結月でございます。
GYAO!でアニメの「タッチ」を見てしまった。全話は読んでないけど、前半だけなら漫画で読んだことがある。
改めてアニメで見てみたら、思い切り昭和の感じで、
「ああ、昭和っていいよなぁ。LOVE!80年代!」
と思ってしまった。
80年代って独特の明るさ、それは経済が上向いていて楽しくて、新しいものがたくさん流入してくるトキメキみたいなものがたくさんある。
ヒロインを見ると、ああいう女性像はひとつの憧れだったのかもしれない。
ところが今はあの女性像が求められるか?と考えると違和感がある。
それはきっと社会の仕組みも当時と比べて変わっているし、世代も異なるから価値観そのものがスライドされるように変化しているからだろう。
おそらく今は価値観が混沌としていて、「こうだ」というものが定まらない時代なのだと思う。
「こうだ」というものに集約されればとても簡単で楽なのだけれど、価値観が細分化してさらに拡散しているからたくさんの票を得られる大きな価値というものがなくなってきている。
それは自由の幅が広がったとも考えられるし、その分、躍動が生まれない側面もあるだろう。
きっとそこにはいいも悪いもなく、好みの問題だと片付けられそうだけれど、各々が好みを楽しむ時代だからこそ、巨大なムーブメントは起こりにくく、それによる感動の不足からわたしたちのどこかでムーブメント的感動を求めているところがあるかもしれない。
それは国際的なスポーツイベントなどでしか実現されないようなもので、しかし、それで得た感動もそれほどは長続きしないで、またみんな個人の好みの世界に舞い戻っていく。
感動は生み出しにくく、さらに持続させにくいというのが今で、だからこそ昔のアニメを見ると時代の差を感じてしまうのでしょう。