結月でございます。
栃木県大田原市になかがわ水遊園という淡水魚の水族館がある。ここはうちからクルマで30分ほどで行ける上に環境が美しく、文字通りそばには那珂川が流れている。
水族館としてはショボいけれど、行けば気持ちのいいところ。
さて、そんななかがわ水遊園では、7月12日から9月1日まで「100種のメダカ大集合」ということで、メダカ企画をやるらしい。
そのチラシを保育園でもらったのだが、これが「いかにも栃木!」というダサさが満載で、ダサさに魅力を感じているわたしは感激してしまった。
そもそもメダカをテーマにするのは企画としては弱すぎると思いつつ、それを取り上げる素朴さが好き。
よく考えれば、東京の熱帯魚店に行ったほうがたくさん種類を見られるのではないかと思いつつ、これはここでしか体験できない!というぶっ飛んだ企画があるのだ!
わたしはチラシを見て驚愕してしまい、このネタはYouTubeやブログでまともに取り上げたらおもしろいと思った。
その驚きの企画はとは!
「衝撃!メダカの試食会」
うぉ〜! マジ!? マジっすか!! メダカを鑑賞として100種類集めたと思ったら、食ってしまうというマジの衝撃!
これは8月10日に催されるもので、定員100名でなくなり次第、終了とある。
どうやら新潟の一部地域では「メダカの佃煮」というのがあるらしく、それを提供するらしい。
イナゴはあってもメダカに佃煮があるとは知らなかった。しかし、メダカというと可愛い魚のイメージだし、その可愛さアピールのための企画かと思いながら佃煮にしてみんなで食ってしまおうというアンビバレントぶりにスペック都会人のわたしに衝撃が走った!
しかし、しかし!驚きはこれだけではない! 事前募集の体験講座ではメダカの佃煮よりももっと過激な企画があるのだ! それは!
「メダカピザ作り」
おぉ〜! 激ヤバ! ヤバすぎるよ! 佃煮なら地方の郷土料理ということで理解できなくはないけど、可愛いメダカをピザにしちまうのはちょっと心が痛むところがありつつ、興味はある!
それは7月13日、14日に開催される。チラシにはちゃんとピザの写真まである。説明によると、
「アンチョビのごとく、メダカをのせた斬新なピザ作り、写真映え間違いなし!」
とある。
こ、これはインスタ向けのアイデアだったのか!
しかし、メダカを鑑賞したあと、アンチョビにしてピザに乗せて食うっていうのがなんとも恐ろしい。
これはやはり自然が一体となった田舎でないと生まれない発想だろう。都会だと生き物はペット化されるけれど、田舎ではペットでないリアルがある。
そのリアリズムと広告的な発想が絶対矛盾的自己同一されるところがおもしろさであり、わたしがとちテレを愛しているのもそこにある。
とはいえ、マンションのほうでメダカを飼っていて、毎日餌をあげているわたしとしてはメダカをピザに乗せて食うのはちょっとパス。佃煮ならなんとか郷土料理という理解で食べられるかもしれないけれど、ピザにするっていうのは文化ではなく面白半分という感じで、スペック都会人にとってはちょっと辛い。
しかし、栃木ではメダカなんか田んぼに普通にいるし、
「食ってみるべ」
というライトな感覚なのだろう。
ピザは食べに行かないと思うけれど、なかがわ水遊園はとにかく場所がきれいなので、また愛娘を連れて行こうとは思っている。