結月美妃.com

結美堂の結月美妃公式ブログ

【スポンサーリンク】

反知性なんてずっと昔からだと思うけど

【スポンサーリンク】

結月でございます。

なんだか最近また反知性なんて言葉が使われるようになって、つまり日本社会が反知性的になっているということ。

こんな言葉を聞くようになったのは数年前からかな。最近のは韓国との政治的関係が良くないとか、N国党が当選したとかそんな現象から言われていると思う。

でもさ、日本なんてずっと昔から反知性なんじゃないかな。今更始まったものでないと思うのよね。

要は社会にネットか完全普及して、ネットがメディアとして力を持つようになったためにこれまでにずっとあった反知性が表面にわかりやすい形で出てきただけだよ。特にSNSかな。さらに特にTwitter。

Twitterは文字制限があるからか、表現がアフォリズム的になりやすく、過激になりやすい。練られた文章でなく、思いついたつぶやきをパッと書き込めるからどうしても攻撃的になる。

Facebookは友達関係があるし、文字制限もないからそこまでは荒れにくい。だから個人の身辺雑記が多いよね。

Twitterはわたしもアカウントがあってかなり昔はやっていたけど、書き込みがどうしても熱くなりやすい媒体だと思ったから辞めた。主義主張をぶつけたくなる不思議な誘惑があるから下品になるなという警戒感から。

ともかく政治的に右派も左派も関係なくTwitterから議論が起こりやすい。

とまあ、そんなお手軽なTwitterを多くの人が持っているから、もともとの反知性が表に湧き上がってるというのがわたしの印象です。

なので、日本人が反知性になったわけでなく、もともとそんなもんってことで。

だって歴史を遡って日本人が知性的であった時代ってあんの?

江戸時代以前はよくわかんないから置いておいて、近代化された明治以降、日本人って知性的だったかな?

日本人が知性的だったら余計な戦争はしなかっただろうし、その戦争がなければ周辺国と今でも揉めるような出来事もなかった。

戦争というものが人間にとって最も反知性的なのだから、戦争をしてしまった日本は反知性的な勢力が強かったってこと。

戦後を見てもやっぱり知性的じゃないと思うけど。男女差別は今よりももっとひどかったし、マナーは悪いし、人権差別もひどかったんじゃないかな。

人権問題で言えば、今の方がいろいろと問題になるだけでも昔よりは関心も高く良くなったと思う。

ところで反知性になったと言う人って、昔ながらの左派インテリゲンチャみたいな古い体質の人が多いね。

特に安倍政権へアレルギーが強いのはその層かな。

言いたいことはわからなくはないけど、とにかくセンチメンタルが強くて、同情的で、だから社会的弱者に思い入れが強かったりする。

確かにそっち側の人の方が本をよく読んでいることが多いので、知性的だと自認していると思う。

ところがそっち系の人はそっち側の本ばかり読むからすごく偏りが出る。でも、その偏りは自分の体臭が臭わないように自分じゃわからない。それはネトウヨも同じだけど。

だから、一応知性的立場にいる人がパヨクになっちゃってると言う例をTwitterでは多々見て取れるわけ。

世界という全ての事象を捉えられない大きなものの中で、自分たち側だけのセンチメンタリズムでいつしか過激な主張をしてしまう。

これはネトウヨもパヨクも両方同じ構造だけどさ。

ところがパヨク側の方は自分たちの知性主義に自惚れたところがあって、ネトウヨ側はあまり自分たちを知性として捉えてない。だから左のほうが世の中が反知性主義になったと憂える傾向がある。

でもさ、どこに自分のセンチメンタリズムを置くかの違いで、やっていることはあまり変わらない。

ネトウヨは国家とか日本人という漠然としたものにおセンチになって、パヨクは弱者救済とかこれまたここの個人的事情があるものを総体として捉えて一歩的におセンチになってる。

実はセンチメンタリズムっていうのが一番危ないんだよ。それによって人間は自分を正義化するし、それによって他者攻撃するから。

人間はそういう本質を持っていて、それは今に始まったことじゃない。ところがそれがネットやSNSで短い時間で爆発的拡散するようになって目立つようになっただけ。

だってセンチメンタリズムっていうのが反知性なんだからさ。

しかし、知性主義を漠然と自認しているような人たちが例えば「あいちトリエンナーレ」のことを言うとき、内容や主張は違ってもその熱さっていうか、求め方って反対側のネトウヨとあまり変わらんじゃん!ってわたしは思うよ。

わたしは慰安婦像はもともとアート作品でないから、あれを撤去することに表現の自由が侵されたとも思わないし、芸術価値のないものが撤去されても「あっ、そ」くらいにしか感じないけどね。ところが知性主義を何となく自認している人って、それがすごい大問題に見えるんだろうなぁ。

いずれにせよ、政治的問題って騒いでいる庶民はその政治の現場にかかわってないからね。つまり現場を見てない。

外交的に韓国とどういうやり取りをお互いがしてきたかっていうのはその立場にいる人しか知らない。庶民はその結果をテレビなどで見聞きするしかない。

でもテレビ局だってそのやり取りを見たわけじゃないし、企業だから収益をあげるにはどういう番組を作るかという立場で番組を作るから眉唾。

そこに出ているコメンテーターも一見専門家に見えても、やっぱ政治的駆け引きの現場にいなかった人たちだから推測でしかモノを言ってない。

そういうデタラメなものを真に受けちゃうと右も左も頭が熱くなって、今みたいなことになるわけよ。

でもさ、日本人のほぼ大半が韓国との政治的関係が個人の日常に影響するかっていうと、そんなことはない。まあ、全然関係ない話だよ。

日々、職場のストレスに耐え、収入のことを考えたり、家族の問題をどうしようとか、趣味のことを考えたり、ゲームしてたりする。

だから、パヨクっぽい知識人が言うように日本が嫌韓ムードに包まれてるって嘘なんじゃないかと思うわけ。

いやいや、そう感じてるのは嫌韓記事ばかり見て、自分の頭の中がそれを許さないセンチメンタリズムで満たされるから世の中がそう見えるだけだろ!?

同じくネトウヨだって、韓国の多くの人が日本のことをそれほど考えてないのにあたかも韓国人の大多数が日本を嫌ってると思って、国家的センチメンタルで機嫌が悪くなってるだけじゃん。

とまあ、現実はそんなところで世の中がいやらしく見えるのは、狭い視野からでしか見てないからなんだよね。

ただし政府による政治手法は国際関係に響くから、それは大きくは経済に関わり、それは裾野へ広がり庶民的生活に金銭的影響は何かしら出てくる。

みんなにとって金が回った方がハッピーなのだから、つまらないイデオロギーで熱くなるのではなく、現実的な経済、つまり金の回り方の方を心配しなくちゃ。それが生活に直結するから。

どちらの国にとっても関係が悪くなるというのは金のやりとりがなくなることだから互いに貧乏になる。

政治って商売だから。

互いがクライアントなのに意地はって断交してたらモノが売れなくて金が入ってこない。

政治的な交渉の場でどういうことがあったかは知らないけど、取引先と喧嘩してモノが売れませんでしたなんて会社として一番あってはならないことだから。

政治的センチメンタリズムよりもお金のほうが人を幸せにするものだよ。

【スポンサーリンク】