結月でございます。
わたしはもともと上方(関西)の人間だから、蕎麦なんて食べる習慣がなく、うどんだった。
ところが東京で住むようになって、駅の立ち食い蕎麦に行くようになると蕎麦派になってしまい、今ではうどんは滅多に食べない。
さらに栃木に来てから本格的な蕎麦を目の当たりにし、ちょっとだけ蕎麦に凝っている。とはいえ、自分で蕎麦を打つなんてことには興味がない。面倒だし、ああいうのは上手な人に任せて自分は食べるに限る。
栃木はそば粉が有名らしく、そのせいか蕎麦屋がたくさんある。手打ちそばが普通にあって、今のところ訪れたところはどこも美味しい。
もちろんその中に優劣はあるにせよ、不味い蕎麦というのは栃木ではお目にかかることがない。
さて、昨年末、茨城県筑西市にちょっと用事があって3歳になったばかりの愛娘をクルマに乗せて出かけた。
筑西は茨城とはいえ、わたしがいるところに隣接していて近い。
で、筑西にわざわざ行くならどこかスポットはないかと思い、筑西のさらに先に下妻市というところがあり、ここの道の駅へ行くことにした。なぜなら、ここには蕎麦屋さんがあって、生そばを持ち帰られると思ったから。
「そば打ちめいじん亭」という名の店。この一帯もお蕎麦は美味しいだろうという目算。
訪れてみるとちゃんと売店で売られていた。
スーパーで買う生蕎麦とハンドメイドな手打ちとはやはり質感もまるで異なる。栃木ではこうした生蕎麦が道の駅などに行けば手に入るので、スーパーでは極力買わない。
そして売店を眺めていると、納豆のブースがあった。
さすが茨城だなと思いつつ、藁納豆を発見!
おおっ!藁納豆って一度でいいから食べて見たかったんだよねっ!
と、いろいろ買い物をして、帰路へ。
家に着くと「お腹すいた」と言う愛娘。さあ、お蕎麦を湯がこう!
と、買ったお蕎麦はこんなのです。
うん、この上質感! この上質が自分のスタンダードになるとスーパーで売っているマシンメイドはなかなか買えなくなる。知恵の悲しみというやつ。
そして藁納豆は、
デカい!5本入りで700円ほど。1本に90グラムの納豆。ちなみにパックのものだと1パックで50グラムなので約2パック分。
しかし、これ、マジでデカいんだけど。スペック都会人のアタシは田舎のダイナミズムにビビる。
その大きさを体感してもらうためにワインボトルと並べてみた。
で、この縛っている縄なんだけどさ、こんな感じなわけ。
これ、ヤベーよ!! ルックスもサイズも首を吊るのに最適! まるで絵に描いたような日本の古典感が満載! 日本昔ばなしの世界だよ!
でも、こんなものが家にあると間違ったことが起こると嫌なのですぐにゴミ袋へ入れて処分。
藁を開いてみる。
触った感じはかなり硬い。ガッツリとした質感。
お椀の中で立ってしまう強度。
と、そんな納豆を箸でステアするも、ガチすぎて手が痛えよ! 納豆を混ぜるのに手が痛くなったのは初体験。
で、食べてみると、
「うん!ゴツすぎ!」
硬いものが苦手なわたしは特になんだろうけど、気合いが入りすぎるゲンコツ納豆という具合で食べるのに顎が疲れる。
あとは付属のタレとからしが小さいと思う。もうちょっと大きくないと釣り合わないかな。
まさしく本気と書いてマジと読む納豆で、大リーグのマッチョなピッチャーが投げる時速100マイルの豪速球といった感じ。
だからご飯にのせて食べても納豆がゴツゴツしすぎてバランスが悪い。
アタシとしてはいつも食べてるおかめ納豆の旨味がいいと思った。
さて、お蕎麦のほうはこんな具合。
茹で時間は3分とあった。やはり太麺だからだね。食べてみると、これまたガチ系の腰の強さ!
ほほ〜 これもイケるね!
洗練はされているけど、テイストは田舎そばの王道。
蕎麦好きの愛娘はズルズル食べていた。
しかし、この一帯はお蕎麦が本当に美味しい。栃木の蕎麦紹介サイトを作ろうかなと思っているくらいで、マネタイズができそうなら始める。
そうなると自分では興味はないけど、一度くらいはそば打ち体験をしたほうがいいに違いない。それも栃木ではいろんなところで体験をやっているから事欠かないけどね。
でもよく知らないけど、茨城って土地柄は「本気と書いてマジと読む」系なのかな。
少なくとも納豆をこのお蕎麦を食べたらそう感じた。
筑波山が見えるそんな場所だよ。
さて、後日、この納豆は包丁で刻んで、そばつゆを少し加えて食べた。すると食べやすくなったよということで。