結月です。
今まで一戸建てというものに住んだことなかったわたしは栃木に来て、一戸建てを仕事場にしている。
そこには庭があり、春になったあたりからタンポポやらが咲き始め、ほのぼのとした気持ちであったものが、そこだけに止まらず、雑草がみるみるうちに生えてきて止めどがなくなってしまった。
先月、あまりに鬱陶しいので草刈り鎌で刈り取ったというのに、憎むべき雑草はまたボーボーに生えてきてしまい、これはキリがないと諦めた。
こちらではゴミの出し方に「剪定枝」という日があり、それは月に一度である。どうしてそんなものがあるのか、都会派のわたしはさっぱりわからなかったが、なるほどこういうことかとわかった。
近所の一戸建ての家でも麦わら帽をかぶりながら除草をしている風景があり、剪定枝のゴミの日にはゴミ袋に入った雑草が捨てられている。
わたしも刈り取った雑草を捨てたのだが、月に一度の回収というのはちょっと回数として少なすぎで、刈り取った雑草を放置しているとビニール袋の中で腐葉土化してしまう。
ともかく、インドア派で、雑草を刈り取るとか、そういう作業は根本的にお断りしたいわたしは雑草がボーボーになった庭を今後どうするか考えあぐねている。
そもそも外に出ないので、庭そのものが要らないわけで、だから雑草が生えていようがあまり関係ない。しかしながら、その暑苦しさには視覚的に苛立つわけで、どう刈り取るべきか?
①草刈機を購入して、豪快に刈り取る
②除草業者に頼んで金で解決する
と、この二つが考えられる。
いずれにせよ、今やったところでどうせ数週間でまたボーボーになるから、涼しくなってからとは思っている。
さて、草刈機はよく公園や路上で業者のおっさんが持っているもので、長い柄の先に回転式の刃物がついているもの。
あんなもん、買ったら値段が高いのやないかと思って調べると、安いのは7000円くらいからある。高いものは3万円などあるが、違いはわからない。ガソリン給油式か充電式かでパワーが違うのかもしれない。
ホームセンターで現物を見たら、1万円くらいのものでも刃はしっかりとし、充電で動くから、これでいいと思った。
次に専門の業者だけれど、ネットで調べるといくつかあり、さすがプロだけあってビフォー&アフターは見事な仕上がり。
問題は値段であり、この一戸建てに入る前は草ボーボーだったのを不動産屋がきれいに除草してくれたのだが、
「結構、高かったですよ」
なんて言っていた。
その値段がわからないものの、田舎って都会と金銭感覚が違うことに住み始めてわかったから、ちょっと想像がつかない。
5月にも山登りトレーニング用のチャリをメンテナンスに出したのだが、チェーンを換えたほうがいいという。
「ちょっとお値段がかかってしまうのですが…」
と、恐縮して言うので、すごい高いのかなと思って値段を訊くと、
「2500円くらいかかってしまいます」
と言う。
「2500円って、めちゃフツーじゃんかよ!そりゃチェーンを交換だから、それくらいは当たり前だつーの!」
と思いつつ、思わず、
「そんなにビンボーじゃねえ!」
と、嫌味を言いたくなった。
こんな感じのことが他でも幾度かあったので、金銭感覚なのか、客から金を取るのに遠慮がちな県民性なのかはよくわからない。ボッてるわけじゃないのいどうして普通に言えないのだろう?
とにかく、わたしははっきりしない言い方が大嫌いなので、遠慮がありすぎるとイラッときてしまう。なぜならはっきりしないと余計な心情をわき立たせてしまうからで、そういうのは時間的にも精神的にも無駄。
さて、そんなことがありつつ、庭の面積からして除草を頼むといくらなのだろう? 見積もりということだろうけど、仮に人が二人来たとして常識的には安くても3万はかかるのではないか。さらに除草剤を撒くとすれば、プラス1万はある気がする。
4万かけてスッキリはしても、雑草はまた生えてくる。それなら、草刈機を買って自分でやったほうがいい。
1万円の草刈機を買ったほうがいつでも草刈りができ、合理的と言える。
要は草刈りは自分でやろうと思えばできるスキルであり、わざわざ人に頼むのは草刈りがメンドクサイからという理由だけ。
どうしても自分でできないようなこと、例えば着物の反物を仕立てるとか、そういうことは職人に任せる。しかしだね、たかが草刈りだからね。
なんてどーでもいいことを考えながら、
「暑いから、まだいいや」
なんて見過ごしている。
要するにインドアなわたしは庭なんてものに価値を感じてないからであり、どーでもいいと思っているから進まない。
庭に花を植えようとか、そんな趣味もないし、隣の家とのスペース確保の意味だけで十分。だったら庭の部分がタイルでもいい。
でも、ほんと、雑草ってめんどくさいよね。こんなに雑草がしぶといとは知らなかったよ。