにある小さな丘のようなところに出かけているらしい。そしてドングリを拾ったり、花を摘んだりしている。

夏は当然、蚊も多いが、いろんな虫もいるようで伸び伸びとできる。さらに男体山や女峰山といった日光連山が遠くに雄大に見える。

市内でもちょっと外れにあるからよかった。そのせいで自宅からクルマで15分ほどかかるけれど、自宅周辺の住宅地だとそこまでの自然環境はない。

保育園が終わり、家に帰る途中、いつも国道のそばにあるローソンに立ち寄る。保育園が終わって「喉が乾いた」という愛娘はコンビニで牛乳を買いたいというのである。

それが日課になって、「おいしい牛乳」の小さなパックを買い、田舎ならではの巨大な駐車場の車止めに二人並んで座って飲む。それはまるでチャップリンの映画『キッド』のようである。

背後には日光連山があり、ちょうどこの季節、背後から夕陽が照り、なかなかに美しい。

栃木の魅力は空にあると思っているわたしだけれど、壮大な雲の塊が黄昏に染まり、反射している風景は、まるで昔のクラシックレコードのジャケットのようなのである。

レコードジャケットはどういうわけかそういう空の写真であったりして、それでいてシンフォニーがマッチしているように思える。

おそらく音楽とはどんなテーマがあろうとも基本は純音楽であり、目に見えない音だけのものだから、具体性で語らず、そこに黄昏の空などが解釈を持ち込まない写真としてジャケットに合うのだろう。

とまあ、そんな具合で保育園は皆勤賞で通っている。

スローライフとしても栃木のこの環境は子供にもいい。

しかし、わたしはこれから奥日光に住むような方向で行きたいけれど、子供はずっとこんな田舎にいちゃいけない。これから大きくなるにつれて、もっと都会、日本なら東京に出て過ごさないといけない。

都会には才能が集まるし、おもしろくて優秀な人が活動する。そこに身を投じて、思う存分やりたいことをやるべきなのである。

わたしだって銀座でやりたいことをたくさんやった。その前はパリでもたくさん遊んだ。だからこそ、今は奥日光みたいなところがおもしろくて、新鮮な感動がある。

さて、そろそろ保育園に迎えに行く時間だ。

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